第三十六話 ルネローゼ視点。
すいません。同じ内容で投稿してしまいました。
こちらが続きになります。
「ローゼお嬢様! 待ってくださいよもう……」
「ルネ体力なさすぎじゃない? そんなんだったらユウタと一緒に作業出来ないよ?」
森に入って少ししたところでローゼお嬢様は止まった。
もう少しこっちの事も気にかけて欲しい。
「ローゼお嬢様が元気すぎるんですよ……。何も持たずに走り出して拾った枝を何に入れるんですか」
「手で抱えればよくない?」
「それで汚れた服を誰が洗うと思ってるんですか全く」
「少なくともルネじゃないよねっ!」
枝を集めながら笑って答える。
もう。確かに私は洗濯とかできないけどだからと言って汚すのを容認するわけじゃないのに。
「明日からローゼお嬢様のご飯は残念な事になっても知りませんからね?」
反撃とばかりに少し意地悪をしてみる。雇い主のお嬢様といえど、ルネからしたらローゼは年下で子供なのだ。精神的にも行動的にも。だから妹みたいに思っているが普段は口にも態度にも出さない。
ただこうしてユウタ様と3人でわいわいとしていると、なんだか姉妹で遊んでるように感じる。たまにはいいものですね。美味しいものを食べられて新しいレシピまで知れますし。
「うわー。ルネってば大人気なーい。てかちゃんと枝拾ってよねー?」
「ローゼお嬢様が悪いんです。これから拾うんですよ」
周りに落ちている枝を屈んで拾って一箇所にまとめていく。
「それはそうとユウタ様って本当にいろんなこと知ってますね。それにさらっと見た事もないものを使ってますし」
「ユウタの世界からしたらこっちなんて本当に何もないんだろうねー。ユウタもよくあんなに前向きでいられるよね。何もないところに突然飛ばされたら普通大混乱だと思うんだけどね」
「ユウタ様はもし元の世界に戻れるとしたら戻るんでしょうかね。方法があるかは別として」
ユウタ様のが別世界から来たとか会話からはなんとなくぼんやりとは聞いてるけどちゃんとした経緯は知らないけど、聞くのも野暮というものだろう。
「なんだかんだでこっちも満喫してるけどねー。あっちにあって、こっちないものが多過ぎるぽいから帰るんじゃないかな。不便過ぎるでしょ?」
やっぱり帰っちゃうのかな。
「まぁ、元の生活に戻れるなら戻りますよね」
「あ、もしかして寂しいのっ? ルネも乙女だなぁ〜」
「な、何言ってるんですか! ユウタ様をそんな目で見てませんから! 私よりローゼお嬢様のが寂しいんじゃないですか? ここのところ毎日やユウタ様のことばっかりじゃないですか」
指摘されて頰が紅潮したこの誤魔化すように相手に押し付けてその顔を見られない様に枝を拾うために前かがみになる。
「あー確かに寂しいかも? ユウタといると退屈しないからなぁ。でも別に今のところユウタに恋愛感情とかないもん」
本人にその気がなくても側から見たら男女だからそう見えちゃうんですけどね? ローゼお嬢様の好奇心が恋心に変わるのはいつになることやら。
ルネと一緒に森で枝を集めてユウタの家に戻る。
「は〜疲れたぁ。次はこれを炒めるんだっけ?」
「そうですよ。ユウタ様どの鍋使えばよろしいですか?」
「あ、お疲れ様です。中に大きいの出しておいたのでそれ使ってください。炒り終わったらこのバットに入れといてください」
ユウタから銀色の薄い入れ物貰った。
もうなんだか何貰っても驚かなくなって来ちゃったなぁ。それよりどこから出してるのかが気になる……。
ユウタに会った時はほぼ手ぶらだったユウタ本人もの身着のままっていってたのになんでこんなにドンドコドンドコとユウタの世界グッズが出てくるんだろうか?
「りょーかい。ルネさっさと終わらせて休憩しよっ」
まぁ考えるだけ無駄だから今度暇なときにでも聞いてみようかな?
部屋に入るとそこには特大の鍋が二つ置いてあった。
「流石にこれは予想外だよ……」
驚かないって言ったけど訂正だね。これは流石に反則じゃないかな?
横を見るとルネは驚くよりも凄く良いものを目にした様な顔つきで目がキラキラしている。
子供が大好物を買ってもらえた時の様な顔だ。こういう時のルネって歳不相応に幼く見える。
「こんな素晴らしい物があるなんて……。ローゼ様はやくやりましょう!!」
凄いやる気なのは良い事だけど残念ながら素材は枝だよ?食材じゃないんだよねぇ。
そんなことは御構い無しといった具合に火をつけて枝を入れていく。
もう全部ルネがやって良いよ?
とは言えそうもいかずルネの隣で作業に移る。
「これ何に使うんだろうね? 流石に 食べはしないと思うけど……」
「これを使ってまたなんかするって言ってませんでしたっけ?」
そうだっけ? 結局できてからのお楽しみか。とっとと終わらせちゃおう。





