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龍乃牙編 14
「あなたはどちら様?」
私が彼に尋ねる。
きっと神様の一柱なのだろうけど、ただの不審者なのかもしれない。
「あー、そこの小娘は知らんだろうな。だが、この神社の主祭神、といえばわかるんじゃないか?」
彼はぼんやりとした表情を市ながらも、私のことをじっと見ているようにも見えた。
「アマツカメボシノミコト、ですね」
漢字で書くと天津甕星命と称するその神様は、隕石の神様らしい。
星観神社に祀られていて、依代として神社に鎮座しているのも隕石だ。
「だな、お前は知っているだろう。これを受け取りに来たということも」
少しまっておけ、とだけ言いおいて神様はいったん社の中へと戻った。




