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私の廃車の日は、それからすぐに訪れた。
その日も彼は普通どおりだったし、私も変わらず走っていた。
彼は、海外へと行くらしい。広い世界を見てみたいのだと。
それに私がついていくのは無理というものだ。
彼はきっと世界を見たら、さらに遠くの世界を見たくなってしまうだろう。そういう人だと私は知っている。だからやはりこのへんが潮時なのだ。
私は思い返す。彼とともに走ってきた日々を。
それを思い返すとやっぱり彼のことはあまり好きになれないけれど……。
でも、これだけは素直に思える。
(……これまで乗ってくれてありがとう)
私のこの想いは、遠くの君に届いていますか?




