第四十六話 森へ食料狩り。
おはようございます。
今日は森の探検日になります。前回見た感じなんも居無さそうだから大丈夫だと思うけど……。
それより迷子になりそうで怖い。食料と水は大量に持ったから数日は遭難しても死なないだろう。最悪川を見つけたら下っていけばいいんだ。
あぁ、そうだ。干し肉も持ってくか。もう完成してるだろうし食材リストに突っ込んでおこう。
「お、レッグ無くなってるな。ちゃんと持っていったんだ。本当に誰なんだろうな?モンスターだったりして」
人型のモンスター? ゴブリンとかオークか?
オークはでかすぎて気付くか。
いつかわかるか。そんなことよりも今は香辛料を手に入れないといけないのだ。
「とはいえここら辺なんてみんな入ってるし散策済みだろうな昔の人間も。もっと奥にいかんとわからんよね」
歩くとめっちゃ遠い。なのではい。これの出番です。
マウンテンバイク!!
マウンテンって付くくらいだから山で使わないとね。山だと人目にもつかないし気にせずに使える。
サドルに跨ってペダルを漕ぐ。
「おお! 懐かしいなこの感覚。でもさすがにちょっとガタガタして走りづらい」
歩くよりは確実に楽だし早いからそれくらいは我慢しよう。干し肉を齧りながらピクニック気分で山間サイクリングを始めた。
1時間くらい真っ直ぐ進んで自転車を降りる。
「これくらい進めば未開の地だろう。こっからはゆっくりお目当ての物を探していくことしよう」
自転車をしまって辺りを見回す。
結構草木が生い茂って歩きにくそうだし、木倒れた奴が道を塞いでたりなんだか冒険みたいで楽しいな。
「お、きのこじゃん! 食べれるのかな……」
すぐそばの木に椎茸みたいな茶色い色のキノコが沢山生えていた。椎茸だよね? 毒キノコだったら一発で終わりなんだけど……。
とりあえず収穫して後で町の人とかルネさんに聞いて回ろうか。
椎茸もどきの他にも周りは黄色いキノコや赤に白い斑点模様のキノコに紫のキノコなどたくさんそこら中に生えていた。
「色からしたら明らかに毒キノコだよね……。一応取っとくけどさ」
15種類くらい採取してリストを温めたところで満足して顔を上げる。
元のいた位置からかなりずれてしまった。これ帰れるのかな。
まぁご飯も水もたくさんあるしどんどん行こうかな。
歩きながら足元をよくみて何かないかを探す。
「あ、つくしじゃん。こっちにもあるんだ。ちょっと採ってこ」
食べたことも作ったこともないけど、つくしって佃煮にできるんだよね確か。佃煮とか漬物とかも広めていかないと。
森っていろんなものがあるから結構飽きないもんだね。あっちでは入ろうとすら思わなかったけどね。
暫く歩いていると、日本っぽい風景を目にする事になった。まさかここでこんな景色を見る事になるとは。
「凄い竹林だ……」
辺り一面、竹で覆われていてかなり奥まで続いている。
「竹といえば……そう! 流しそうめん! 後あれ料亭とか金持ちの屋敷にある水で『かぽんっ!』ってなるやつ」
なんて言うんだろうあれって。ししおとし?獅子脅し?なんか違うな……。でてこない、モヤモヤするな。
「とりあえず作りたい。何本か持って帰るか」
でもどうやって切り取ろうか、鉈なんて持ってないしな。中華包丁でいいかな?
中華包丁を取り出して両手で握って野球の素振りのフォームになって素振りの練習をする。
「うひょ〜。怖え……」
人間の首くらいなら簡単に跳ねて殺せそうだな。怖い怖い。
竹の前まで移動して素振りの成果を発揮する。思い切り後ろで溜めて全力で振り切る。
ガリッ!!
案の定包丁は途中で止まって抜けなくなってしまう。
「やべ。どうしよう」
押したり引いたりするがビクともしない。
数分検討して気付く。
「一旦仕舞えばいいじゃん……」
ボックスに戻して再度手元に取り出す。それだけではい解決。
無駄な時間を過ごしたな……。
そんなこと言ってると横から、ざざざ。と大きな音が聞こえた。
「え? なに?」
すぐに振り向くと轟音と共にさっき包丁をぶっ刺した竹が包丁こ支えを失いこちらに勢いよく倒れてきていた。
「ちょ! これはシャレにならないから!!」
急いでその場から飛び退いて地面にダイブする。
すぐにさっきまで立っていた場所に竹が倒れてくる。
「はぁ。危うく死ぬところだったよ……。異世界での死因が竹に潰されて死ぬとか多分世界初。あ、異世界初になるところだった。死ぬならせめてモンスターに殺されたい」
フラグじゃないよ?
起き上がって土を払い、折れた竹を仕舞いこんで、気を付けながら伐竹を進める。
「5本くらいでとりあえず。無かったらまた取りに来ればいいし」
竹林を進むのは手間だから少し戻って別の方向に進もう。
そう思って振り返ると目が合った。
「あ?」





