11剣術科
ざわざわ。
「お前だろ?神子って」
「Lv高ぇ。見えねえ。ねえ何レベ?」
「ばっか。錬金科からって聞いたろ?〈長剣〉はどうなんだよ」
わいのわいの。
囲まれた。
「……」
無理無理。こんなに沢山と話したこと無いぃ!
「べ、べノン君」
「兄ちゃん、姉ちゃんだったんだな、そんなんで剣術科に入って大丈夫なのか?」
苦笑いのべノン君。というか、9歳に頼る元16歳。今は、2歳。
「あの時は、旅の途中だったので男っぽい方が都合が良かったんです」
「俺には教えてくれても良かったじゃん。はい。自己紹介。答えたく無いことは答えなくて良いからな」
「え~。べノンと知り合いなのかよ。全部答えろよー」
「「そうだそうだー」」
「うるせー。知りたいならLvと〈観察〉上げろ」
「あ、ありがとうございます。べノン君」
「ゆきと言います。女です。えっと、錬金科から来ました。本体は30超えました。(Lv40)〈長剣〉はレベル3です。……趣味?は筋トレ、……えっと、好きなタイプ?……一緒に居て落ち着く感じの人です」
「あ。全部答えるんだ」
せっかく庇ってくれたのに御免ねべノン君。
「流石、錬金科から、Lv高い」
「〈長剣〉低いな。オレ5ある」
「筋トレ趣味?〈筋力〉どれだけ?」
「ねえ、僕と付き合わない?」
……
「先生が来たぞー、静かにしろー。席に着けー。あ。ゆきは後ろの席な。でかいし、教室じゃあテストしか受けねーだろ」
最初の授業、オリエンテーションが始まった。
ちなみに錬金科でもそうだったが、午前中に座学、学食は自費、午後は実技。座学の教室は学力順、戦闘部門3学年の1クラス、2クラス・・・。実技は学科別。
実技、うん。持久力はあるし、Lv高い分耐久もHPも有るから良い的だった。実戦形式で、教師の指導が飛ぶ。
1対1だけど、〈長剣〉のレベル差があってぼこぼこ。疲れないので、時間が経ったら相手交代。あっちは休憩挟むけど、こっちはなし。その分、多く指導を受けられる。
中々有意義だった。(やっぱりゆきって・・・)
3学年にしておいて良かった、2学年までは型かららしいし4学年はレベル高すぎる。
型、というか高レベルな人の動きを真似することで、効率良くレベルを上げるらしい。
自分は仮宿の頃の〈長剣〉使っていた人の動きを覚えている。
スキルを使ってどう動くのか、スキルは技術なので、立ち回りを覚えたいというか。
実は、ゆきに対して厳しい、はたから見て結構酷い実技だったのは、ゆきを悪く思う相手の感情を和らげる為だったりする。
ルーカスが言う様に苦労して入ったのにとか、錬金も出来る癖にという嫉妬だったり、未だ残る戦闘部門の技術部門に対する蔑みだったり。
正直学園側からも思うところは有るが、敵視が強くなって、殺人事件が起こっても困る。スキルやステータスのせいで喧嘩の末にHP0に何てありふれた事件だ。
実際、魔物を殺せれば食材は簡単に手に入るので、落ちぶれて盗賊はいない。戦争も無い。よって、他殺の原因は喧嘩が一番多い。
地味に教師から厳しい対応されながらも時間は過ぎて、無事就学。
自分は〈長剣11〉になった。べノン君達は〈長剣15〉らしいけど、『成長期』ずるい。
星野 ゆき 3歳
神人種 Lv48
状態
HP5600/5600 MP5800/5800
〈スキル〉(ゆきでは表示されてない)
識字15 速読10 速記6 記憶13
柔軟7 持久力9 速度2 筋力13 器用9 HP増加8 MP増加10
HP回復10 MP回復13
疲労耐性12 睡眠耐性15 飢餓耐性11 食い溜め1
魔力操作12 火属性1 水属性10 風属性1 土属性1
短剣9 長剣11
気配感知11 魔力感知6 音感知2 視線感知8 暗視10 隠密4 隠蔽12
鑑定7 解析8 観察10 解体1
(演技20) 掃除7 洗浄10 調薬9 錬金23 数学19
外の草原で、素材集めしていて、思い出す。
薬草
植物系ランク2。HP回復系の薬に使われる。合成でHP回復効果を付けられる。
〈鑑定〉は持っているスキルに応じて説明が増えるんだった。〈料理〉を上げれば食べた時の効果と味が分かるらしい。
あ、魔物。他の冒険者に取られない内に駆け寄る。その間に〈観察〉。
魔物種 植物系 木羽移 Lv11
状態
HP1100/1100 MP1100/1100
〈スキル〉
光合成11 走行1 槍1
うん。草から進化したばかりだ。
鶏のようで、走り回るが植物系。顔の嘴部分が槍判定で薬草採集中の初心者冒険者が殺られる事も有る。
しかし、元が植物なだけにバランスが取れないのか、止まれない。スピードも緩められない。勢いのまま突っ込んで来る。
上達した剣で、
切り裂く。
この鳥っぽい植物、毛(細長い葉)を毟と中は、キウイフルーツ?と思って食べたら甘さの欠片もない酸っぱいキウイフルーツだった。
Lv20台になれば、甘さも出るらしい。が、酢の替わりに使われる。
帰り道。お店を眺めながら、
久しぶりに果物食べたいなあ。地球で食べた様な美味しいのって、ランク3以上だから高いんだよなあ。
「おっ、ゆき。帰りか?」
ルーカスが現れた。
「お金が無くて、おいしい果物が買えないのでお店を眺めてました」いけるかな?
「お前は、~ったく。分かった、買ってやるから」呆れ。
「ありがとうございます」やったー。
ルーカスは思ってたよりも優しくて、なに考えてるかわからないので、怖い。ギャップ萌え?ナニソレ。普通に怖い。
学園は実は20歳以下しか卒業出来ない。普通は卒業を目指すので、学年に入る年齢は決まってくる。ゆきは神子なので3歳という扱い。
ランク1Lv1~10、ランク2Lv11~30、ランク3Lv31~60、ランク4Lv61~100、ランク5Lv101~・・・
ランクが上がると進化、進化すると別物に変わる。
草→木羽移
ネズミ→ウサギ(〈体術〉持ち)
人種と言う種族にこういう形でこういう能力(立ったり走ったり)持ってますと決まっている。から人は〈走行〉が無くても走れる。
植物系は基本走れない。〈走行〉で走れる様になる。




