弾丸と防具の錬成
武器の弾丸の錬成、武器の合成、武器の製作、防具の作成、防具の強化
今更ながら俺のサブはやることが多いよな。
でも、このサブはギルドのメンバーの生命線と言っても良いだろう。
武器が無いと戦えないし、防具が無いと食らったらほぼ即死だろう。
でも、どうせならもう1人くらい鍛冶屋が欲しいな。
まぁ、そんな事をぼやいてても仕方ない、さっさと錬成するか。
「修介、何するの?」
「頼まれたことをするんだ、とりあえず、弾丸の錬成だな」
俺は最初に弾丸の錬成をする事にした、これが一番楽で、かなり重要だからな。
なんせ、弾丸が無いとりえるさんは戦えない、勇次の矢はそこまで重要じゃ無いが。
あいつにはグレンがいるしな。
「へぇ、弾丸の錬成ってこんな風にするんですね」
「クロナ、なんでここに来る?」
「興味があるんですよ、鍛冶に、それに、新しく来た子達も気になってるみたいですよ?」
「ん?」
後ろを見てみると、確かにあの子達が扉の隙間から見ている。
気になるんなら入ってくれば良いのに、なんであそこで見てるんだ?
「おい、お前ら、気になるんなら入って来いよ」
「え!? 良いんですか!?」
「入る! 俺も気になる!」
「どんな風になってるのか楽しみです」
そして、3人は鍛冶の部屋に入ってきた。
どうにも3人とも目をキラキラさせながら見ているな、うん、何だか恥ずかしい。
これは失敗できないな、ここは気合いを入れ直して作るか。
「ふぅ、まぁ、こんな物かな」
俺はとりあえずりえるさんの弾丸を100発ほど生産した。
普段は50位なんだが、今日は張り切って作りすぎたな。
「すごい! こんなに!」
「へぇ、弾丸の錬成はこうなるんですか」
「まぁ、今日は多めに作ったからな、あぁ、そうだ遥人これをりえるさんに届けてくれないか?」
「分かった! 届けてくる!」
俺は遥人に弾丸を入れた箱を渡した、そして、遥人は走って部屋から出て行った。
「ふぅ、じゃあ、次は勇次の矢だな」
「矢も作れるんですね」
「あぁ、と言うか鍛冶屋が矢を作れなかったらどうやって増やすんだよ」
「まぁ、確かにそうですね」
さてと、矢の錬成か、そういえば勇次の奴から矢を作る材料を貰ってないな。
・・・まぁ、いちいち貰いに行くのは面倒だし、俺の素材で作るか。
矢の素材は確か石か矢尻だな、そんで木の棒、鳥の羽か。
普段から集めている訳じゃ無いし、あまり素材を持ってないな。
と言っても、30本は作れるくらいはある。
本当にこの一式をそろえていれば1個で10作れるのはありがたいよな。
まぁ、そうじゃないと、とんでもない数の素材がいるし、当たり前か。
「へぇ、矢はこうやって作るんですか」
「あぁ、ま、弾丸と比べれば楽だな」
弾丸は少し勝手が違う、ここで作る場合はまだ簡単だが、外だと
掘らないと行けないからな、それは本当にしんどい。
「修介先輩! 届けてきました!」
「あぁ、ありがとう」
遥人が帰って来て、少しして、矢が完成した。
数は30だ、相変わらず威力は1,000だな。
数は少なくても威力でカバーできるだろう。
「よし、完成だな」
「俺が届けてきます!」
「あぁ、悪いな」
遥人は妙に積極的に手伝ってくれる、まぁ、ありがたいな。
「修介、今度は何するの?」
「あぁ、そうだな、今度は・・・防具だな」
「おぉ!」
防具は今まで作ったことが無い、材料が無かったからな。
だが、今は愛が作ってくれた革もあるし、材料は十分だろう。
とりあえず、今は何を作るかを考えないといけない。
「さて、何を作るかな」
今の材料で出来る物は結構あるが、出来れば強い物を作りたい。
ここは弱い防具は無視して、強そうな防具だけを確認してみるか。
作られし鎧
世界で初のホムンクルスの素材を利用した鎧。
この鎧はうごめき、回復し続けるだろう。
装備をしているとHPが回復する、しかし、MP,SPを消耗する。
うん、何か怖いな、これは、これは駄目だろう。
クイーン・アーマー
異常状態に強い耐性が鎧。
しかし、内側に僅かながら針があり、ダメージを受ける場合もある。
効果、異常状態完全無効、稀にダメージ小
うん、効果は良いんだけど、ダメージがなぁ・・・やっぱり鎧は難しいのか?
狂戦士の鎧
クレイジーの素材を扱った防具。
しかし、装備者の闘争心を最大まで上げ、常に敵しか見えなくなる。
過去の狂戦士の魂が宿った鎧。
効果、攻撃力極大アップ。
効果ではそれしか無いが、設定が具現化する今では間違いなく暴走するな。
もしかしたらミミさんに打って付けかもしれないが、今以上に暴れられるのは困るし、スルーかな。
ボーダー・アーマー
この鎧は強い二面性を持っている。
ある時は強力な防御を、ある時は強力な攻撃を与える。
効果、錬成する度に攻撃か防御が上がる。
かなり運任せの防具になりそうだな、でも、試してみるか、とりあえず1個は確定したな。
「よし、まずはこれを作ってみるか、他は怖いからな」
「どんな防具なんでしょうね」
「さぁ? ま、作ってからのお楽しみだ」
そして、俺はボーダー・アーマーの錬成を開始した。
結果、ステータスはこうなった。
HP+500
MP+200
攻撃+1000
防御+1000
魔力+300
精神+400
二面性何処行ったし、攻撃も防御も超強化されてるじゃ無いか!
「すごいですね、これは」
「お、おかしいぞ、防御か攻撃力だけなんじゃ無いのか!?」
「よく分からないですけど、すごいですね」
「あぁ、そうだな、異常だな、これは」
とりあえず、何でかは知らないが、これを作った方が良いな、俺と愛は。
他はこの防具を装備出来ないし、全員出来るんならりえるさんにも作りたかったな。
まぁ、とりあえず、これで2人分は出来た、後は4人か。
ひとまずはな、その内ミミさん達にも作らないといけないが。
そして、もう一度作ったこの鎧は相変わらず同じ数値だった。
これが幸運の力だとしたら、本当にバランスブレイカーだな。




