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#020


 翌日アンジェは学園に編入試験を受ける為に学園に行く事になった。

 保護者としてハロルド父が同行する事になった。

 ハロルドは騎士として仕事があるので一緒に来ていない。

(昨日会ったばかりの人と二人っきりって気まずいからハロルドも来られたらよかったのに)

 アンジェがそんな事を思っていると学園が見えてきた。


 学園側には昨日の内に連絡をしてあったようですぐに学園に入る事ができた。

 学園に入るとガタイのいい教師らしき男性が出迎えた。

「お待ちしておりました、クウォーク侯爵」

 男性はその野性味溢れる外見に似合わず礼儀正しく出迎えた。

 アンジェはハロルド父に付いて行く形で馬車を降りた。

「私は剣術の授業を担当しているモーリス・ヒースコートです。本日の実技試験も私が担当していますのでアンジェさんの剣術がどれほどのものか楽しみにしていますよ」

 アンジェは曖昧に笑ってモーリスが放ったプレッシャーに気付いていないフリをした。


 アンジェはハロルド父と別れモーリスの案内に従い着いたのは教室だった。

 アンジェはモーリスの指示に従い席に着くと二枚の紙が渡された。

 一枚は問題用紙、もう一枚は解答用紙だった。

 今から筆記試験を行う事をモーリスから告げられ、アンジェは筆記具を取り出し問題を解き始めた。

 制限時間は五十分、アンジェは必死に問題を解いた。


 問題用紙表面の魔物についての問題や計算問題はジルから修行の合間に教わっていたのでスラスラと解いていた。

 だが裏面の貴族についての問題や騎士についての問題になると途端に解く速度が遅くなった。

 アンジェは田舎に住んでいて縁がなかったため全く分からなかったが、空白だけは作るまいと適当に埋めた。

 時間になると用紙はモーリスに回収され、指示に従いまた移動する事になった。

 モーリスは教室を出る時にいつの間にか入り口に立っていた女の教師に用紙を渡し採点する様に頼んでいた。


 モーリスに連れていかれアンジェが着いたのは第一訓練場だった。

 そこは普段剣術の授業をする時に使い、魔術は第二訓練場、総合は第三訓練場を使うが、今回は特別に第一訓練場で剣術も魔術も試験をするとモーリスは移動しながら説明していた。

「それじゃあそこに試験用の武器があるから自分が一番使いやすいのを選んでください」

 モーリスが武器が大量に用意されたその一角を指さしながら言った。

 アンジェはモーリスの指示に従い自分に合いそうな武器を探し始めた。


「おもしろい」「続きが気になる」

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