第121話 全員集合
配信してたらサボってた! ごめんね!
まさか、この俺が奇襲をせねばならんとはな。
「ふぐゥ、テメェ」
ほう、首を斬っても生きているか。否、瞬時に魔力で防御し、最低限に納めたか。
「認めよう、お前は強い。だが、甘いな。殺意が丸で無い。どんな手を使ってでも、俺を殺そうとする意思が無い。ソレさえあれば、俺を容易に殺すことが出来たのに、惜しい男だ」
・・・其れを言うのなら、あの兵器も同じだな。ヤツもこの男同様、殺意が無かった。その点、スズは良い。死んでも俺を殺そうとしている。
「さぁ残るは、スズお前だけだ」
あと一撃は有るのだろう。
「最大音量だ。俺の体を、臓器を、心臓を! 全部上げてけ!」
自身の体が鳴らす、全ての音を最大にするのか。体を壊す代わりに、自身が持てる以上の魔力を放出する・・・確かに、其れなら俺を殺せるな。
「ウオォォオ!!!」
「観てやろう、お前の、最後を!」
「臓音・鳴葬」
スズの魔力が上昇して行く。それと同時に、血を吐き、体の節々から骨が割れる・・・いや、違う。血を吐いた音、骨が割れる音、それら全てを魔力に変換させている! 肉体が死に近づく程、魔力が増して行く! まさしく、生前葬!
「気張れやァ! 親父ィ!」
「何時でも来い! スズ!」
さぁ、俺を殺してみろ! スズ、お前の全てでなぁ!
「・・・ア?」
ッ! 上昇が止まった! 何故、止まる? 肉体が限界を迎えたか? 何が起きた!
「ウラァァァァ!」
刹那、崩壊した壁から声が聞こえる。ヤツラが突入時に壊した部屋の壁から、つまり、外から何かが飛んでくる・・・まさか!
「来たぞ!」
部屋中に舞い散る桜、刹那足元に闇が広がる。そして、俺の首元には、炎で包まれた刀と、光のダガーが向けられる。
「殺しに来たぞ、王様」
もう一人、殺意を持ったヤツがいたか。貴様だ。ドラゴン団、団長、ゲン。
全員集合!




