十二話 小野原純の、日記。
《四月七日 今日から高校生。
この日記も、記念すべき二十冊目を迎えました。
今までに書いた日記を読み返すと、色々なことを思い出して笑っちゃう。
毎日のように涼ちゃんのことが書いてある。そして多分、これからもそう。
涼ちゃんと同じクラスでした。嬉しい~!
友達たくさん出来るといいな。
四月十日
**ちゃんと友達になった!
友達がたくさんできて嬉しいけど、涼ちゃんと一緒にいると一番楽しいなって思う。でも、周りからすればそれは変なんだって。だって、私たちは性別が違うもの。
周りの偏見なんて、私たちの関係に何の支障もない!
四月十二日
うちの学校の桜って、何回見ても綺麗だよね!
涼ちゃんとの待ち合わせ場所にしたよ!
四月十六日
そろそろ涼ちゃんの誕生日です。
去年の九月から頑張って編んだセーター、もらってくれるととっても嬉しい。
涼ちゃんのことだから、ポーカーフェイスのふりをして、口元をにやけさせながら受け取ってくれるんだろうな。
肝心なのは、プレゼントにつける手紙。
何回書いてもおかしくなっちゃう。でも、涼ちゃんの誕生日はもうすぐだから。急がなきゃ。
四月十七日
手紙はいくら書いてもおかしくなったけど、何とか様になりました!間に合ってよかった~。
明日も明後日も、涼ちゃんと一緒にいれますように。
それが、私のただ一つの願い。』




