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15,色付きガラス作り

今回はアレイ視点に戻ります。

 今回色付きガラスで使うのはプリザーブドフラワーで染色液を作ったときに使ったクズ魔石。


 作る過程で色をつけることも考えたが、魔石だと魔力と反発して上手く色が着かず諦めたので、最終的に全ての工程が終わった後に色を塗るという方法を取った。


 この場にある色は赤、青、黄の魔石、その辺で見つけた鉱山から拝借して来たエメラルドとアメジスト、あと少しだけ金。


 その辺で見つけたと報告したらディークは「流石ですレイ師匠!」と叫び、お祖父様は絶句していた。地の精霊と契約しているから簡単に見つかるだけなのだが。


 でもこれだけの色が揃えば大体の色ができる。色を混ぜれば良いのだ。

 ずっと練習を続け、僕ほどではないが上手くガラスを膨らませることができるようになったディークにも参加してもらい、まずは水と混ぜるために魔石と鉱石を砕く。


 魔法陣の上に1つ1つ置いて一気に砂ほどの大きさに変える。この時に消費する魔力は中々のものだがまだ想定内だから問題ない。


 砂のようになった赤魔石が溶けやすい魔力濃度に調節した水を混ぜる。

 同じように他の色も作り、試作品用のグラスが入るくらいの大きさの器に移し替える。


 色水の中に透明なグラスを入れ、色を吸収させる。グラス自体が吸収するわけではなく、僕が魔力で無理矢理吸収させるので数回もやれば立つことが難しくなるくらいフラフラになってしまうのが難点だが、そのお陰でガラスの透明感を失うことなく綺麗に色をつけることができる。


 あとは模様を彫れば終わりだが、今日作業に入ったらガラスを割る自信があるので保身のためにもガラスのためにも止めておくにした。


 一応工房の方に休憩できるスペースはついているのでそこで休みながら目の届く範囲でディークがグラス作りの練習をしている様子を見る。

 大分上達したものの、まだ不安なところがあるからなるべく見ていたい。


 最近では半円状の、僕がガラスドームで使った上の部分まで作るようになり、弟子の成長を感じつつ、いつか追い抜かれてしまうのでは?という不安も浮かんできている。


 まあ、まだ追い抜かれる気は一切ないが。


 ガラスペンも、幼い頃に読んだ絵本で出てきた色付きガラスで作られたステンドグラスも、まだ作れていない。


 アナに贈るランプのデザインは既に決まっている。

 ルビーでも着色出来ることは既に実験済み。魔石着色よりも魔力消費は大きいが、その分鮮やかな色がつく。そしてちょっと光る。


 光った時には腰を抜かした。本来、ガラス自身が光を放つことは勿論ない。せいぜい光を反射して光っているように見せることくらいだ。


 ディークがやった時は光らなかったので僕の魔力の質が問題だろう。

 だが、ガラス自身が光るなら光源を取りに行く手間が省ける。その分デザインを凝って作れる。


 よし、着色は全部鉱石でやろう。

 魔石で光らなかったのが鉱石で光るのだ。全体的に光らせることが出来れば全体を良く見せることができる。


 魔石でも作って綺麗な方を渡すのも良いが…うーん。

 悩みどころですね。


 ガラスペンの方も具体的に検討しないといけないし、孤児院での取り組みも知らないとだし学校のこともあるし入国についても改善しないと職員が凍死する可能性が出てくる。

 それに1人1人を人が確認するので恐ろしく効率が悪い。


 解析魔法というものがあるから魔法陣を書いて地面に埋め込めば上に立った人のことが解析できる。

 これまでは身元がはっきりしている者以外は入れない仕組みになっていた。


 つまり身元さえ偽ってしまえば犯罪者が入って来られるということ。そして身元をはっきりさせることが難しいスラム出身の有能な人材をみすみす逃す可能性もあるということ。


 「魔法陣、書くか」

 まずはこれが最優先だ。何を解析するか。

 出身国、犯罪歴、学歴、実年齢、目的、職種、くらいか?


 これはお祖父様に相談が必須だな。

 「レイ師匠、魔法陣書くんですか?」

 いつの間にか片付けを終えたディークが不思議そうに聞いてくる。


 「ああ、入国システムに問題があると思ってね。身元がはっきりしているか否かで入国審査をしていたら有能を逃し、犯罪者を招く可能性があるだろう?

だから解析魔法でその人自身を解析してしまえば解決すると思うんだ。そうしたら職員はずっと外に居なくても良い。この寒い中じゃ死者が出かねないからね」


 「確かに、スラム出身の人物でも有能な人間はいます。アストレア王家は有能だったとしてもスラム出身や平民出身の職員を蔑視していましたし、理不尽に解雇もしていたので今までにいくつもの人材を失っています。

それに解析魔法を使えばお金を持っていない者も入れるように入国料を下げることができる。僕も手伝います。解析魔法は1番得意ですから」

 ニヤリと笑い合って僕達は拳を突き合わせた。

読んでいただきありがとうございます。

次話投稿は明日になります。

今回色付きガラスについて参考にした資料です。物語の設定上、魔法を使っていますが実際は化学物質を使用するか画材での着色です。

https://harumado.jp/%E7%AA%93%E3%82%AC%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AB%E3%83%A0%E3%81%AE%E8%B1%86%E7%9F%A5%E8%AD%98/13102/

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