第二十話 証拠を探して
俺とエリムは犯人についての証拠を探して、心の中を探索していた。
今まで見つけたのは、瓦礫に死体、魔法陣ぐらいだ。正直これだけじゃ何も分からない。
手がかりが見つからず、俺は焦っていた。
「なあ、エリム。何かあったか?」
「物はないけど、手がかりになりそうな人は見つけたよ。」
「ほんとか!?」
「うん、こっちに来て。」
俺はエリムに連れられて、少し離れた場所に行く。
「こいつら、何かありそうじゃない?」
エリムが指したやつらは黒いローブを被っていた。いかにも悪そうなやつらだ。人数は5人。
こいつらが犯人なのだろうか。こいつらの特徴を覚えて色々聞いてみるか。
それ以外に成果は得られなかった。
俺はひとまず戻ることにした。
■ ■ ■
戻った俺は早速聞き込みに行った。その中の一つに有力な情報が得られた。「邪神教」というものがあるらしい。
この宗教は前に調べた邪神を崇める宗教らしい。こいつらは俺が覚えた黒ローブの奴らと同じ格好をしているそうだ。とりあえずこいつらについて調べることにしよう。
俺はエリムに協力してもらいつつ、「邪神教」のやつらについて情報を集めた。どうやらこいつらは少し前から活発に活動しているみたいだ。
アジトなどはまだ分からなかったが、分かり次第行ってみようと思う。
今日はこれぐらいで帰るか。そう思っていた時だった。
「おい!ハジメ!」
「アランか?」
「はぁっ、はぁっ。お前シーナ様を見なかったか?」
「いや、見てないけど。何かあったのか?」
「少し前から一切姿が見えないんだ。あの人が僕に何も言わずにいなくなるなんて、今までなかったんだ。」
「なんか用事があるだけなんじゃないのか?」
「まあ、そうかもしれないが、、、。」
「とりあえず様子を見てみよーぜ。」
「あ、ああ。なら、少し待っててみるか。」
だが、シーナは一向に姿を見せなかった。
そしてアランから驚くべき話を聞いた。
「シーナ様が「邪神教」とか言うやつらに誘拐された。」
連載20回目!
物語は終盤へと向かっています。一体どうなってしまうのか!これからも頑張りますので、応援よろしくお願いします!




