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5話

次にゲームの中に入れる予定です。ダラダラとして申し訳ない。引き続き読んでいただけたら幸いです。

「これどうしよう。」


 目の前に置かれている大きな箱。置いたのは僕なんだけど。


 商店街の居酒屋によった帰り、お酒と一緒に例のゲームを貰った。しかも、最新のバイザー付き。

 酒屋の兄ちゃんの話では、商店会長さんが、女の子がお酌をしてくれる店で約束した。そして、買った物を奥さんが発見。商店街のくじ引き準備をしていた人たちの誰かにと、押し付け合いが始。り、一番若い人に、となったそうだ。酒屋なのに酒が飲めない兄ちゃんに押し付けるあたり、商店街のくじを準備している人達は、経緯に心当たりがありたいそうな気がするのだが、まあいいか。

 で、持ち帰り、たまたま、最新のリンクシステムを搭載している僕が居合わせ、押し付けられた。とても縁起が悪い品物と感じてしまうのだが。


「物には罪がないし有難く頂くけど。それにしてもフラグの回収が早いな。」


「さっきからうるさいぞ。弟よ。」


「現状確認だよ。小説とかでよくある、あれだよ。たまには、こういうのが必要なのですよ。」


「私に対してか?そんなんいらんぞ。まぁ、実害がなければ関係ないし。

 うーん。例えるなら、the日本人っていう顔立ちを地で行く、という感じか。黒上、たれ目より、面長で彫りが薄い。面白みに欠ける。」


 この人、人の顔を、じ~っと、見ていたと思ったら言い切ったよ。ひどい姉だ。いいじゃないか。日本人なんだし。theって何さ?

 その言葉をそっくりそのまま返したい。けれど、残念なことながら、姉の方が、少しだけはっきりとした顔立ちをし、丸みを帯びた顔は、身贔屓込みで可愛い顔をしている。と、思う。多分。きっと。目元は同じだが、髪色は、

「また、髪染めたの?」


 赤い。少し目は、薄いピンク色だったはず。赤もピンクも系統的には同じ印象なのだが、色を染めた理由は、誘われたバンドライブが、たまたま、ビジュアル系でせっかくだからそれに合わせて染めた、という的なもの。今度は、何に影響されたのやら。


「個性って何だろう。」


「えっ、知らない。」


 何を言っているんだろう。この人。

 人の机の上で左手に彫刻刀と小さい木槌を持ち右手でPCマウスを動かして何やら画像を探している姉、如月。何やら迷走している様子。


 この姉、お隣の女性陣の影響を強く受けているので我が強い。青いタヌキ型に間違われるロボットが出てくるいじめっ子より横暴ではない。けれど、引くという言葉をたまに忘れる。これで、カリスマ性があるならリーダーになるようだが、残念なことに自由人。迷走もそのせい?


「ところで、姉さん何してるの。」


「見てわからないなら眼科行け。」


「わかるけどさ。」


 姉は満足する画像を見つけたのか銅板を取り出すと。木槌を右手に持ち、左手に彫刻刀をって、


「ちょっと待って。」


「何よ。」


「何よ、じゃねえよ。その手に持っているのをいる今すぐ離せ。それ、よく見たら彫刻刀学校教材で使うやつ。力加減間違えれば簡単に刃が飛ぶ。なんで、専用の使わない。そもそも、何故、ここでする。」


 姉さんは、思い出したように首に下げていたゴーグルを頭に付けた。


「大丈夫。ゴーグルしたから。」


「そうじゃない。そこじゃない。何故ここでしようとする。工作室か、自分の部屋でしなよ。あそこなら、ちゃんとした道具そろってるし。」


 姉さんが大丈夫でも、僕は大丈夫ではない。もう、これが個性でいいのではないか。


「作業場で母さん、ミシン使ってるから、迷惑かかる。私の部屋で刃片散らばったらどうするのよ。第一パソコンないし。」


 つまり、俺なら、いくら刃片が散らばろうが問題ない、ということか。一見すると、母親思いのなのだが、その数%でもいいから、こっちに意識を向けてほしい。僕もいろいろ足りないので、社会性がある、と断言することはできない人なので、人のことは言えないが。うん。だめだこの人。


「最低限、杭状の使ってよ。」


 画面を見ると、そこには、トンボの絵が描いてあるアクリル製の容器らしきものと即決500円。


「たっか。」


 100均で、同じようなコップ買って、油性絵具で塗れば、それっぽい物を作れるのんじゃ。それだけの技術は、姉さん持っているはずだし。最も、いま、下地になっているのは銅板だから、100均でどうにかなると思えないが。


「でしょう。」


「でしょうって。買えばいいじゃん。ちょっと、根はあるかもしれないけど、探せばあるんじゃなないの同じ物が。」


「ん~。特別に欲しいわけじゃない。」


 暇つぶしか。それで僕の部屋を汚してもいいと。姉さん中で僕の家庭内ヒエラルキーが、低すぎる件。これが、世の常か。姉より優れている以下略、というやつ?


「ところで、さっきから何してんの。邪魔なんだけれど。」


 ここ僕の部屋なんだけどな。不思議だ。


 姉さんと話しながら、同梱してあるバイザーをパソコンにつなげ、CDをセット。インストールと同時に、今までに使っているデバイスのアカウントに、新しいデバイスを追加作業をする。勿論、姉さんの横で作業をするので、ディスプレイに映し出されている映像が小さくなる。


「酒屋で、ゲームもらったから、その準備。現状確認してたよね。」


「脳内音声なんて知らん。それよりさ。それ、もしかして、呑み屋の横流し品?なら、彼女に知られないようにしなよ。それか、すぐ連絡するか。」


 姉さんは、出所がでこか知っている様子。さっき貰ってきたばかりなのだが。姉さん、僕よりも早く家に居たはず。謎だ。あと彼女じゃない。


「よく知ってるね。あと、これから刺されそうなフラグ立てないでよ。」


 まるで、僕が悠木さんに刺されるように言う。好感度が爆上げ状態なのになぁ。急に反転し、憎しみ倍増ということならわかるが。いまのところ、刺される様子はない、、、、、と思う。多分。きっと。そう。これが、噂のヤンデレフラグか?


「元バイト先に来てた客にさぁ、複数人に頼んで全部来たら10台分はある、とかなんとか言ってたと元同僚が言われたって。それにしても、あの人、酒飲めないのにそういう店に行くんだな。噂だと、酒蔵の彼女か、婚約者がいるって話だけど。」


「商店会長の奥さん経由で押し付けられたんだと。」


「ふーん。そう。」


 興味ない、と言いたげに声を出すと姉さんは机から離れ、段ボール箱の中かから一枚の紙、梱包内容書を取り出した。


「inside world。後ろ前、outがないな。頑張れば左右逆でも行けるかな。会社が、日本ならそのままより、意訳の可能性の方が高いだろうし。普通なら中。中の世界? 内側から超意訳で、裏の世界?どう思う愚弟。」


 酒屋の話は知らなかった。バレたらそのあと大変そうだなとか、どこでその話仕入れてきたのか、元バイトって確か1月程度で止めたネイルサロンだった気がするけど個人情報どこ行ったとか、思うところがある。けれど、そんなに集めてどうするんだ?売るのか?売るんだろうな。一つあればいいわけだし。これ転売対策あったような気がするけど。愚弟? 誰だそれ。知らない子だ。とりあえず、全力で無視する。


「怖いな呑み屋。」


「そこじゃないわよ。だから愚弟なのよ。はぁ~。」


 なんか、ゴリゴリ削らて行くのだが。暇つぶしを邪魔した程度でこの返しってどうよ。


「客に強請るブランド品って大抵同一品らしいよ。複数人にお願いして一つ残し、他を売る。それで、小遣い。学食で、近くに座ってた誰かが言ってた。あんた、気をつけなさいよ。」


「気を付けるも何も、そういう店に行けないし、いまのところ行くつもりもないよ。」


 酒とおだてで、いい気分になっちゃうんだろうな。時間を金で買う、の代名詞なような気がする。


「ところで、街づくりかアングラ系ゲームの割には表紙がファンタジーなのね。」


「説明書のどこを読んで、そう思ったのか、知らないけど、王道ファンタジーだって。ホームページでは、向こう側の世界だって。」


 ディスクをインストールしている最中にユーザー登録が必要とのウィンドウが。ホームページのリンクから手続きと。デバイスの認証もいるのか。めんどくさいな。コードは。


「リンクシステムオンリーだけどするの?」


「しない。」


 両方の意味でしない、ということだろうな。我が家でリンクシステム積んでるの僕だけだし。


「水金地火木だから、地球の向こう側で、金星か、火星か。どっちかを舞台に、ファンタジーをするってこと?」


「そこはゲームなんだし。ゲームが、inside、ってなるんじゃない? 電子の中的なやつ。知らないけど。」


 答えを知っているのは、制作会社ぐらいだろう。そんなに気になるなら、運営にでも連絡する、っていう方法もあるが、どうせ暇つぶしだろうしな。ゲームしないって断言しているし。


「電子。ゲーム。仮想世界? 現実(リアル)に対しての仮想(ゲーム)が、向こう側ってこと?」


「僕に、そんなこと言われても。それより、説明書。最後にコードあるから読み上げ「ん。」」


 腕を伸ばし説明書を渡してくる姉。一分たりとも手伝ってはくれないらしい。タイトルに対して、そこまで考えているのだから、少しは手伝ってもいいと思う。


「ファンタジーなら、剣と魔法の世界? なら、sword and magic か、それにworldで足せばいいんじゃない?王道なんでしょ。」


 そんなこと言われても困る。ぜひ、アンケートにでも書いて、投函してほしい。僕もどう返ってくるのか気になる。


「ファンタジーなら大体そうなるんじゃないの?世界観同じなんだし。同じタイトルだらけだね。」


「へぇ。」


 本当に興味がないんだな。声でわかる。


「ねえ。まだ終わらないの。」


「まだまだだね。」


「ふ~ん。パソコンの音何とかならないの。」


「無理。」


 ブラウザゲームや、据え置き型テレビゲームとは違い、こういうのは時間がかかる。時間経過なんてあてにならない。だから、冷却ファンが唸っているのは仕様だ。別に、同梱してあるバイザーを一種に設定しているから、処理に負荷がかかり、時間がかかっているわけではない。この子は、無駄に高性能のゲーミングPCだもの。力はある。きっと仕様。うん。そうしておこう。


「まっ、いいや。終わったら声かけて。」


 僕の至宝、クマモフモフを、枕にしながらベッドに横になる姉。自分の部屋に帰る、という選択肢は、ないようだ。すべて終わったら、後片づけるの僕なんだろうなぁ・・・・・・。


2019,01,22 訂正

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