覇者〜ハシャ〜
前回載せたやつの以前話みたいなものです
一つの大きな世界の果て
神は暴君と成り果てた
人のためを思わず
世を思うがままにする
悪逆非道の暴君へと
人々は憂う
その世の中を
民衆は云う
神を討つべしと
暴君を弑し英雄となれと
先陣を切るは赤の勇者
地を裂き龍をも穿つ猛きもの
次に続くは青の勇者
狡猾にして聡明な謀略の騎士
争いを望まぬ黄の勇者は
皆の期待を背負う慈愛の戦士
しんがりを行くは黒の勇者
影に潜み光を染める暗黒の覇者
喝采を浴びし集団よ
いざ向かわん宿命の旅路
大いなる影を討ち果たし
光ある未来へと導かん
されど相対せし神の力
何人として敵うものなし
初めに倒れるは慈愛の戦士
仲間を庇い砂塵に帰す
次の犠牲は猛きもの
己が力を盲信し 自らの血肉を刮目す
仲間を欺きし欺瞞の騎士は
反故にした誓いに命を落とす
命の灯が消えるほど
その力を増していく者
神の息子の血縁の
卑しく黒い暗黒の覇者
彼の力の源泉は
失うものへの哀しみ
その怒りが
彼を万物の覇者にする
その力の強大さ
無敵の神をも穿つもの
全てを破壊せし厄神の
哀れな最後を映し出す
神が倒れた喜びを
拍手喝采の大団円
ひと月の永き宴会を
しかしそこに勇者は居ない
世界に飛び散りし厄神の欠片
その全てを取り込んで
邪険の対象は彼となる
心優しき万物の覇者
己が力を呪いながら
永遠の虚無へと身を隠す
平和の鐘が鳴り響き
幸せの国が誕生する
あー、暗い暗いのオンパレード




