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詩集 詩箱  作者: TiLA
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193/210

幻想『鎖』



ねぇ

私を惑わすのをやめて

これ以上私を

苦しめないで


月の光、優しくても

その裏には

冷たい鎖があるの


触れるたびに

心まで絡みつき

逃れるほど深く食い込んでくる


囁き、甘くても

その奥には

虚ろな闇が揺れているわ


気づけば

もう私は幻想という迷路に

鍵を捨てていた


愛だったの?

ねぇ

これは愛だったの?


月が妖しく微笑む

夜が終わってくれない

また貴方を

求めてしまう


どうかこの鎖を

ほどいて

自由にして

忘れさせて


それが私への

最後の優しさなら


どうか私を

もう一度 

愛して




挿絵(By みてみん)

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