第58話 新たな旅立ち
ゲン視点~
爆発した。不味い。不味い。この距離じゃ全員ふっんでしまう! でも、体が動かない! ハカセも、動ける状態じゃないし、
「ハハッ、爆発か。いいぜ、斬ってやる!」
バッカじゃねぇ~の! さすがにこれを斬ることは出来ないだろ! ニン! と言っても体は、動かない。ニンを頼るしかない。
「さぁ、お前ら、我慢しろよ。血だらけになっても。」
「あいにく、もう血だらけなんだ。これ以上血はつかないと思うよ。」
ああ、なんだろう。いきなり不安になってきた。イヤだ。まだら死にたくない。死にたくな~い!
「さぁ、いつでもこい! 黒龍!」
ダメだ~! もうおしまいだぁぁぁ~!
「うるさいよ。ゲン。今はこれしかないんだから。覚悟して。」
心を読むな! 覚悟なんて出来るかよ! あれれ、さっきより大きく。
「不味いなさすがに。斬れるかな?」
おいおいおい。斬ってくれよ、頼むからな! 今動けてこの状況を打破できるのお前だけだからな!
「ああ、もう! さっさと、こい!」
イヤだ~! 死にたくないよ~! アアアアア~!
「ゲン。うるさいよ。あと、ニン。それは本当に、バカがすることだからやめなさい。″結界″」
俺たちと黒龍の間に一線ができた。来る! 頼む。壊れるなよ!
「フギャ!」
「ウッ!」
吹き飛んだ。けど、ダメージは喰らってない。ってことは、爆発はしてない? いや、爆発はした。その証拠に黒龍が、いた場所が穴があいている。もし、あれをもろに喰らえば、と思うと背中がゾクッとした。と言うか背中が痛いような。痛くないような。そう思うと。
「ギャ!」
落ちた。どうやらリンが結界で受け止めてくれたいたみたいだ。だから、痛かったのか。ん? ふと横を見るとハカセも、いた。ハカセは
「もう少し優しくキャッチしてくれてもいいと思うけどな。」
ああ、ハカセの言う通りだ。もう少し優しくキャッチしろ! 痛かったんだぞ! あれ? そう言えばニンは?
「だぁぁぁぁ~!!! オラッ! 生きてやったぞ~! こんな爆発で死んでたまるかよ! けど、ちょっと危なかったじゃねぇ~か!」
お前。どうやったらあの、状態で生きてれるんだよ。俺とハカセよりも近かった。つか、お前目の前だったのに。もういい。考えるのはやめよう。頭がおかしくなって行く気がする。
「あれ?」
「あら?」
二人とも倒れた。俺とハカセだった。
「さすがにもう立てないか。」
「そうだね。立てないし疲れた。」
俺たち二人は大の字になってねた。風が吹く。気持ちいい。できれば、ずっとこのまま寝ていたいけど、体を治さなくちゃな。
「俺、もう動けねぇ~や! 頼む~」
「僕も~。もう動けないや。」
体も、体力も、魔力も。全部ダメだ。
「おいおいおい。お前ら、もしかしておぶってとか、言い出さないよな?」
「察しがいいね。ニン。そうだよ。僕たちを、ああ、正確には、僕とゲンをね。」
「マジかよ。」
そうそう、ハカセの言う通りだ。二人で頑張って~。
「俺も手伝うからさ。ニン。」
「当たり前だ。リン。つ~が、お前来るのおせ~んだよ! ってこで二人おぶれよ。」
「俺、ハカセおぶるから、ニンはゲンね。」
「ありがとう。リン。」
「気にするな。仲間だろ? だから、次俺が疲れて寝たときは、ハカセ。頼むぜ?」
「ニン。頼む。」
「、、、その、笑顔に免じておぶってやるよ。」
優しいな。ニンは。いや、み~んな。優しいや。
「あの人が、いつかまた、どこかで会いたいな。次は挨拶をしよう。ゲン。そして、ドラゴン団の皆様。」
二日たった。ずっと寝ていた。マーメイ王女がもう動いていいと言ったので、あの、戦いから三日後俺たちはあの場所に向かった。あのボロボロの一撃のあと、後遺症としてハカセの右目の目玉が赤色に変わったらしい。そんなことを考えながら歩く。そこにはニンが居た。
「あった。ありがとう。よく戦ってくれた、、、なぁニン。直るかな?」
「ゲン。そいつは死んだ。」
「まだ生きてるよ。」
「いいや、死んだ。」
「直せるか?」
「直せるよ。」
「じゃぁ直してよ。」
「それは、できない。」
「どうして?」
「そいつは、命を。自分の刃を折ってでもお前を守った。なら、それを讃えるべきだ。そして、お前はそいつを眠らさなくちゃいけない。ここで。そいつが最後に命を賭けて戦ったこの場所で! ゲン。眠らせてやれ。」
「分かった。」
俺はそう言うと、土をかき集め、そこに刺した。パン! と音をたて手を叩く。
「ありがとうな。」
「次、この国に来たときに会いに来れば、いい。折れているが。一度くらいは、戦えるだろうからな。その、時が最後の別れだ。」
そうだな。まだ、折れてない。こいつは。次に会ったときは、もう一度だけ、お前を振ってやるからな。それまでお休み。
「お~い! もうそろそろ行くぞ~! 二人とも!」
「リンが呼んでるぞ。」
ああ、そうだな。仲間の元に行くか。
「それで、これからどうする?」
「そうだね。ビミオンに帰ってミライ国王に、教えないとえけないよ。黒龍は死んだってね。」
それも、しなくちゃいけないのか。はぁ~。まったく疲れるね~。え? お前はなにもしないだろって? ちゃんと報告するし! 何を報告するか分かってるかって? そりゃぁもちろん! 分かってますよ~! あれだろ、あの~、だからあれだよ! あれあれ。よし! この話は終わりにしよう。うんうん。それが一番いいしな!
「あれ? そう言えばハカセ手錠は?」
「さぁ、どこかにいった。」
どこかに行ったなら良いか。それに、もう必要ないしな。
「遠いな。」
確かに。言われてみれば、水の国からビミオンまでだいぶ距離もある。どうするのかね?
「安心しろ。俺の背中に乗ればいい。」
「今、誰か言った?」 ⬅ゲン
「俺はなにも」 ⬅ニン
「え? 俺でもないよ?」 ⬅リン
「僕も違うよ。」 ⬅ハカセ
「俺だぞ。」 ⬅ドラゴン
「ぎゃぁぁぁぁ!!!」⬅ドラゴン以外
「よぉ。俺はドラゴンだ。ゲンの中にいる。ふぅあぁあぁあ。契約をしたからかどうかは、分からないが。外に出られるようになった。まぁこれで、移動が楽になっただろ? 俺の背中に乗ればいい。」
「乗ってみたけど。本当に飛べるのか?」
「ん? ああ、飛べぞ。」
風が全身に当たる。そして、目を開けばそこは、今まで見てきたなかでもトップクラスの景色だった。両手を上に伸ばし、う~んと背伸びをし横に伸ばす。全身に風があたって気持ちいい。最高の気分だ。
「あっそう言えば。リンさっき何を作っていたんだ?」
「ん? ああ、これだろ?」
それは、旗だった。ああ、そう言うことか。
「ドラゴン団の旗か!」
「ああ、そうだよ。」
一匹の竜が、剣をくわえ一人の少年に渡す模様。これが、ドラゴン団の旗。後に英雄の証と言われるようになった。
旗を掲げる。風で強く扇がれている。バサバサと。なんだか、スタート地点にたったみたいでワクワクしてくる。嬉しい!
「さぁ、行こうぜ! ドラゴン団最初の冒険だ!」
これは、俺の。いや、俺たちの物語り! そして、俺が英雄になる物語りの記念すべき1ページ目だ!
「どうやら、やっとスタートしたらしい。」
「ずいぶん語り手に慣れてきているな。」
「ああ、そうだね。」
次回はキャラ紹介! その、次からは新たな物語りです!
まぁ話的にはこの話で終わります。(水の国編)
ありがとうございましたぁぁぁ!!!




