人狼裁判
筆者です。
肝心なところが抜けていました。
申し訳ありませんm(_ _)m
10/24 21:10 改訂
「本日の最終下校は、18:30です。戸締りをして下校しましょう」
人狼裁判の時間だ。ミユ、タイトを除く全員が集まっている。
「人狼裁判ヲ始メル。昨日ノ犠牲者ハ2名。話シ合イヲ始メヨ」
昨日と同じように放送がなった。相変わらず、無機質な声だ。
「なにか言うことある人ー」
レオが言う。人狼ゲームには慣れているようだ。
「まず2人の死因はなんだろう。一気に2人犠牲になったってことは…」
私はとりあえず口を開いた。
「妖狐が呪殺されて背徳者が道連れ。かつ狩人が人狼の襲撃から誰かを守れた。それか人狼が妖狐を襲撃して、背徳者が道連れか」
「人狼の襲撃で一人死んで、怪盗が死んだってのもあり得る」
「人狼サイドが老兵を襲撃して道連れにされたのもありだよね」
カケルとユヅキとショウが次々に言う。
「占いは?」
私は聞いた。
「俺、ショウ占った。そしたら人狼だった!」
「待って、私もルナを占ったら人狼だった」
レオとチヅルが同時に占い師を名乗り出た。
「ほかに占い師はいる?」
返事はなかった。
「じゃあこの2人のどちらかが本物の占い師だね」
とキョウカが言うと、
「あ、そっか、俺狼少年なのかもしれないのか」
とレオが言う。
「怪盗がもしいるなら、今夜調べてもらおうか」
と提案した。するとサトミが名乗り出た。
「うち、怪盗!今夜チヅルかレオの部屋に行って調べてみる」
「サトミ、昨晩は誰のところにも行ってないの?」
「うん。自滅する可能性が高かったからね」
「グッジョブサトミ!」
レオが言った。
「これでミユとレオの死因は確定だな」
カケルが言う。
「占われたルナもショウも今生きている。ということは妖狐が呪殺されたという選択肢が消える」
「さすがカケル!」
「サトミが怪盗を名乗り出たから、怪盗が自滅したって選択肢もなくなるね」
ショウが続く。
「ということは、ミユとタイトはどちらかが人狼/大狼と老兵ってことだね!」
キョウカが手を叩きながら言った。
私は最初からわかっていた。ミユとは昨晩一緒にいたのだから。もちろん、それを表には出さない。
「いずれにせよ、ショウとルナのどちらかは人狼だよね」
「そうなるよね」
「でも待って。まずは妖狐を処刑しなくちゃ。ここで人狼を吊ったら、妖狐以外は負けちゃうよ」
そう。大狼のミユが死んだ今、人狼を吊ったら私たちはほぼ全員負けてしまう。
私は、生存しなくてはならなかった。このゲームの真相を暴くために。
「とにかく今は全員無罪にしない?」
「それがいいね。間違って人狼を殺したら、妖狐以外はどうなるかわからないから」
「人狼に今晩も誰か襲われちゃうのに?」
「それは狩人を信じろ」
カケルの冷静な言葉で、皆納得したようだった。
そして私たちは、無罪選択ボタンを押した。