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#025


 モーリスはアンジェと別れた後、侵入された場所へと辿り着いた。

 壁は爆発によって穴が開いており結界に綻びができていた。

(校舎の壁は学園長自らの手によって強化されていた筈、その壁に穴を開ける程の威力となると巻き込まれたらただでは済みそうにないな)

 モーリスは侵入者が何処へ向かったのかを調べる為、周囲に痕跡が残っていないか探ると薄らと足跡が残っていた。

 モーリスは見つけた足跡を頼りに侵入者を追いかける。


 モーリスが全力で足跡を辿っていると、フードを被った七人の姿を見つけた。

「動くな!」

 モーリスが威嚇として七人の目の前に魔術で作り出した土の剣を飛ばしたが七人は、それに一切の反応示さず歩みを止めない。

 モーリスは侵入者が一切止まる気がない事を確認すると自身の体を風で飛ばし侵入者の前に躍り出る。


「てめぇら侵入者をこれ以上先に進ませる訳にはいかないんでなぁ、覚悟してもらうぞ」

 モーリスが侵入者に剣を振るうと、やっと侵入者は反応を示した。

 剣を振り下ろされた侵入者は一歩後ろに下がりギリギリで躱す、とモーリスとの距離を詰めながら剣を抜き斬りかかる。

 モーリスはそれを難なく受け止め侵入者に蹴りを入れる。

 侵入者はその蹴りに抵抗する事なく後ろに跳び威力を殺した。


 侵入者は一人では分が悪いと感じたのか、三人がモーリスと対峙し残りの四人は先を目指し歩き始めた。

 モーリスは先へ向かおうとする四人の進路を阻もうとするが、残った三人がそれを許さない。

 モーリスは三人を確実に捕らえる為に、四人を止めるのを一旦諦める。

 三人はモーリスに休む暇も反撃する隙さえ作らせないように攻撃を仕掛ける。

(此方が一切攻撃できない様なタイミング、角度で仕掛けるその連携かなり厄介だな、ごり押しでもして連携を崩すかそれとも……)

 モーリスが悩みながら三人の攻撃を防いでいると、突如三人に向かって水の槍が飛んできた。


 三人はそれを避ける為にモーリスへの攻撃を止め距離を取る。

「ヒースコート先生、大丈夫ですか」

「何故君が此処に? 学園長達の所へ向かうように言ったはずだが、それにエイマーズ先生何故貴女も一緒にいるのですか?」

 そこには学園長の下へ行くよう指示されていたアンジェと、アンジェを迎えに行くよう指示されていたジャネット・エイマーズがいた。


「申し訳ありません、彼女が行くと言って聞かず、そのまま説得していては時間の無駄でしたので、仕方なく連れてきました」

「そうか、それならこの先に侵入者が四人先に向かっている。それを頼んでもいいですか」

「わかりました、行きますよクウォークさん」

 その言葉を聞くや否やアンジェはジャネットと一緒に走り出した。


「まったく、なんて悪ガキだ。危険なとこに跳び込むなんて余程己の力に自信があるのか、それともただのバカか……どっちなのか楽しみだ」

 モーリスはアンジェの後姿を見ながら笑う。

 そして三人の侵入者に振り返り、先程までとは比べ物にならない程の圧を放ちながら剣を構えた。


「おもしろい」「続きが気になる」

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