[尾竜貞治への復讐]①
お待たせしましたm(_ _)m
そろそろテストがありましてそれの準備でバタバタしてました。
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『それで、どこから奴の本拠地に行けるんじゃ?』
《イキナリ減速シタナ、オイ》
《仕方ガナカロウ。ゲンジュウロウハハジメテ此処ニキタノダカラ》
全くじゃ。この場所について儂は右も左も分からぬ幼子と何ら変わらぬぞ。あれは勢いという奴じゃ。実際に尾竜貞治を始末しに行くんじゃし、問題ないじゃろ。
『そう言う訳じゃ、道案内を頼む』
《了解。ウンジャア、マズハ炉ノ火ガモエテル内ニ炉ノ天井ノ魔術印ヲ手デオシテクレ》
『いや、燃えさかる火の中に手を突っ込めとか、お主頭大丈夫か?』
《<炎ノ衣>ヲツカエバ大丈夫ダ・・・多分》
『最後まで自信を持ってもらわんと心配になるんじゃが』
《ゲンジュウロウ、大丈夫ダ。サクラヲシンジロ》
うーむ、そう言われると鬼娘―いや、桜と呼ぶべきか―のことを信じて、炉の中に腕を突っ込むしかあるまい。まずは籠手に魔力を注ぐだったか。・・・魔力ってどうやって操るんじゃ?確か情報では体の内にある内なる秘めたる力みたいなもん、らしい。・・・言葉にすると滅茶苦茶中二病みたいじゃな。
ふむ、気功のようなものかのう?じゃが、同じようにやると<気功>スキルが生えてきそうなんじゃが・・・。まあいい、体の内へと意識を向ければ良いんじゃろ?・・・おっ、丹田に何やら力が・・・ぐーるぐーるっと回して・・・む?これではまるで・・・
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スキル<静功>を習得しました。
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おぅ、やはりこうなってしもうたか。健康のために若い頃から少しずつやっておったしの。しかも、道場を甥に次がせてからはやる時間が増えたからの。そのお陰かは分からぬが、この年まで軽い風邪以外はこれと言った病気になったことはない。効果は、ふむふむ、動かずに気を回せば活力と体力を回復するのか。
活力と体力、これは生命力と魔力と違い、二つともマスクデータとなっており、その内体力の方は俗に言うとスタミナポイントだと理解されている。そして、活力の方でNPCからの情報を精査したり、文字の意味合いから、病気系異常状態への耐性や生命力や体力に関わる異常状態を軽減するのではないかと推察されておる。まあ、まだ検証途中で一部の検証班しか知らないようじゃが・・・こんな情報よく集めてきたの。何方にせよ、儂には無意味に思えるスキルじゃな。骨じゃし。
《オイ、ハヤクシロヨ》
『いや、もう少し待て、忍耐は大切じゃぞ?』
うーむ、魔力魔力・・・よもや、このようなところで躓くとは思わ無かったのう。どれもう一度体内の力の流れに集中して・・・お?この気とは違う弱々しいのがそうかの?いや、弱々しいわけではなく、魔力の大半が霊体となっておる霧の部分に集中しておるのか。これを意識して動かせば・・・もれなく霧も一緒に移動するの。
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スキル<魔力操作>を習得しました。
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む、先程までと比べて動かしやすくなったの。さて、これを籠手に注げば、おお、燃えた燃えた!じゃが、儂の霧まで吸い込まれておるのう。何だか体の一部がガスになった気分じゃ。うーむ、見事に籠手までしか炎を纏えておらんな。レベルが低いせいじゃろか?
この状態で炉に腕を入れれば・・・ふむ、腕は熱くない、が、顔を胴体がじりじりと焼かれているような感覚を覚えるの。ぬお!?熱い熱い、じりじりと焼かれる感覚どころか、HPがじりじりと減っておる!?早めに見つけねば!・・・おっ、あれが魔術印か。どれ、手で触れて魔力を注げば良いんじゃな。それ。
魔術印に魔力を注げば、ゴゴゴゴと音を立てて手動巻取機が横にずれてそこから地下への階段が現れた。なるほど、鎖を巻くためのものの下とは盲点じゃったのう。
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隠し拠点Lv2:『尾竜家地下基地』を発見しました。
初回発見特典として40BPを獲得しました。なお、以後は10BPとなります。
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ほう、隠し拠点とな!・・・ふむ、確か情報によると隠しシリーズは魔術や高位存在の力によって隠蔽されておる場所じゃったか?つまり、この入り口は魔術による探知妨害のようなものが仕掛けられていたという訳か。なるほど、この鍛冶場や外へと繋がる道は本命を隠すためのダミーじゃったか。これを作ったの奴は用心深かったのじゃな。
それにしても、レベル二か。確か、現状で最も魔術技術が優れている西大陸と最も魔導工学が発展している北大陸であっても、大国が主導した研究開発で三十年掛けて最近ようやく形になったもののはずじゃ。そんなものを随分と昔にこの大和で作るとは凄まじいの。大天才と言っても過言ではない。そう言えば、この情報って国家機密ではないかの?どうやって知ったんじゃろ?・・・儂の知人がベータテスターに居そうじゃの。
《シッカリ、ウゴカセタミタイダナ》
『うむ、ここからが本番じゃな』
《フフフ、今宵ノワタシハ血ニウエテイルゾ》
『ほっほっほ、血に飢えてる妖刀とは恐ろしいのう。では、その殺気がこちらに向く前に貞治めの首を取るとしようかの』
階段を下れば、明かり一つ無い石造りの通路が姿を現す。どうやら、不死者にとって有利な環境のようじゃの。まあ、主戦力を考えれば当然のことじゃが・・・儂ならば、生身であったとしても余裕じゃの。ほれ、そこよ。儂が突きを放った壁が薄れ、人一人分のくぼみが現れた。そこに居た骸骨剣士は儂の突きによって首の骨を断たれて崩れ落ちた。
《壁ノ溝ヲ幻術デカクスカ。視覚ダヨリナラバ、対処デキンナ》
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戦闘が終了しました。
種族レベルが上昇しました。
職業レベルが上昇しました。
レベル上昇に伴い、SPを獲得しました。✕2
<剣術>のレベルが上昇しました。✕3
<刀術>のレベルが上昇しました。✕5
<奇襲>のレベルが上昇しました。
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ふむ、今までと比べるとちと物足りんの。そう言えば、<付与術>とかを使い忘れておったわ。<隠密>も意識して使っていかねば、レベルが上がらんな。一本道で使う意味を余り感じんがのう。
《爺サン、ヨクキヅケタナ?》
『お主の精進が足らんだけよ』
《ゲンジュウロウノイウトオリダ。ソレハソウトゲンジュウロウ、キデンモ<念話>ヲオボエテハドウカ?タシカ、異邦人ハ女神様方ヨリ修練ナシデ技能ヲオボエルコトガデキル祝福ヲタマワッテイルトキイタコトガアル。イツマデモ言ノ石ヲツカッテイテハ片手ガフサガリ不便ダロウ?》
『<念話>か・・・』
儂も欲しいとは思っているのじゃが、あれを手に入れるのに二十ポイントも支払わねばならんからな・・・。現在、儂が持っておるSPを全て消費することになる。いや、<念話>の価値は分かってはおるが・・・うーむ、どうするか。まあ、早い内に取得して鍛えておいた方が何かと便利か。それに、SPに頼るつもりは今のところないしの。リストを開いて・・・これじゃの。取得と。
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スキル<念話>を取得しました。
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《ヨシ、キコエテオルカノ?》
《問題ナイ》
《キモチワルイ声ダケド、問題ナイゼ》
《オヌシ、シバクゾ》
《冗談冗談》
全くもって、最近の若いもんは・・・いや、そう言えば此奴儂とほぼ同年代じゃった。嘘じゃろ、儂と大差ない時間を生きてこの精神年齢なのか!?・・・此奴の悪影響を受けんように注意しておくか。
《ム?全員警戒態勢》
《ナルホド、タシカニキテイルナ。カナリノ数ダ》
《エ?何ノ話?》
《オヌシハモウスコシ気配ニ敏感ニナレ》
《仕方ナイダロ。コノ体デ生前デキナカッタ事ヲデキルヨウニナルノハムズカシインダヨ》
む、スキル枠の問題か?だとしたら仕様が無いのかもしれん。じゃが、スキルが得られずともある一定レベルの索敵は出来るはずじゃ。実際に儂と桔梗はスキルに頼らずに索敵をしている。まあ、儂の場合は既に過去形じゃがの。
さて、気配の数は多いが質は骸骨剣士にも劣る。つまりは単なる骨人の集団と言うことか。・・・やはり、尾竜貞治は愚物じゃ。このレベルのある世界で大した知性も持たない格下の集団を送り込んで何になる。無論、相手の疲労を誘うという面では有効かもしれんが、この人一人が打刀を振り回すのが限界の通路で数の力は余り意味をなさん。
流れ作業で倒されることになると思うがの。この隠れ家の制作者の事じゃ、どこかで大群が意味を成す場所が用意されているとは思うのだが、尾竜貞治、本当に馬鹿な奴よ。ふむ、考え事をしている間にガシャガシャと喧しい足音が聞こえるようになってきたの。やれやれ、このように音を立てては暗闇の意味も半減とまでは行かずとも減るじゃろが間抜けめ。
《ワカッテオルジャロウガ、ソロソロクルゾ!》
《コンナニウルサイナラ、ワタシデモワカルゼ!》
《ナデギリダ!》
通路の先を見つめれば、眼窩に赤い光を灯した人骨が五月蠅い足音を立てながら、儂らを踏み潰さんとこちらに迫って来る。ふむ、数はざっと五十か・・・温い、温いのう。『修羅の國』で体験した戦場に比べれば温すぎる。・・・何故あんなに裏切り者が出るんじゃ!≪第二の謀神≫枯木鉄斎、奴だけは許さん。ぬおおおおおおおお、思い出したらイライラしてきたわ!!
《コノイラダチ、ドウシテクレヨウカ・・・!》
《何ニイライラシテルノカハワカンネェケド、トリアエズ、目ノ前デ発散シタラ?》
《ソレモソウジャノ!ワシノヤツアタリニツキアエ!!》
有象無象を蹴散らしてストレス発散じゃ!
隠れ拠点の設定については尾竜貞治への復讐が終わった辺りでまた詳しく説明するつもりです。




