表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小さな賢者は隠しごと 〜三歳のレオンは、のほほんと照らす〜  作者: マシュマロ羊


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
118/118

セバス、旅立つ。

いつも応援ありがとうございます!

プライベートがバタついているので、しばらく更新が遅く不定期になります。

でもレオンくんたちのお話は大切に書いていきます٩(。•ω•。)و

少しお待たせしてしまうかもしれませんが、のほほんとお待ちいただければ幸いです。

これからもどうぞよろしくお願いします( * ॑꒳ ॑*)

 





 ヴィクトールに尋ねて使用人は、当主とわかり頭を下げ謝りました。


 ──……が。


「気持ち悪いです!なぜ父上が、そんなに、若返って……ッ!!」


 マルクスと師弟関係のせいか、言うことまで似通っているようです。


「……あ?」


 もちろん聞いたヴィクトールは青すじをたて、ドスを聞かせてギロリと睨みつけます。

 若々しい見た目ですが、威圧感は実年齢そのままです。

 アルベルトはカチン?!と固まり、「……う?にいちゃ、凍ったの?」とレオンは抱っこから下ろしてもらい確認しました。

 まわりにいる使用人たちに、カトリーヌは微笑み肩を竦めて目を回します。

 そんなカトリーヌの態度に、使用人たちはどうにか動揺から復活するのでした。

 久しぶりに領地へ帰ってきたヴィクトールは、真面目で厳格な当主から一変し、子どもらに愛情をしめす人物になっています。

 使用人たちはそれが、とても嬉しく思いました。

 そこへ騒ぎを聞きつけたバルトがやって来て、ヴィクトールの若返りっぷりに大爆笑します。


「ブハァ……ッ!!なんですか、その姿は?!」


 涙を流してヒィヒィと腹を抱えて笑うバルトに、蹴りを入れるヴィクトール。

 そんな二人を「おぉ、はげちいツッコミなの!」と目を丸くして言うレオンに、カトリーヌは優しく「真似しちゃダメよ」と諭すのです。

 そんな騒ぎの中、『検証』を終えたセバス、マルクス、侍女長たちが戻って来ます。

 そしてヴィクトールの姿を見た侍女長たち女性陣は、……「「「……ッ?!」」」目を見開いて驚愕しました。


「おやまぁ、……二度寝の効果で、更に若返りましたね」


「……閣下、いったい何を目指しているんです?」


 セバスとマルクスも、ヴィクトールの姿に唖然としています。


 しかしスーツを着こなしたセバスも、若返った顔立ちと無駄にツヤのある肌のせいで、どうにもちぐはぐでした。

 見た目とスーツのミスマッチという想定外の失態に、セバスは舌打ちします。

 いつものオールバックにツルンとした額と顔、そして古風なメガネと相まって、絶妙な違和感を醸し出していました。

 マルクスももちろん若返って居ますが、セバスのいる横では、違和感がありません。


 ヴィクトールは、そんな側近(特にセバス)の有様にドン引きです。


「……あの、旦那様?なぜ、そのような、若々しいお姿に、なれたのでしょう?」


 艶々に若返った侍女長が、好奇心に満ちた質問をします。


「……眠ってたからだが?……というかお前らこそ若返ってるではないか」


 ヴィクトールは目をすがめて言うと……。


「そんな青臭い歳まで、……若返りたくはないな」


 顔を引き攣らせてマルクスが言いました。


「ちょうどエレーナ様とラブラブ新婚時代ですね」


「……えぇ、いつも腰に手を回して、ベッタリだった頃ですわ」


 次々に言われた感想を聞いたヴィクトールは、自分が更に若返っていたことに気が付きます。


「……睡眠大事なんですね」「スゴい。理解しました」と、使用人たちからも感想を寄せられました。


 ヴィクトールは手鏡を覗くと20代前半まで若返っており、さすがにその姿は大人の男として羞恥心に苛まれます。

 しかしそんな若返りの様子を見ていたレオンは、パァッと顔を輝かせました。


「スゴいの!みんなピカピカになって、ワカワカなの!ボク、びっくり、ねっ♪ ねえさま!」


「本当にそうね。侍女長、お肌が艶々に輝いていますわ」


「褒めて頂きありがとうございます」


 カトリーヌが柔らかく微笑みながら、キラリンと目を光らせて言いました。


「後でお話聞かせてちょうだい」


 侍女長と女性使用人たちは、艷やかにニッコリと笑い了承します。

 そして観察していたレオンは、ヴィクトールのツヤツヤな顔を見上げると、無邪気な笑顔で言いました。


「ハーブ水したらいいの! お水にミント、ローズマリー、カモミールとか、好きなハーブいれて、お水あげるの!」


「「「お、お水……!?」」」


 お花にお水をあげるかのような、レオンの可愛らしいアドバイス。

 しかしその場にいたセバス、マルクス、侍女長たちは一瞬でその真意を悟ります。


(泥パックで汚れを吸い出した後の肌に、フレッシュなハーブの効能を溶かし込んだひんやり冷たい湧水で水分を与え、キュッと引き締めるアフターケア……! なんという完璧な導き……!)


「なるほど……レオンの言う通りだな。パックをした後の肌には、ハーブ水で『お水(水分)』をあげるケアが必要というわけか」


 こうしてレオンの一言によって、湧水にハーブをいれた水で顔をケアすることになりました。








 ──ハーブ水の配り方は、十人十色です。


 次の日、レオンは嬉しそうにトコトコ駆け寄り、ガツやシク、アルベルトやカトリーヌへ「はいっ!」とスプレーをプレゼントしました。

 大雑把なガツも、レオンから貰ったとあれば「おぉ……!ありがとうな ……!」と喜び、毎日三回シュッとケアを始めます。

 それだけでいいので、ガツもマメに続けれました。


「……始めて合った時より若い。……むしろ別人」


 シクは不思議そうにしています。

 ニコも一緒にハーブ水を作り、いつも世話になっているテオ、マルクス、セバス、そしてバルトへと手渡し済みです。


 一方、当主ヴィクトールと侍女長たちは、朝摘みハーブの贅沢な二段階ケアでした。

 カトリーヌが毎朝お庭で摘んだフレッシュハーブを侍女長へ手渡し、毎朝の洗顔後にひんやり冷たいハーブウォーターをヴィクトールへ用意します。

 そしてついでに侍女長たちも、自分たちの美容ケアに使わせて貰うのです。

 朝の洗顔時には、手のひらにとった朝摘みハーブ水を優しくパシャ…パシャ…と肌に馴染ませてしっかり保水。

 そして日中の休憩時間になると、スプレーでシュッと一吹きしてリフレッシュ。

 ヴィクトールも休憩中に、侍女長から渡されたスプレーを吹きかけていました。


 その他の騎士や男性使用人たちはというと――


 ★女性ウケを狙って、朝からシュッ…シュッ…と優雅にスプレーを吹きかける【モテ派】。


 ★「ハーブは照れくさい」と湧水だけを律儀にパシャパシャする【せめて湧水派】。


 ★手のひらで豪快に叩き込む【パシャパシャ豪快派】。


 ★「男がケアなど!」と突っぱねる【なんもしない派】。


 見事に4つの派閥に自然分裂していました。







 ──そして、1週間後。


 成果はあまりにも残酷で、そして明確に出ています!


 毎日マメにケアしたガツや、モテ派の騎士、ヴィクトールや侍女長たちは1週間経っても結構なツヤツヤを維持。


 一方、放置した『なんもしない派』は見事に元のカサカサおじさんへと逆戻りしてしまいました。


 モテ派の騎士たちが侍女たちに「お肌、ツヤツヤですね」と褒められている横で、カサカサに戻った騎士たちが、血涙を流します。


『……ケアの有無や水の種類で、明確な効果の持続差が出るようだな』


【せめて湧水派】と【パシャパシャ豪快派】も、「肌の潤いや引き締め効果はバッチリ」と十分な成果を実感し、男たちの間でも密かな満足感が広がっていました。

 水分を与えるだけで肌の状態を良し、ハーブを使えば、さらにツヤやハリの維持を高めるようです。


 それらの光景を手帳に淡々と記録したセバスは、しっかり【秘匿外交カード】としてデータを手に、王都へと旅立つのでした。







読んでくれて、ありがとうございます(*´ω`*)

たくさんのブクマやポイント嬉しいです( * ॑꒳ ॑*)

とても励みになり、がんばろうと思いです。

メールもとても嬉しくネタになることも♪

誤字脱字報告ありがとうございます。(о´∀`о)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ