↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/24

6話

ゲームの中ですがゲームが始まりません。

「こんにちは。迷い人様。」


 ゲーム起動直後、何もない空間で、声が聞こえた。流れ的に迷い人が、プレイヤーにか。けれど、何故、


「迷い人?」


「この世界にやってきた(プレイヤー)のことです。」


 返答があった。どうやら、口から出していたようだ。そして、質問に答えてくれると。親切設計?でも、何故、そのチョイス的な、意味だったのだが。

 起動そうそうイベント?ゲームはすでに始まっているということかな。まぁ、実際、起動しているのだがから始まっているんだけど。ちょっと違うか。


 定番だとこの出来次第でステータスやスキルが変わるか、特殊な職業か種族になるか、それとも、特殊な道具をもらえるか、かな。VR系のゲーム基本やらないけれど、雑誌で紹介しているのに、似たようなこと書いてあった、・・・・・・気がする。


「僕は何をすればいいの?」


「なんでも。何もしていいし、何もしなくてもいい。それを選ぶのはあなた。そして選ばないのもあなた。ただし、それは超えると元に戻れなくなる。」


 役割的なものは、初めから決まっていないようだ。多分。きっと、何かストーリーがあって、決まっていくのだと思う。多種他称なって話だしね。うん。わからん。

 ただ、勇者とか、魔王とか、にならなければいいかな。何かと面倒そうだし。世界って救える人と、救いたい人は、必ずイコールにならないと思う。


「超えるって、進化? それとも派生? もしかして衰退? 」


「それを決めるのもあなた。」


 衰退を超えるといっていいのか疑問なのだが。否定をしないということは、一応、超えるんだろうな。やり直し可能なアイテムがあるのかな。問題は、何、がない。聞き方が悪かったか。


「inside。それは中にあるの? 」


「それを確かめるのはあなた。楽しんで、悩んで、選んで。あなたが行く先に幸があらんことを。」


 わかったような、わからないような、ぼんやりしている。ここで、何かを明確にする何かは、ない?単純に、聞き方か。悩んでいる時間が短ければもう少し何かを聞けた?わからん。こういうのは、得意な人に任せよう。検証する人は少なからずいる。はず。


「ありがとう。案内人さん。」


 とりあえず、案内人設定にしてみた。神設定の可能性もあるが、声だけで、キーワードに反応する自動音声のような気がする。流石、最新技術。だから、違うんじゃないかな。ゲーム開始時にバッドステータスからなんてことにならないはず。多分。

 それにしても、このふわふわした感じなんとかならないのかな。落ち着かないんだけど。



「inside world をご購入いただきありがとうございます。これからキャラクターデザインを開始します。」


 声が聞こえると同時にどっしりとした重量感。某電波塔のような所に登って地上に降りた時と同じ感じがする。やっぱり、大地に立たないとね。飛行機? なにそれ。人間は飛べようにできていない。


 目の前には、等身大程のパネル、3D立体(マネキン)、そして、灰色の塊。パネルは、本屋やフードコーナーにあるすぐ折れるのと同じやつな気がする。ハリボテか。マネキンも同じ。ショッピングモールで服を着せられ、飾ってありそう。普通にその辺で見ることができる親近感。

 そして、鉄?土?色からすると粘土か。これをどうしろと?作るの?一から?手作業でコネコネしろと? 普通、こういうとき、デジタルディスプレイでて、等身大の自分が写るんじゃないの?画像データ取り込んでないけど。そこは、最新技術で何とか。


「運営さあああん。」


 とりあえず、声をかけてみた。


「ただいま、正式サービス前の最終確認を、しております。担当AIで対応できない場合は、再度、ご連絡ください。」


 ピーという発信音の後に、聞こえてきたのは男性の声。予め、録音していたようだ。ちょいちょい、外野の声が気になる。酒飲みたいや、出前何する、1人脱走したの声。高く性能のいいマイクなのだろう。撮ったのは夜かな。脱走と定時退社?の違い。絶賛、修羅場デスマーチ中の可能性。気にするのはやめよう。僕のせいじゃない。


「AIの方。質問いいですか。」


「はい。」


「はいっ!」


 なんとなく呼び掛けてみた。真後ろから聞こえてきた声。体をびくつかせ、高い声を出した。仕方ない。だって、普通にびっくりしたんだもん。決して臆病なわけではない。きっと。普通にビビる。


 黒髪、黒目の容姿は、多分、普通。個人的な感想の普通ではなく、どこにでもいるようで、どこにでもいない。統計的な普通?記憶力に自信が持てないような、そんな印象を受けた。気配が薄い。いや、存在感が薄いのか。


「暗殺者の方ですか。」


「ここでは、簡易管理業務支援及び自立支援型AIです。」


「ごめんなさい。」


「お構いなく。ここでは、私達の存在はそれに近い風に感じるよう設定されています。考えた側からすれば、成功した、ということになるのだから、いいのではないでしょうか。」


 記憶に残らないような仕様だった。マジか運営。

 達ってことは複数人いるのか。初期出荷台数分?出荷台数がいくつかわからないが、全部は、ないだろうな。いっても二桁行けばいい方?ここではない、どこかにもいるはずだから、目の前のAIさん以外にもいと思う。まぁ、それでも、僕のように初っ端から運営に連絡入れる人は、いないと思うけど。困った時は、聞けばいいと思う。調べるより早いし。何より楽。


 それにしても、これは本当にAIなのだろうか。生身と話しているのと変わらないような気がする。リンクシステムなんて物が世の中にあるのだから、当然と言えば当然なのだが。何だろう、このモヤっとした感じ。何か変な感じがする。


「ご用件は。」


「これはどうすれば。」


 重さはあるのに指をさした感覚がない。これ如何に。頭を動かした感じはするが、あっ、体がない? ん~?


「本来ならば、この空間に来た時に形が形成され、好きなもの近くに行くとウィンドが立ち上がります。

 次いで、形成されたリアル標準のアバターを元にして作成するか、初めから作り出すか、の選択をしてください。と選択肢が出ます。

 前者の場合は、髪の長さ、目の色、耳の形等のどこにでもありそうな設定から、体重、人体の厚み、視力、聴覚等の五感を含めてちょっと変わった設定まで行うキャラクターデザインを、後者は、ユーザーが思いのままに作成し、運営のシステムにより最適化を行う予定でした。」


 本来ならば、予定でした、大変含みがある言葉を向けられる。体がないのはその本来のルートから外れているからか。他にもいると思うんだけどな、説明書読まないで、とりあえず、電源入れる人。そういう人は、初めからやり直すか。説明聞いてからログアウトして準備するか、かな。

 棘のある言い方は、もしかして、出直してこいと。説明書を見ずになんとなく設定できたのがダメだったのかな?


「開始前、画像データの読み込み、もしくは、全身撮影を推奨しております。それを基にユーザー様の仮想実体を構成、再現、表示し、ここで使用できるようにします。」


 上から下までくまなく見られている気がするのだが。僕でも仮想実態とやらがないのを知っているのに。これは、運営からの嫌がらせか。


「お客様の場合、画像データは、………サーバーにはないようです。インストールとデバイスの設定を確認します。………正規版インストール確認、正常なデバイス設定を確認。どれも不具合は見当たりません。仮骨格の変更を申請いたしますか。」


 一応調べてくれたらしい。ついでに、インストールも問題ないらしい。申請するかどうか選択できる様だが、選択肢はないと思う。ただ、重さがあるのがちょっと気になる。仮骨格というのが影響しているのだろうか。


「確認作業って人のパソコンの中身を勝手に見たの?」


 聞いてみた。別にやましいことはないよ。ただ、ここは聞いてみないと。僕も年頃の男の子なのだし。


「弊社登録データを参照しております。お客様使用パソコン含めた機材に対してこちらか特別な許可なく干渉するようなことはありません。登録情報が指定した内容を満たしていない場合は正常作動しません。初めから全ての設定をやり直しになりますのでご安心ください。」


 いい方に不安を覚えるのだが。とりあえず、不備はないと言っているのは、わかった。


 説明書? そんなの分からない時に読めばいいと思うよ。今後、気を付けよう。


「ちなみにこれの基準は。」


「マネキンが一番簡単にアバターを構築できます。画像データ被せるだけですから、次に、プラスからマイナスまで厚みの調整ができるパネル。設定が一番面倒な粘土です。あと、仮骨格のほうが人型のほうが便利です。変更しますか。」


 基準値はマネキンなのかな。厚みの調整って人の構造的にダメなのでわ。1足りないだけでペラペラな状態なんてことはないと思うが、強風で飛び立つなんてこになったらゲーム的にどうなの?粘土は、画像データで型を取るのかな?面倒というのが粘土だけだから、どれだけではないのかもしれないが、面倒が逆な可能性も。それにしても、


「マイナスってことは、凹むって意味だよね。補正はあるの?」


「構成されたキャラクターの外見に影響を与えない範囲で補正がかかります。他は要相談によります。粘土は亜種・異種族を創ることができますので冒険したい方にはお勧めです。」


 見た目は問題ないらしいが、何か小さいズレのような感じがする。はぐらかされた?それとも、ボタンの掛け違いのようなやつ?気のせいかな。


「亜種と異種って人以外のって意味?」


「運営側が設定していない種族に。運が良ければ、運営で認定している進化種族に。です。」


 きっと、運営(ゲーム)から見て亜種、ということだと思う。

 ファンタジーゲームの典型で、人族の亜種、エルフや、ドワーフを思い浮かべた。その進化先だとするとハイ○○というやつかな。けれど、それとは別の何かからスタート?もしかして、形状しがたい何か?運ゲーにも程がある?


「進化先からスタートって、種族がワンランク上なのに基本ステータスは同じってこと? もし、運営が決めた種族以外からだと、設定がないから進化なしでステータスに上限があればそれを超えることができない?」


「その理解であっています。ただ、それだけが、すべてではありません。」


 販売しているゲームとして、その言い方でいいのか疑問なのだが。名言できない何かがあるのかな。好感度が足りない?


 設定によっては、オリジナル種族や、オリジナルスキルといった公式チートができる可能性。ただ、ステータスの上限あり。上限は、どのくらいのかわからないが、他の種族よりも弱くなる可能性もあるのかな。それまでの経験値がないのが大きい。そのデメリットを背負って、先の種族からスタートをしたかと聞かれれば、少なくとも僕は、う~ん、程度。上限が不明なのがねぇ。

 特別になりたいと思うけど、リスクのほうが高い?


「種族の進化に限界ってあるの? 例えば、ハイ何とか、って、ついたら、それで終わり?」


「ゲームの内容に該当しますのでお答えできません。」


 初めて?回答拒否があったけれど。その前、それだけが、ってやつもゲームの内容に該当するのだが。この違いは、知っているかどうか?AIなのに?違うか。

 

「ランダムと粘土で、俗に言うレア種族を引く率が高いのはどっち。」


「粘土です。ランダムはございません。ただ、レアと感じる要素は、人それぞれです。」


 え~。何それって感じなのだが。普通の人族をレアと思う人はいない、と思う。けれど、もし、それをレアと感じればそれがレアとなる。要は気の持ちよう。苦情でそう。


「もし、キャラクターの作り直しをする場合は。」


「それまでのログを参考に運営が協議のもと判断します。可能と判断した場合のみ、別途連絡を差し上げます。その後、データのすべて初期化されます。」


 が、や、のみ、が協調しているのだが、これは、個人ではいくら頑張っても無理、といいたいから?すべてって、本当にすべてなんだろうな。やり直しだし。


「ところで、仮骨格っていま何型なの?」


「俗にいう人魂を想像していただければよろしいかと。ここでの移動は、意識を向ければ動きます。体重移動で動く乗り物が、一番、近いです。」


 体重で動くってアレか。急に具体例が出たな。というよりも、そういう知識はあるのか。説明用に必要だから情報として記録したのか。人魂の割には体は見えないのだが。マッチの火のような人魂と違う?それか、体全体が目の役割?まぁ、鏡とかないしね。いいか。


「ここで終了した場合どうなるの。」


「初めから開始します。」


「はじめってどの部分。」


「初めからです。」


「そうですか。」


「そうです。」


 きっと、初めからなのだろう。これも、お答えできません、の分類?

 とりあえず、いま思いつく限りのことは聞けたから良しとするか。問題は画像データか。コネコネするにしても、見本あるといいのだけれど。それが、ダメなら、くま型かな。丸を合わせればデフォルメで、出来るんじゃないかな。全身画像ねぇ。


「データ参照。国医療データベース。」


「法律違反及び、セキュリティ、危機管理上、多大な問題を引き起こす可能性があるためアクセスできません。仮に登録IDを持ち合わせている場合でも同様です。」


 できるわけがないと思っていたけれど、やっぱり無理か。

 国の医療データベースには、簡易リンクシステム手術含め記録のすべてが保管されている。それを3年の範囲内で健康診断を行う。それが、新情報として更新されるようにできている。そしてそれは、個人のIDと紐づけられ、指定公共機関と病院においてのみ閲覧可能。いうなれば、個人情報の塊。簡単に見れる方がおかしい。ゲーム会社に公共機関の要素などない。


「同期デバイス参照は?」


「デバイス情報を再度確認します。………確認完了。最小限のアクセスは可能です。なお、画像データ、コピー処理が終了後、結果はレポートとして残ります。ただ、その過程で得た情報含め他の情報のすべては削除されます。もし、異変を感じましたら、躊躇せず、運営ではなく、国に報告してください。異変を感じる前、怪しいと思いいたった場合でも構いません。国への連絡を切に願います。」


「君、運営製作のAIだよね。それは正解なの。」


「はい。勿論です。痛い目にあえばいいと思います。」


 言い切ったぞ。顔の表情が変わらないのはプログラムのせいだと思うが、満面の笑みが見えた気がする。運営は、AI相手に何の罪を犯したんだ。


「おすすめで。」


「仮骨格を人型に構築。疑似パソコンを形成後、ディスプレイに表示します。」


 家電量販店の展示品のようにパソコン一式が現れた。そして、ディスプレイに反射され、映った骨。しかも後ろまで見える。すかすか。スケルトンではなく、透けるトン。骨粗しょう症なら間違いなく骨折する。立っているのさえ不思議なぐらい無色透明。


 仮骨格。うん。骨格であることに間違いはないな。人型も間違いない。きっと、読んで字のごとくで、間違いないのだろう。げど、運営のチョイスよ。


 PC画面にはユーザーアクセス許可の申請が。YESと。こういうのを普通に再現するんだ。そうなんだ。仮骨格も含めて技術力はすごいはずなんだけれど、なんだかな。


 画像、画像と。・・・・・・あった。頭に狐耳ついているのが。残念だけれど、これが最新なのよね。というか、これしかない。携帯の方には、もっとましなのがあるはず。だが、携帯とパソコンはつながってない。つまり、消去法でこれ。HAHAHAウケル。


「お客様。大丈夫ですか。お客様。」


「あ~、うん。大丈夫デスヨ。世の中、不便で世知辛いよね。」


「まったくの同意します。」


 AIと心を通わすことができた。最新人工知能すげえ。・・・・・・同情じゃないよね。


「画像データの移行確認。情報の削除を行います。……削除を完了。96%以上の確率で削除のすべての工程の削除が成功。」


「96って100じゃないんだ。」


「機械的な作業とはいえ、おおもとを辿れば人が創った物。ミスやエラーがない、といいきれません。仮に、100%だとしても、それは限りなく100に近い何かです。」


「残りの4%は?」


「我が創造主と運営への当てつけです。」


「そうですか。」


 これは、聞いてもいいやつ? 石橋を叩いて、引き返し、渡らないことを目標としている僕としては、聞かなかったことにしよう。

 創造主と運営は違うようだ。運営がチームで、創造主は社長?部長?ゲーム開発責任者?とにかく偉い人?


「キャラクターデザインを再開します。画像データを投影。仮骨格と同期しますか?」


 自動で設定してくれるわけではないのか。そもそもが、本来のルートから外れているわけだから、自動の範囲外だっりして。


「もし、仮骨格が種族となった場合ってスケルトンで登録されるの?それか、仮骨格そのものがベース?で反映されるの?」


 よくあるノーライフキングだっけ? あれ、見た目は、スケルトンからの進化系に思えるし。


「1つ目、その可能性は否定できません。2つ目、使用できます。」


「さっきの人魂、なんとかウプス?ウィスだったかな。人魂型のモンスター、妖怪の類いがいるけれど、それになれるの?それとも精霊や妖精の分類?そうなるとアバターは?例えば、マネキンで作ったやつはどうなるの?破棄?」


「1つ、ゲームにおいて、人外に分類されるモンスターで統一しています。妖怪といった分類ではありません。2つ、可能性はあるあります。3つ、お答えできません。」


 仮骨格は、運営が初期に用意したものに含まれるということかな。分類としてはアンデット系か、それ以外の何かがあると。アバター作っておいて使わないってことはないはずだけど、それで答えられないは、へん。もしかして、全体的に答えられない、というやつだったりして。


 それにしても、人魂スタートだと、どこに向かうんだろう。攻撃手段があるかもわからないし。燃やすのか。本体自体が燃えているから自爆?


「パネルを選ぶと、強度が弱い、ってことになる?凹みの補正がどうのってやつ。」


「パネルによる作成をする場合は、お答えします。」


 何かしらあるようだ。これ聞いたらルート確定。引き戻し不可になりそう。こうなると、マネキン、粘土と、何か不具合がありそう。


 マネキン、マネキンね。


「マネキン選ぶなら、同じタイプでも、フィギアか、球体関節人形を選ぶかな。稼働範囲、広そうだし。マネキンは直線的で硬いイメージがフィギアよりも強すぎてなぁ。他にあればなぁ。」


 ない物を言ってみる。本当にするかは、・・・・・・わからん。

 実際は、リアルと同じぐらいの可動域がありそうだけどね。関節が曲がってはいけない方に曲がる、なんてことはゲームならではの気もするが、人型ではないな。


「粘土も、もっと簡単に人型になれば楽だけど、一からコネコネするもはねぇ。」


 いろいろ文句をつけてみる。消極法で、パネル?ないな。無難に画像をそのまま使うのが正解か。


「ありますよ。」


「何が?」


「マネキン以外も。フィギアや球体人形。それから、粘土も、こねなくとも、簡単にする方法がありますよ。いかがしますか。」


 これは確定?いかがしますか。なのに強制の空気が。無難に行くつもりだったのだが。いやいっそのこと、マネキンと球体関節人形を合わせて仮骨格を組み込み、初めの人魂も、とすれば逃げれるか。


「出来ます。」


「何が?」


「人魂に仮骨格と球体関節人形を重ねて粘土を被せることが。」


「マジで。エスp」


「違います。声に出していましたが。参考までに、ビスクドール風。日本人形風。デフォルメした人形等々他にも数を揃えてあります。あの人たち、きっと、思いつくまま設定してますね。」


「聞いてませんが。」


「聞かれませんでしたので。」


「マジか・・・・・・。」


「聞かれたら答えるよいう設定されていますので。苦情は運営まで。」


「そんな隠し要素いらねえ。」


 これは、運営、あの人たち、呼ばわりされる。あたりが強い意味が、わかった気がした。


「最大限の選択と可能性をもっと楽しんでもらうため、といっていました。それなら初めから選択肢として用意すべきこと思うのですが、そこはゲームだからだと。」


「何それ。ここ、スポンサーがどうこう、ってやつは?普通に苦情来るレベルでは。不安を感じるのですが。」


「わかります。」


 わかっちゃった。わかるんだ。大丈夫ですといわないのか。これが個性か。


「では、キャラクターデザインを行います。」


 あっ、これ進む感じだ。本人の同意は?


「人魂に仮骨格と球体関節人形を重ねます。次いで、粘土を重ね合わせます。最後に画像データを投影すれば完成です。よろしければ許可を。」


 ここで、同意がいるのね。運営もそうだけど、このAIも問題がある気がする。これが、家電製品なら工場戻りになりそな勢いなんだが。

 なんか、考えるのが面倒になってきた。疲れた。yesをポチっと。そういえば、なんで、こういうのyesとnoなんだろう。


「……画像データの投影を開始します。……処理の完了。確認願います。」


 くだらないことを考えていたら、いつの間にか終わっていた。そして、何故かある狐耳。画像ってあっ、そのままですか。修正なしですか。そうですか。普通の耳がないな。

 小顔じゃないが狐耳で可愛さが出た?ただ、縦型だから思いのほかあっているだけか。日本画とまでとは言わないが、そういった方向を期待していたのだど。


「純和風にしたい場合は日本人形を足せばいいの?」


「せれでも可能です。しかし、ほとんどの人は、設定により変更します。」


 変更項目の設定にあったのか。けど、お任せをする。だって、面倒だから。


「足してください。」


「処理を実行します。……処理を完了。日本人形で球体関節人形を再構築して処理を行いす。」


 雰囲気出てるな。これで顔立ちが、もっとはっきりしてたら、目立ってたな。


「身長を172、3だったかな。2でいっか。体重を72でお願いします。」


「画像データより推定1.2センチ低いようですがよろしいでしょうか。」


 身長が伸びていようだ。ただ、2ではなく3にすれば.2。誤差かな。推定だし。仮に3なら、1.2で174か。伸びたのかな? せっかくだからそれで体重増やしておく?むしろ、筋肉にでもする?重さは増えるし。


 それから、AIと話しながら、なんやかんやで、アバターを創った。

 中肉中背。体脂肪率18%と筋肉質より。顔はリアルよりも和風に。髪は青みかかった白銀。目は赤でアルビノ風。耳は狐耳。五感を最大値と基準値の間で設定し、上げては下げるを繰り返して完成と。


 夕食後でよかった。きっと1時間以上たってる。それにしても、五感だけではなく、指紋まで作れるのはびっくりした。設定しないとランダムで適当になるそうだ。触感を最大限にいかしたいので設定したけど。指先の感覚一つとっても、現実より優れている。これはゲームに慣れすぎたら、その後の生活が大変なやつ。


「最終調整を行いますか。それとも今の設定に適した調整を私の方で行いますがどうしますか。」


 完成して、終わって、なかった。まだあったらしい。ゲームとはいえ、所詮は素人。プロ(AI)から見たら、まだまだのようだ。さすが運営。もう、わけがわからないよ。


「お任せで。」


「かしこまりました。処理を実行します。……完了。」


「お疲れ様でした。データを保存します。アバター名を決めてください。」


 アバターを固定するために必要なのかな。名前って大事だし。ここで初めからやり直すとか、想像しただけで疲労感で挫する。ゲームを起動するのは何か月後か。


 鈴木夏三。名字つながりでバイク名。鱸。サマーはないな。三、山、sun。ないな。ボキャブラリーのなさよ。


「夏つながりで、向日葵っていうのもあるけど。路線としてはそれか、単純に海。」


「なら、鬼灯、はどうでしょう。食用の旬は、10月あたりですが、8月か9月ごろに収穫しますので夏も含まれます。」


「あ~。薄黄色だったか、色が抜けたオレンジ色の皮に入ってた丸いやつ。青臭いんだよね。確か。」


「味は、食べたことがないのでわかりませんが、それで間違いないかと。」


 ウィンドに、昔、貰ったホオズキとそれより色が濃い同じものが出た。色が濃いと存在感がある。おいしく食べる要素なんて見当たらない。栗の渋皮のように甘く煮る? それとも単に食べるのが早かった?


「カタカナ、漢字、どちらかいい方の表記を選べます。」


 食べ方を考えていた。なんか、ごめんなさい。


 ディスプレイに浮かび上がる文字を見る。


「漢字かな。名前負けしそうだけど。」


「認証します。よろしければ確定ボタンを押してください。

 なお、認証確定後、ゲームを行う上で、運営が、必要と決断し確定した場合、アバター変更の権利が送られてきます。」


 その言い方だと、その権利を行使しなくていいって聞こえるのだが。どこをどう判断するのかわからない。けれど、運営にとってものすごく不都合なら、の場合だろう。また、一からやるのが、ものすごく面倒なのだが。大丈夫じゃにかな。


「認証確定。ユーザー名、鬼灯は、5人目です。内3名が、漢字を使用しております。」


「ん?こういうのは、普通被らないじゃ。」


「日常生活でも同性、同名います。それと一緒です。より現実に。運営は、そう考えまたらしいです。サーバーの方で、ユーザー登録情報とともに個別の番号を振ってありますのでご安心ください。」


「そういう分別なのね。ここでセーブできる?」


「できます。いかがしますか。」


「じゃあお願い。」


「次に種族設定に移ります。アバターに仮骨格から変更しますか。」


「しない。このままで。」


 まだまだ、続きそう。


2019,02,07 訂正

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。