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異世界で生きていく  作者: ゆう
独りで生きるのは大変
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4システム

コン、コン、コン、コン。

「アガーテです」


「っ、入ってください」

危ない。寝かけた。


「失礼します」


服はクローゼットに掛けてもらい、紙と筆記用具と釣りを受け取る。筆記用具は鉛筆だった。


「チップとかはあるのですか?」


「必要ございません。また、仮宿に居る間は私どもへの給金は神殿より支払われます。基本、市場では値切ります。生産者、商人は厳密に、貴族の方々は見栄、信用の為より多く払う事はございます」


聞いたこと以上に答えてくれる。この世界の知識だろう。紙にメモしていく。


「神子とはどういう存在ですか?」


「百年に一度の神事として、召喚が行われました。儀式を行うことが目的であり、神子様はその結果です。神様に愛された子、固有能力を持ち、その能力により様々な恩恵が有るでしょう」

「もちろん、神子様は人種でありますから感情もございます。良くも悪くもそれ相応に、私達の対応が恩恵に反映されることでしょう」


なるほど。しかし、自分の固有能力は完全に個人的だ、強いて言うなら【等価交換】くらいか。

自分以外の為に働く気はさらさら無いけど。自分の人生だ。


とは言わない。下手なことを言う必要はない。


「自分の視力が良くなっているのですが?」


「視力ですか?」

「神子が召喚される際、神様がこの世界に合わせて身体を創るそうです。そのため、生活等で出来た身体の歪みの無い身体になります」

「元の世界での病気も治っているそうです」


やっぱり。病気はわからないけど神様が創るのならそこまで再現する必要はないだろうな。


「全くの別物だそうですので、転生とも言えるかと。0歳ですし」


「転生したから0歳というのには違和感はないかな?でも、見た目道理に16才という扱いになるのですよね?」


「システムに0歳と記載させていますが、神子様は特別ですから。また、見た目は成人すれば、『老化』になるまで余り差はありません」


「システム?老化になるまで、ですか?」


「?……っ。申し訳ありません。システムとは、この世界の法則です。システムを見たいと念じて頂ければシステムの閲覧が出来ます。閲覧と言いましても目で見るというよりは、理解するというのに近いです」


みた……ああ。なるほど。スキルとステータスが見れる。


星野 ゆき 0歳

神人種 Lv5

状態

HP500/500 MP500/500

〈スキル〉

識字5 演技1

【固有能力】

カムフラージュ 独立 等価交換


固有能力の【キャラクター】は、【カムフラージュ】にして姿まで変わることがバレなければ、と思ったが偽装系の固有能力だと言えば良いから後で固有能力の所は消そう。


加己野 空 0歳

神人種 Lv5

状態

HP500/500 MP500/500

〈スキル〉

識字5 演技1

【固有能力】

キャラクター 独立 等価交換


自分で見る分には空のも分かるな。他の【キャラクター】のも。

確認した様子を見て、アガーテが話しを再開する。


「システムにはインベントリ(神の手助け)があり、ものを収納出来ます。容量はLv(種類)×Lv(個数)です」


そこはスキルじゃあ無いんだ。と思いつつ聞く。


「他人のシステムは、スキルで見ることが可能です。表示されませんが、力や敏捷等身体能力はステータスと言い数値化され、Lvが上がると数値は上昇します。上昇系のスキルにより、ステータスの数値を上げることも可能です」

「出来ることがスキルとなり、技術に合わせてスキルレベルが上がりスキルレベルが高いほど、個人のレベルが高くなります」


「筋トレしたら、〈力上昇〉がついて、スキルレベルに合わせて全身の力が上がる?筋トレした部分だけじゃなくて?HPってどういう存在ですか?」


「前者についてはその通りです」

「HPは、0になると死亡します。ダメージを受ければ減り、時間経過やスキルによって回復します。減る事による行動阻害はございませんが、攻撃を受けると、出血や骨折等の()()()()()事が有ります」

「部位欠損の状態では、最大HP自体の減少もございます」


「わあ。とってもゲーム的です」


「現実です。状態についてですが、老化も状態です。人種は0歳~5歳が『未熟』、6歳~20歳が『成長』、そして、50+Lv歳~『老化』の状態になります。神子様は0歳~20歳は『適応』状態となるはずです」


『未熟』ステータス1/10、魅了する、外見の成長

『成長』スキルレベルが上がりやすい、外見の成長

『老化』ステータスがだんだん減少、外見の老化

この状態になると、HP最大値も減るので数年で死亡。死因は老衰。

『適応』スキルレベルが上がりやすい。


とメモして、自分の状態を見る


「アガーテ、適応って状態ってどうして付くのですか?」


「神子様に早く馴染める様にと、神様が付けるそうです。『未熟』『成長』『老化』も神様から人が人らしくとの、贈り物でございます」


まさか!()()()()って神様の状態付与も弾くのか!これだと、『老化』も付かない?いや、後の事は置いておこう、スキルレベルが上がりやすく無いのが、問題だ。出遅れる。努力する他無いが、こんなデメリットがあるなんて。


いや、恐らく『老化』も付かない。ならば、殺されるまで寿命はない。時間の問題はないから、出遅れることは問題ないか。


そういえば、日本語。多分開拓の時一国は日本からだったんだ。

これまでに日本以外からも召喚されているだろうけど、国……


「世界の国とか宗教ってどうなんですか?」


……口に出してから思ったが、我ながらふわっとした質問だ。


「……魔物がいるため人の住む場所は壁と結界で囲まれ、限られています。そのため、国と付くものは神国のみです。後は、大きいものは都市と呼ばれ、町、開拓村となります。それぞれに統治者はいますが、とくに国に属するわけではありません」

「しかし、神様関係なのでのギルド(冒険者、商人、生産者)の本部も神国にあります。魔物と戦い、加工して各地へ運ぶといったギルドは欠かせませんから、神国に真っ正面から対立することはないと思われます」


「神国の皇族は元々神子様方の王族等の血を引きます。役目は血を遺すこと、一応神国の統治です。その血から敬われておられます」

「宗教は神殿の1つです。宗派、教えが様々にあります。総本山が神国ですね。共通して神様は信者に応えると言われています。信仰は自由ですが、悪神を望めば真っ先に望んだものの周囲ごと破滅するので、死刑です」


結構狭い人の世界。神様の人贔屓とは一体?

そして、一強が神様寄りなら、腐敗が起これば神罰。だからこそ、神様の保証がつき一強が崩せないと。


日本語は世界語で一般的、その他の言語は地球語と言われている様。

HP、命力と呼ばれる。なくなって初めて死ぬ。一応頭と体が離れても死なない。部位欠損扱い。本体は頭。

MP、魔力、魔力量のこと。あらゆるスキル、魔法に使用される。


「会話」『状態』〈スキル〉[魔法]

【固有能力】(その他)

レベル:スキルレベル

Lv:本体レベル


インベントリ(神の手助け)は、魔物が資源な以上、狩った魔物は持ち帰る必要がある。大量に運ぶには、大勢が必要で効率も悪く、資源は有るのに使えない状態から脱却するべく祈ったらこうなった。

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