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第二話 13
次の日、僕と新宅正司は、海東達弘の家を訪れ、調査結果を報告した。
「見つけてくださって、本当にありがとうございました。少し残念ではありましたが、これで肩の荷が下りました。叔父はね、私に嘘を吐いていたんです。先日、彼の主治医に話を聞きに行ったら、もう随分前から心臓を悪くしていて、薬を手放せない状態だったそうです」
「そうだったんですか……」
「きっと、自分の命はもう長くないと分かってたんですね。だから、絵を残しておきたくなかったんでしょう」
「……」
「あの世で、三人で仲良くしてくれていたらいいなと思います」
そう言って海東達弘は笑った。
新宅正司は海東達弘宅からの帰り道、「なんか、泣けるなぁ。プライドがあったから、絵を処分したんでしょうけど、でも『君を忘れない』というメッセージだけは残しておきたかったんですよね。海東先生の深い想いがそこに表れていますよね。それを知ってるのは、この世にたった三人だけですけど……」と言った。
僕は、ただ黙って頷いた。




