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第二十話


 刈谷くん、笑ってはいるが目は笑っていなかった。


「刈谷くん、ゾンビは来なかったの?」


「先生と朱理ちゃんが行っちゃった後、シャッターが壊されてね」


「ゾンビは?」


「うん、めっちゃ来た」


「よく生きてたね」


 刈谷くんって生命力強いんだ。



「先生、ここで何してたんですか?」


「俺は朱理を守らないといけないんだ、その為にここに避難したんだよ」


「あっちの屋上、ドア開けたら壁でしたよ」


「そうだったのか!それは悪かったな!」


 (先生無理がありますよ)



「朱理ちゃん、こんな先生のどこがいいの?」


「えっ私?」


 私はなんて答えようかと思っていた。

 ‥‥あれ?なんで好きなんだっけ。


「朱理ちゃんそのペンダントなに?」


「あっこれは先生が誕生日プレゼントにってくれたの」


「まだ気付かない?」


「なにが?」


 刈谷くんは何が言いたいんだろう。


「このゾンビ事件の真相だよ」


「刈谷くん!朱理にそんな事言ったってしょうがないじゃないか!!」


 ビックリした。先生が急に喋り出した。


 刈谷くんは最初こそ笑っていたが、今は先生の事を睨んでいるようにも見える。


 そして、普通の刈谷くんはとてもかっこいい‥‥。


「朱理ちゃん、ゾンビ見た?」


「えっ校庭にいっぱいいたの見たよ」


「刈谷くん!朱理を怖がらせるんじゃない!」


 先生がさっきからやたら刈谷くんの事を怒っている。



「朱理ちゃんは単純過ぎるよ」


「どうゆう意味?」




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