第四十三話 襲撃
「うふふふ。」
色々思いついた事をトルテさんに手伝ってもらい、なんとか納得いく組み合わせが作れました。意外と成功したものが多かったので、鼻歌交じりにスキップしてます。
「ツツジ!」
「あれ、ルイさんどうかしたんですか?」
ルイさんが焦った表情で私に向かって走ってくるのが見えた。
「緊急事態なの!急いで部屋に戻ってちょうだい!」
「は、はい!」
凄く必死に叫ぶように言うものだから、思わず承諾してしまった。何かあったのだろうか?普段の生活からは想像もつかないほどの表情だった。
不信感を抱きながらも私は渋々部屋に戻った。部屋に戻ると何と無く魔王の椅子?っぽいのに座る。何でか分からないですけど、凶悪な見た目のわりに落ち着くんですよね。この椅子。椅子に座っていると眠くなったので、私はもそもそとベッドに寝っ転がった。
チュドオオオオオンッという爆音で私は目覚めた。
「な、なんですか!?」
とてつもない爆音が鳴り響く中、急にツカツカと言う足音が聞こえた。でもこの足音明らかにトルテさんのものじゃない。私が眠っている間に何があったんだろう?思わず恐怖でベッドの中に潜り込んだ。
そして、部屋のドアをコンコンコンッと、何回もノックする音が聞こえて、私はますます身を強張らせた。どうして誰も居ないんだろう?どうしてこんなに、得体のしれない恐怖のようなものを感じるのだろう?
ドカンッと派手な音を立てて、突然部屋のドアが吹っ飛んできた。更なる恐怖の出来事に私はベッドの上で、震えたまま動けないでいた。
部屋に一人の女性が入ってきた。真っ直ぐなストレートの長い金色の髪に薄い青色の瞳。極め付けに背中には天使の様な真っ白な羽が四枚ついている。
部屋に入ってくると、私と目が会った。
「天使?」
「子供?」
思わずお互いの口から洩れた疑問を抱いた言葉だった。




