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第五〇話【鋼鉄紳士】

おおきなてつのかたまりが、きゅるきゅるとおとをたてながらちかづいてくる。

てつのかたまりははげしくひをはいた。

パーティはりゅうだんをくらってかいめつした。

*おおっと!*

てつのかたまりはシャーマンせんしゃだった。

シャーマンせんしゃはなかまをよんだ。

シャーマンせんしゃB、C、D、Eがあらわれた。

まほうつかいⅡはちっそくのじゅもんをとなえた。

シャーマンせんしゃはじゅもんたいせいがないため、ぜんめつした。


ふたたび、てつのかたまりがあらわれた。

てつのかたまりはずいはんほへいをよぼうとした。

しかし、かれらはそげきへいにやられていたためにだれもこれなかった。


てつのかたまりは、カチューシャをよぼうとした。

だが、むじょうにもしらんがなとつっぱねられた。


ティーガーのこうげき。

てきのそうこうをはげしくついた。

二〇かいついて、五〇〇〇〇ぽいんとのだめーじ。

てつのかたまりはぜんめつした。


カセットテープでデータをきろくしようとした。

*おおっと!*

こくししすぎたためにテープはきれてしまった。


デュプリケイトディスクをしょうかんした。

ディスクアクセスがおそくてステーキがやけそうだ。


ごインチフロッピーディスクできろくしようとした。

*おおっと!*

じりょくがよわっていてあっさりこわれてしまった。





*なに?*





ゆうしゃはねむっている。

やどやのむすめがあらわれた。

やどやのむすめはようすをみている。

ゆうしゃはめがさめた。

やどやのむすめはゆうしゃにとびかかった。

ゆうしゃはとまどっている。

やどやのむすめはいった。


「かんたんにはかえしませんよ。」


やどやのむすめははげしくゆうしゃのいちぶをもみだした。





なんだ、こりゃ。

変な夢だった。

娘が肩揉みをしてきたのにはびっくりした。

あ…………洗濯しとくか。




早春のある日の温泉村。

ケニーはのほほんと村の中を歩いていた。

今日は武器を振り回さなくてもいいし、知恵を回さなくてもいいしでよき日だ。

すると、その目の前に人影。

村娘一が現れた。

村娘二が現れた。

村娘三が現れた。

いずれも一〇歳前後、今のところコルスが結婚予備軍としている面々である。


村娘一の攻撃。

「ケニーさん、これから森へ茸狩りに行きませんか?」

別の茸が目的かもしれない。

ケニーは答えた。

「すみません、これからコルスと打ち合わせがあるので、今日は無理です。」


村娘二の攻撃。

「では、明日は如何かしら?」

ケニーは答えた。

「明日の午後からでしたら、大丈夫です。」


村娘三は様子を見ている。


村娘たちはケニーへ茸狩りに行くことを了承させた。

村娘たちはなにかのレベルが上がった。


ケニーはその日コルスと打ち合わせを終えた後、余所から移住してきた娘たちに捕まって散々振り回された。

四〇代童貞には厳しい状況だったが、何故か村では血涙を流す男が多発したという。






翌日。

森へ茸狩りに行く日。

村娘一、二、三の機嫌はあまりよろしくない。

天気は快晴。

これは問題ない。

何処で知ったか、元街娘一、二、三が付いてきたからだ。

年齢は一五、六歳。

結婚適齢期である。

彼女たちは遠慮なくケニーに胸を押しつけていた。

おっさんである彼は肉体の一部を変形させながら、理性的に戸惑っている。

その姿はまさに鋼鉄紳士だ。

何処が鋼鉄かは知らないが。

こんなに女の子たちから好意を向けられたことがないので、彼には対応のしようがなかった。

珍しいからかな、とケニーはぼんやり考えた。

むにむにと当てられる、女の武器が悩ましい。

パフパフに次ぐ凶暴な技術が遺憾なく振るわれている。

こんなことをされるのは初めてだった。

嬉しいとは思うが何故自分なのだろう?

ちなみに、村の一部の男たちがグギギと悔しがっていることに誰も気づいていない。

最近温泉村に住まいを移した彼女たちはコルスによる結婚調整中で、まだ相手が確定していない。

ケニーが近々婚約することは知っているが、彼女たちは側室愛人妾でもかまわないかななどと考えている。

相手が確定したら、嫁がなくてはならない。

その前に、状況を変化させてしまえばいい。

ケニーだって男なのだ。

彼を刺激し続ければ陥落するだろう。

好意を抱ける相手と一緒の方がいい。

使える手は、なんでも使おう。

だって、恋は戦争なのだから。

コルスに話をしてみたが、渋い顔をされていた。

ならば、既成事実を作ってしまえば問題はない。

村娘たちは横取りされたような気がして実に面白くない。

よろしい、ならば戦争だ。


その日、恋の鞘当ては森の中で悩ましいまでに行われた。

鮭への愛を熱烈に語る最上義光公のように親愛の情を振りまく少女たちへ、困惑しながらアイギスの楯を掲げるケニーであった。

ある意味勿体ない話である。





ケニーは酷く消耗しながらその日を過ごした。

茸と私の一部を比較したり、喩えでエロいことを言うのは止めて欲しいなと思いつつ、彼はなんとか夕方まで娘たちの猛攻を凌いだ。

勇猛果敢な村上義清公の猛撃に耐える武田軍団の如く。

或いは熾烈な尼子勢の攻撃に耐える毛利の手勢の如く。

箕輪城のように防御しきったのだった。

童貞の彼にしては上出来だっただろう。

娘たちと別れた後、ケニーは村の一部の男たちに絡まれてやけ酒に付き合う破目に陥った。


たぶん、彼に落ち度はない。






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