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63回目

「おっすー」


 チュートリアルのボスは、作り込まれた玉座から、怪訝な顔でこちらを見た。


「おっすーじゃないわよ。マジなんなん?」


「勇者だけど?」


「それは63回聞いたわよ」


「俺は、この世界を救うために異世界転生ーー」


「あああああ。うっさいマジで。それも知ってるわよ。バカなの?」


「悪いが、俺は諦めが悪いんでね!」


俺は、ボスに剣先を向けた。


「はぁ。」


「ところで、アンタ名前は?」


「アキだけど。君は?」


「サタナキア。ってなんで自己紹介しないとなんないのよ!」


「いや、サタナキアさんから聞いてきたんでしょ」


「ナキアでいいわよ」


「ナキア!」


「…」


「……」


「……いや! よくないわよ」


「死ね!!」


パンッ!


俺の首は一撃ではねられ、意識を失った。


俺は、死んだ。

64回目へ。


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