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第七十八話 お菓子作り3。

アリス視点です。


「アリスちゃん今日は前みたいにしないでよね〜」


「……」


 なんでローゼの言うことを行かないといけないんだろうか。

 服を脱いで一纏めにして川に入る。冷たくて気持ちがいい。ユウタはわざわざお湯を沸かして使ってるけど、絶対こっちの方が気持ちいいのに。

 ローゼのほうをみるとなぜかローゼまで服を脱ごうとしていた。


「なんで脱ぐの?」


「え? どうせなら一緒に入ろうかなって」


「手だけ洗えば」


「冷たいなぁ」


「タオル貸さない」


「アリスちゃんの意地悪。ユウタにも脱ぐなって言われたし……」


 そりゃそのたわわな果実を晒されたらユウタも色々と困るはず。


「女の子なんだからもう少し羞恥心」


「アリスちゃんまで羞恥心の話ー? それならアリスちゃんだって女の子じゃん」


「アリスはいい」


 私はもう女の子ってあれじゃないし。

 ローゼをほっといて、軽く川へ潜って水の中を泳ぐ。ここの川は澄んでいて綺麗だ。

 普段は直ぐに飛ぶように逃げていく魚達も今ちょっとは一緒に横を泳いでいる。

 今はお腹すいてないし、お菓子が待ってるから見逃してあげよう。

 水面に顔を出して一息つく。今回はローゼはちゃんと陸で手を洗って待っていた。


「どうせ見せるならアリスじゃなくてユウタに見せるべき」


 ニヤリと笑ってもう一度水の中へ潜ってローゼの方へ戻る。

 おっぱいのおっぱいを見たときユウタどんな反応するのかちょっと楽しみかも。


「アリスちゃん」


「ん?」


 川から上がるとローゼが声をかけてきた。


「下着どんなのがいいかな」


「別にいらない」


「無しは流石に駄目でしょ。あそこのお店のあれとかアリスちゃんに似合いそうだなぁ」


 あれこれ想像してるのか、あれはこれはと膨らませていく。私を着せ替え人形にする気満々じゃない?

 私を売ったユウタは今度絶対なんか仕返ししてやる。そう心に決めた。


「いつかね」


 タオルで体を拭き、替えの服を着てパーカーを羽織る。今日のはピンク色の可愛いやつだ。これってユウタの持ち物だよね? ユウタこんな可愛いの着てたのかな?


「それ可愛いね。頭のところに耳ついてる」


 耳? フードを被って手を伸ばしてみると確かに2つの突起物がある。なんかの動物がモチーフだろうか?

 尚更ユウタが着てたのが不思議だ。


「あー。髪乾かさないでそれ被ったら駄目でしょ」


 そう言ってフードを剥ぎ取ってタオルで髪をわしゃわしゃと拭き出す。

 自分でやりたくないのでされるがままに揺られて拭き終わるのを待つ。


「よし、ユウタのところ戻ろっか」


「ん」


 こんなシーン前もあったような……?

 ユウタがローゼと一緒になんかさせて汚させるからこのパターンが多いだけかな。


「ユウター。終わったよ」


「こっちも食べれるよ」


 戻ると既にお菓子が用意されていた。

 見たこともないプルプルとした砂糖に覆われた個体?


「変なの」


「変ってアリス。見たことないの? こういうプルプルしたやつ」


 こんな変なもの見たことない。いや、スライムってこんなのじゃなかったかな?


「スライム……?」


「スライムにも確かにそっくりかもね」


 一応言ってみるだけ言ってみたけど正解ぽい。


「スライムってこんな感じの魔物なんだね」


「みたことないの?」


「だからここら辺モンスターなんで出ないんだって」


「そーいやそうか。スライムってなんか服だけ溶かすって聞くから会わない方がいいんじゃない?」


「なにそれ。変なの。それなら安全じゃん」


 2人とも何を言っているんだろうか?


「溶かすのは皮膚と筋肉に骨だけ」


「は? マジで? 俺の知ってるスライムと違う……」


「ジュワッと一瞬」


「ユウタの嘘つき……。怖いじゃん」


「俺の常識だと最弱モンスターの可愛い奴なんだけど……?」


「すぐ死ぬ」


「それはスライムがだよね? 人間がじゃないよね?」


「どっちも」


 スライムは核を狙うか燃やせば終わりだから楽っちゃ楽。

 触れなきゃいいんです。


「知らないまま遭遇したら絶対触ってた。良かったその前にわかって。それじゃそんなスライム型のお菓子食べますか」


「これはなんていうの?」


「わらび餅」


「わらび餅ね。やっぱ聞いたことないや」


 私もないけどユウタが作るんだから目新しくて当然。ローゼもわかってるくせに。


「とりあえず食べてみてよ。まずはりんご味ね」


 ユウタからたこ焼きの時に作ったお手製串に刺されたわらび餅というものを受け取る。

 ぷるぷるしていて斬新。食べてみると弾力があるけど噛みきれない硬さじゃなくて面白い食感だ。

 味は当然りんご。甘くて美味しいお菓子だ。他のお菓子は特に浮かばないけどこれは凄い、これだけでこんなの作れるならもっと手の込んだ奴はどんだけ美味しいのだろう。


「こんなの初めて食べたよ! 凄い斬新……。というかこんなの考えたことも無かった」


 頰に手を当て、幸せそうに蕩けるローゼ。

 それ意味同じだと思うけど……。でもまぁ、言いたくなる気持ちはわかる。ユウタはとんでもないものを作り出してしまった。


「それは良かった。こっちで簡単に作れるお菓子の1つだからね。ルネさんにも作って貰いなよ。マリーちゃんとか大喜びしそうだし」


 確かにあのちびっこなら飛び跳ねて喜びそうだ。小さい子には大人気になりそうなのは当たり前として、大人たちも絶対に気に入ると思う。


「美味しい」


 それだけで十分。


「これはどうやって作ってるの?」


「前にローゼひたすらに皮を剥いてもらったじゃがいもを全部すり潰して水に晒してでんぷん質だけ取り出すんだよ」


 ユウタが前に布に入れて一生懸命揉んでた奴かな?

 手つきが少しやらしかった。


「私の努力がこれに……。頑張って良かったー」


 ローゼでも作れるなら子供でも簡単に出来そうだ。美味しいし簡単ならもう絶対流行るよね。



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