第80話 調査対象
お久しぶりです。
「ウッ。俺でも分かるぞ。ここヤバイな。」
あれから三十分くらいかけて跡地にやって来た。ここ、本当にヤバイ所だな。居てるだけで心臓がキュとなってくる。締め付けられているみたいだ。今思えばあのときは大分ハイだったからなぁ~今は無理だな。ウッ。吐き気までしてきた。
「大丈夫か? ゲン。あんまり無理するなよ。死ぬかも知れないぞ。まっ死なない程度に頑張れ。」
なんだよ死なない程度って。あと平気な顔して言うな、ニン。お前、苦しくないのか? ハハッまさかな。さすがのニンでもそこまで人間離れしてないだろう、、、な?
「ア? ああ、平気だぞこれぐらい。何とも思わないけど。ああでも、ちょっと体が重いとは感じるな。ん? もしかしてお前、"魔力感知"使ってないのか? 、、、そういやお前、まだ使えなかったな。逆に聞くけどお前、どうして今生きてんだ? 使ってなきゃ死ぬよな。どうして?」
こっちが聞きてぇよ! つか、死ぬのか! 使ってなきゃ! 嘘だろ! あれ? じゃあどうして俺は生きてんだ? う~ん。考えてもさっぱりわからないな。あれ? と言うかみんな使ってるんだね。ハカセは使えるのは知ってるけど、チヒロも使えるんだ。へぇ。やっぱり気になるな。どうして俺、生きてんだ?
「それゃあ、まぁ俺が助けてやってるからだ。」
おっと、この声はドラゴン! んで、何をしてるんだ?
「ほら、大分前に言ったろ。いじったって。体。ほら、あのとき。」
あの時か! 俺が初めてドラゴンとあった時か! あっそういえば言ってますね。はい。それとこれでどう関係してるの?
「ちょっと体に俺の魔力を重ねただけだ。簡単にイメージしやすく言うと今、お前は全身炎に燃やされている!」
死ぬじゃねぇか! 燃やしちゃてんじゃん!
「体に影響はねぇし周りにも影響を与えない。ただ空気中の魔力に影響を与える。魔力から体を守っているだけだ。今、思ったがお前が死ねば俺も死ぬからな。アッハッハッハ!」
何笑ってるんだろう、コイツ。自分が死ぬかも知れなかったのに。笑って終われるなんて。
「前を見ろ。お仲間が先に行ってるぞ。」
ん? おお、ありがとうな。意外とお優しいドラゴン。
「あったよ。おそらくこれが、"悪魔の祭壇"だ。」
"悪魔の祭壇"それは何時しか聞いた言葉。これが、調査対象。水の国から去るときはなかったのに、黒龍が自爆した場所にあった。俺は、何よりも先に、死を感じた。




