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第十五話
教室に緊張が走る。
先生の首筋に汗が伝うのが見えた私は、どうにか逃げる方法がないか考えた。
視線の先には窓がある。
飛び降りる?無理死ぬ。
いや、ここにいてもいずれゾンビに食べられて死ぬ。
考えろ、私ならどうにか出来る。
‥‥そうだ、あれを使おう。
「朱理!なんで出てきたんだ!」
私は隠していた物をバリケードになった自分の机から出した。
「よかった、あって」
「それは‥‥」
私は趣味で集めていた爆竹を取り出した。
「これを私たちと反対側に投げてゾンビたちを誘導するんです、その間に屋上に向かいましょう」
屋上に行くにはトイレ横の階段を上がるだけだ。
「でも、火は?教室に火をつける物なんてないんじゃないかな」
先生の言う通り、私はうっかりしていた。
「僕持ってるよーん」
刈谷くんが自慢げにライターを渡してきた。
「よかった!でもなんでライターなんか?」
「だって僕喫煙者だもん」
(先生逮捕です)
「さすが、刈谷くん。君はやってくれると思ってたよ!」
「そ、そうですね」
忘れてた、この人は普通じゃないんだった。




