#016
消火が終わると、アンジェリカが死んだ事にする為に全員で話をすり合わせる。
すり合わせた結果アンジェリカが出した、先の爆発で死んだ事にするという案が採用された。
アンジェリカは騎士達と一旦別れ、村に向かう道とは反対に行き村を覗く事の出来る場所へ移動する。
騎士達が村に戻ると村人達が集まって先の爆発について訊いた。
騎士達が説明をする為に村人達を落ち着かせていると、一人の村人がこの場にアンジェリカがいないことに気が付いた。
「あの~アンジェリカの姿が見えないのですが何処にいるんですか?」
「っそ、それは……先の爆発に巻き込まれお亡くなりになりました。彼女を助けることができず本当に申し訳ない」
「っそ、そんな……」
「ふざけるな!」
「如何して護ってあげなかったんだ!」
「この村から出ていけ!」
村人達が寄って集って騎士達を罵倒、非難する。
騎士達はひたすら謝り続けるが村人達は聞く耳を持たず、騎士達を村から追い出した。
村から追い出された騎士達は馬車に乗り王都を目指す。
村から少し離れた所まで行くとそこにはアンジェリカが騎士達を待っていた。
「私のせいで皆から恨まれて、本当にごめんなさい」
「気にするな、恨まれる事をわかったうえで我々は君の願いを叶えたんだ」
「それでも……」
「それなら、お詫びに我々に剣を教えてくれないか」
「そんな事でいいの?」
アンジェリカの問いに騎士達が頷く。
アンジェリカは騎士達に剣を教えることを約束し馬車に乗り込む。
アンジェリカが乗り込んだ事を確認すると馬車を出した。
馬車が出て暫くすると班長がアンジェリカに話しかけた。
「少しいいかい?」
アンジェリカが頷くと班長が話を続けた。
「君のこれからの身分についてだが、私の妹という事にしようと考えているんだが問題はないか?」
「妹? 何故妹なんですか?」
「……ここにいるメンバーの中で君の身分をバレない様に捏造できるだけの力を持つのが私だけだからだ。他の者では少しでも探りを入れられれば直ぐにバレてしまうだろう」
「……そうですか、わかりました。それで家名は何ですか?」
「っん? そう言えば未だ名のっていなかったね、私はハロルド・クウォークだ」
「……クウォーク……そっか、なら私はこれからアンジェ・クウォークって名のればいいね」
「アンジェリカじゃないのか?」
「名前がそのままだと疑われたときに困るでしょ、名前が少し違えば名前の似た赤の他人だって少しは通し易くなると思うし。それと髪を赤く染めたいんだけど何かいい方法ってない?」
「赤く? ……っああ、そうか家族って事にするんだから同じ様な色にする必要があるのか、わかった何かいい方法がないか調べておこう」
それからアンジェリカは班長もといハロルドにこれからお世話になるクウォーク家の事について訊ねた。
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