第36話 『上に上がる』
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あとは繰り返すだけだ。
10体作ってレベル2を5体に。
5体をレベル3が2体と、レベル2を1体。
この、レベル3の2体を『集約』。
レベル4に僅かに足りなかった経験値を、残っているレベル2と『集約』。
レベル4を一体作り出す。
続いて、9体のレベル1を制作。
4体をレベル2に『集約』。
レベル2を2体のレベル3に。
レベル3にレベル1を『集約』して経験値を上げる。
8体のレベル1を制作。
4体のレベル2。
2体のレベル3となる。
このレベル3を『集約』するとレベル5になった。
レベル5が1、レベル4が1、レベル3が1になる。
7体のレベル1。
レベル2を3体。レベル1が1。
このレベル1で、さっきのレベル3をレベル4に。
3体のレベル2は、レベル4とする。
レベル4が2体になるので、『集約』。
レベル7になった。
レベル7、1。レベル5、1。レベル3、1。
7体のレベル1。
レベル2を3体。レベル1が1。
このレベル1で、さっきのレベル3をレベル4に。
3体のレベル2も、レベル4とする。
レベル4が2体になるので『集約』してレベル7に。
レベル7、2。レベル5、1。レベル4、2。レベル3、1。
レベル7が2体になるので『集約』する。
「レベル10が完成!」
『オレ』さんより先に、レベル10の『ゴーレム』作っちゃった!
メッチャ、うれしい!
「って・・・あれ?」
なんだろ?
『ドライグラスゴーレム【↑】』
名前のところに、なんかマークがある。
確か・・・『ヤジルシ』って言うんだっけ?
『オレ』さんが、初めてゴーレムのレベルアップを見たとき、そんなこと言ってた気がする。
上とか下とか。
これは三角が上を向いているから、『上に上がる』『上を見ろ』って意味になるのかな?
名前は一番上にあるから、『上を見ろ』ではないよね?
ということは、『上に上がる』。
名前が?
おかしくない?
不思議だけど、放っても置けないから『ヤジルシ』を触ってみた。
横にもう一つ画面が出て・・・『パスチャーゴーレムLv1』。
パスチャーってなんだろ?
えっと、とりあえず。
これってつまり、別の種類になるってことでいいのかな?
それなら・・・やってみるしかないよね!
【『パスチャーゴーレム』を制作しました。】
「おお」
ちょっと感動。
さっきまで草の山だったのが、ちゃんと形になってる。
形・・・なんだろ?
えっと。丸々としたものの下に6本の短い脚。
「って、『ピッカウ』じゃんか!」
この辺りで『肉』と言えば『コレ』っていう食肉用の家畜だ。
「あっ。そうか、『パスチャー』って『牧草』って意味だね。きっと」
で、家畜用のエサだから、その家畜の姿になってる?
変なの!
だけど、全長200マルク、体高80マルク、横幅80マルク。
けっこうな大きさ。
形も、今度はしっかりしてる。
崩れやしないかと心配になるようなさっきまでの姿と違う。
身体も足も、薄く敷き詰めた草を丸めたロール状になってていい感じだ。
「おお、暖かい!」
手を当たててみると、それだけでポカポカが伝わってくる。
これが床に伏せてくれていれば、座るのも寝るのもきっと快適だ!
「よーっし! どんどん作ろう!」
張り切って作った。
『パスチャーゴーレム』が10体になってる。
「片付いたわね」
呆れたような声は『』だ。
ずっと付き合ってくれた。
暇なのかな?
ともかく、隠れ里の外側に積み上がっていた枯草はきれいに片付いた。
すぐにまた、増えるんだろうけど。
10体を連れて家に帰る。
作業が終わったからか、『』は帰った。
家では屋根ができあがっていた。
床には相変わらず、踏み固められて乾いた土に布が敷いてある。
「床の布とって」
迎えてくれたアンナに頼んだ。
「とりましたけど?」
布を回収し終えたアンナが、首を傾げている。
「ありがとう」
お礼を言って、『パスチャーゴーレム』を床に並べる。
隙間なく・・・とはいかないけど。
床のほとんどを覆ってくれている。
うまくいった!
「君と、君は立ったままね」
二体には床に伏せさせず立っていてもらう。
床に牧草ロールが敷き詰められ、中央に向かい合わせでソファがある感じになった。
背もたれはないけど、座りやすさが格段に上がったと思う。
ソファの座面がクアルトには高すぎるけど、悪くない。
「うん。いいね!」
アンナがソファになっているゴーレムに布をかぶせてくれたので早速座ってみた。
固すぎない適度な弾力が気持ちいい。
「あ。本当に。いいですね」
「楽に座れます」
アンナとアーネストにも好評だ。
「寝るときには、この二体にも伏せさせるから」
そうすればフラットな床になる。
昨夜よりは快適に眠れるはず!
楽しみだ!




