第二十六話「四天王第四・KB:TIT」
あ ら す じ
キム と ヤ が ねはん に なったけど 次の階
ジュセンパが1本目を精製した頃、
我々は第四の部屋と書いてある部屋へ入った。
部屋の形状については前までと同じなので割愛する。
部屋の中央には異常に発達した上半身を持つグラサン男がいた。
しかしその下半身は上半身に比べかなりひょろひょろだった。
「これマジ?上半身に比べて下半身がひょろひょろ過ぎるでしょ……」
私は思わずその体型に疑問を口にしてしまった。
人の身体的特徴を指摘するのはすごく良くないことだが、こればかりは仕方が無い。
「あら!いらっしゃい!」
グラサン男は若干オネエのようなイントネーションを孕んだセリフでそう言った。
それはまるでSMバーに常連さんが来たときの様な馴れ馴れしさだった。
「皆さん、ご無沙汰しております。ボスの中のボス。キングボスのタイタンと申します」
「はぁ」
「略してKB・TIT!」
「Nはどうしたんですか?」
「え?」
「タイタンならNが必要ですよね?」
「……」
キングボスは黙り込んでしまった。
私は別に悪いこと言ってないよね?真実だもんね?
「あの~Nはどうしたんですか?」
「……」
「Nはつかないんでs」
「N、Nって言うんじゃねえよガキの癖にオォン!?」
あ、怒った。
流石にしつこく問い詰めすぎましたかねぇ。
さて、こいつは順番的に私が相手することになります。
しかし、あまり強くなさそうです。
カーリーさんと2人で瞬殺して、素早く神の元にたどり着くのも一手かなと思います。
恐らくその方が効率がいいでしょう。
「あのさぁ……お前、俺様にさぁ、勝てると思ってんのかオォン!?」
「割と余裕かな?と思ってます!」
「おーい!!ってめぇ……もう許せるぞオイ!」
キングボスさんがおこおこしている間にカーリーさんへ
2人で瞬殺計画を提案しようと思います。
しかし、
「遠乃さんさぁ、お前の師匠をぶっ殺したの、俺なんだぜぇ!」
「は?」
こいつなに言ってるですか。
私の師匠は、あの(皆さんご存知)有名な『三浦 大』ですよ?
迫真空手・双打の型の師範です。
私のミュラーと言う名前も免許皆伝を貰う際に貰った名前です。
こいつが勝てるような相手じゃありません。
「うそつけ!絶対ウソだゾ!」
「本当だよ!弟子に向けて撃った魔術をかばって
勝手に大ダメージを負いやがったんだぜぇ! バッカじゃね?」
私の中で冷めたものが頭の中を通るのを感じた。
それの後を追うようにクッソ熱い怒りが込み上げてきた。
「カーリーさん」
「なんや?」
「こいつ、私が貰ってもいいですか?すぐに追いつきます」
「おお、ええやん。(時間は)なんぼなん?」
「14分30秒」
「14分!?うせやろ。14分て長すぎやろ!3分でおわらせぇ!」
「わかりました」
とりあえずこいつは私が貰えることになりました。
カーリーさんとの約束ですので割と瞬殺気味で倒しましょう。
「あとでな~」といいながらカーリーは走って最上階へ向かった。
私もそれを見送ったあと、キングボスへ向かい立つ。
だが、キングボスは天井を仰ぎ見ていた。
こちらを気にする様子は無かった。
「おおーなんかソフトクリームみてえじゃん!」
「え?」
キングボスがそう告げた時に私も天井を見上げた。
そこには石の天井は全く見えず、雷雲のようなものが立ち込めていた。
これは……魔術?雷系の魔術師なのか……?
そう思った束の間、
「堕ちろ」
キングボスのその言葉に反応し、雷雲から一筋の落雷が私に向かって落ちた。
四天王との最終戦が始まる。
比較的オーソドックスな魔術戦がたくさん盛り込まれていくかと思います。




