表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

33/41

番外ストーリー ~その7~ エピローグ

(リムルside)


 悪魔の()()()()がもたらした騒動はどうにか終結した。

 獣王国の方もシアン達が手助けして人的被害もなく終わったようだ。

 ただ周囲の被害は相当だったようでカリオンにしっかり賠償を請求されたがな。

 その程度ならいい。


 シアンとルミネ、ランガは獣王国の復興をある程度手伝ってから戻るらしい。



 後から今回のことを知ったミリムが自分がいない所でそんな楽しそうなことをしてズルいとか文句を言っていた。

 まあ取り返しのつかない被害が出ることなく終わってよかった。




『いや~、何事もなく終わってよかったな』


 呑気な態度で悪魔が言う。お前が言うな。

 次元の穴とやらの修復は終わったらしく、もう心配はいらないそうだ。


『しかし邪神の眷属を犠牲者を出すことなく倒すなんてスゲーじゃねーか。なんなら残りの2体も解放して倒しちまうか? そうすりゃ邪神一族は完全根絶やし、めでたしめでたしだぜ』

「ふざけんな、やめろ」


 これ以上の厄介事はゴメンだ。

 なんであんなのと進んで戦わなくちゃならないんだよ。


「で、今回の件の責任をお前はどう取るつもりだ?」


 まさかこのまま笑って済まそうなんて思ってないよな?


『いや、最初に言ったがわざとじゃねえんだぜ?』

「わざとじゃなければ何しても許されるなんてのはおかしな話だと思わないか?」

『············おっしゃる通りで』


 どうやらコイツ、自分が悪かったとは思っているみたいだな。

 ふざけた奴だが話はわかるんだよな。


『わかった、わかりました。後日詫びの品を用意するからそれで勘弁してくれ。それと二度とこんな失敗はしないと誓う。なんなら契約として誓ってもいいぜ』


 まあ反省はしているみたいだな。

 落とし所はそんなものか。

 契約として誓うというならまあ信用してもいいだろう。


 ちなみに後日、悪魔の詫びの品のせいでまた一騒動起きるのだがそれは別の話だ。

 ランガもシアンとルミネのことをほんの少しは認めていたみたいだし悪いことばかりでもなかったか。



「一応聞きたいんだが、お前うっかり封印を解いたって言ってたが邪神の眷属の封印はそんな簡単に解けるものだったのか?」

『ん? 解けちまったんだからそうなんじゃねえか?』


 そうは思えないんだが······

 コイツの様子を見る限り故意に封印を解いたわけでもなさそうなんだよな。

 やはりコイツが規格外ってことか?


 コイツ本当に何者なんだ?

 少なくとも絶対に下級悪魔じゃねえだろ。




 その後もこの悪魔がこの世界から去るまでの間に様々な問題を起こし俺の頭を悩ませてくれた。

 コイツ自身に悪意も悪気もないのが逆にタチが悪い。






ひとまずこれにてこの作品の連載を終了させていただきます。

この作品を純粋に楽しんでいただけた方はご愛読ありがとうございました。



まだ書きたいエピソードもあるのでたまに投稿するかもしれませんが······




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 番外編も面白かったです!もう、リムル様大好きな ランガが可愛くて…。一人で悶えてました。 カリオンさんもかっこいいですね!(語彙力なし) あと、邪神の設定素敵だと思いました。 厳しい感想…
2021/11/17 12:06 さっちゃん
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ