1人の少女
今日も空が赤い。
幼い妹と2人で、家でお留守番。
小さな手が私の手より少し暖かい。
パパとママは仕事でいない。
外は危険がいっぱいだから、小さい妹と私はここから出れない。
窓から見える空は、赤い。
黒色になると、パパとママが帰ってくる。
早く黒にならないかな。
あれ?
小さい手がない。妹がいない。
どこへ行ったんだろう?
テーブルの下、2人の部屋、トイレ、ちょっと危ないナイフのある場所。
いろんな棚や箱を覗いてもいない。
もう、お姉ちゃんを困らせるなんて悪い子だな。
見つけたら、ほっぺをびょーんって伸ばしちゃうぞ。
どうしよう。見つからない。
あと見てない場所は、ドアの向こうの外。
言っちゃいけない場所。
まさか、ママの言うこと破って出ちゃったの?
どうしようどうしよう。
1人で開けれる? お外に顔出せる?
でも、あの子が泣いてるかもしれない。
私はお姉ちゃんだから、強いんだ。大丈夫。
うーん、届いた。
ドアを力一杯押した。
「オネエちゃ」
血を吹く妹だったものがあった。
「あああああああああああ」
走った、転んだ。届いた。
あの子は私より冷たい。
「なんだもう一匹いたのか」
「じゃあ、こいつも持ち帰るか」
知らない大きな手がくる。
妹を隠すけど、一緒に持ち上げられて、袋の中に落ちた。
黒。でも私は待っていたのはこの黒じゃない。
涙が出てくると、妹の痛いって声が下からする。
ごめんね。お姉ちゃんも、怖くて痛いから。
守ることも助けることもできないよう。
どれぐらい泣いてたのかな。
眩しい光で目が痛いの。
次に見たのはまた知らない顔。
でも、服とご飯がある。
グゥ〜
しまった、恥ずかしい。
美味しそうな匂いが悪いんだ。そうなんだ。
あ、あの子はどこに行ったの?
「心配しないでね。君と一緒にいた子は痛いのを治しているからね」
痛いのは治している。はっいい人。
「どうぞ、お姫様。食べながら待つといいよ」
ひょいってされた。
目の前にいっぱいご飯。
スプーンですくって・・・おいしい。
「そうそう、いっぱい食べなよ」
ご飯を食べたら、違う所にきた。
ベットがある。
「ここは今日から君の部屋だよ」
妹が治るまで、ここにいよう。
きっと、パパとママが迎えに来てくれるから。
窓はないけど、きっともうすぐ黒になるよね。




