表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
米澤唐吉調査事務所  作者: 早瀬 薫
56/126

第五話 6

 警視庁鑑識課、橘広樹は、四十年前の米澤和吉殺害事件の資料をコピーし、ある男に渡していた。

「もう、ほんとに頼みますよ。これ、やってること、犯罪ですからね。この間も米澤さんがうちに来て、絵をレントゲンにかけろって大騒ぎして帰って行ったんですから」

「は? 何のために?」

「行方不明になった絵を捜していたらしいんです。でも、なかなか見つからなくて、もしかしたら、絵の下に捜している絵が隠されているかもと思ったらしく、レントゲンにかけてみたら、ビンゴだったんです。花の絵の下に、女性の絵が隠されていました」

「へー」

「絵をレントゲンにかけるくらいだったらいいけど、こういうのはこれきりにしてくださいね」

「分かってるよ」


 男は、橘広樹に謝礼を払うと警視庁を出た。そして、ネットカフェに籠り、貰い受けた資料を見た。資料には、被疑者死亡のまま送検され捜査は終了した、と書かれていた。米澤和吉の遺体の検死結果は、頚部圧迫による窒息死とあったが、遺体の写真には、鮮紅色の死斑がいくつも見られた。それなのに、当時、司法解剖を担当した監察医は、そのことには一切触れていなかった。男は、やはり強い疑念を抱いた。どうして死斑を見逃したのか、調査する必要があると思った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ