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極上の朝食と、公然の『愛寵』ライフ

「……ん……っ♡」

柔らかな朝の光が薄カーテンを透かし、寝室を優しく黄金色に染めていた。

目を覚ますと、そこは昨日と変わらない――どころか、より一層密度の増した『極上の密室』だった。

私の胴体には涼香の細い腕と脚がぴったりと絡みついており、鼻先には彼女の髪から漂う甘い柑橘系のアロマ。そして何より、耳元に届くのは彼女の規則正しくも甘い寝息だ。

「……涼香、朝だよ」

そっと声をかけながら、彼女の背中を優しく撫でる。

すると、琥珀色の瞳が薄っすらと開き、彼女は満足そうに「ふふっ……♡」と喉を鳴らして私の胸に顔をうずめてきた。

「……おはようございます、私の可愛い樹くん。……今朝も私の腕の中で目を覚ましてくれて、嬉しいです」

「おはよう、涼香。……でも、もう起きないと大学に遅刻しちゃうよ?」

「遅刻ですか? 大丈夫ですよ。樹くんが起き上がれないとおっしゃるなら、私が大学まで抱っこして運んで差し上げますから」

「それは色んな意味で無理だから!!」

朝一番からの過保護全開な冗談(本気かもしれないが)に、私は思わず苦笑した。

すれ違いを乗り越え、己の重すぎる愛と独占欲を『完全解禁』した涼香の勢いは、留まるところを知らない。

以前ならどこか遠慮や不安が見え隠れしていた彼女の仕草から迷いが消え去り、今では私の全生活を彼女の愛で塗りつぶすことに一切の躊躇がなくなっていたのだ。

◇

「さあ、樹くん。今朝の特別朝食ですよ」

ダイニングテーブルに並べられたのは、料亭の朝食かと見紛うほどの豪華な料理たちだった。

ふっくらと焼き上げられた銀鮭の塩焼き、出汁がたっぷりと効いたあつあつの出汁巻き卵、彩り鮮やかな小鉢の数々、そして炊きたてのピカピカのご飯と味噌汁。

「うわぁ……! すごく美味しそう!」

「ふふ、樹くんの健康とエネルギーを最大限に高めるための特製メニューです。……さあ、樹くん。お席についてくださいね」

私が椅子に座ろうとすると、涼香はすっと私の隣の椅子を引き、私を手招きした。

「……? 涼香、俺の席はこっちだけど――」

「いいえ、今日からは私の隣が樹くんの定位置です。……ほら、私の手から直接食べていただきますからね」

「朝ご飯も『あーん』なの!? 自分でお箸持てるよ!?」

「ダメです。昨夜、私の手の中で『どこへでも連れて行ってよ』と甘く誓ったのはどこの誰でしたっけ? 樹くんの身体も、お口も、すべて私の管理下にあるのですから♡」

上目遣いで甘く微笑む涼香。

抗う術など最初から存在しない。私は観念して、涼香の隣に腰を下ろした。

「ほら、お口を開けてください。あーん……♡」

涼香がお箸で丁寧にほぐした鮭の身を、私の口元へと運んでくる。

パクリと口に含むと、香ばしい皮目とジュワッと広がる脂の甘みが口いっぱいに広がった。

「……美味しい! 焼き加減が完璧だよ、涼香」

「ふふ、良かったです♡ さあ、次は出汁巻き卵ですよ。……あーん」

一口食べるたびに、涼香は私の頭を撫でたり、口元についた米粒を指先でぬぐって自分の口へと運んだりする。

かつては恥ずかしさで爆発しそうになっていたこの『飼育』も、彼女の濃厚な愛情に浸かりきった今の私にとっては、不思議と至福の時間へと変わりつつあった。

◇

「……あ、夏目さん! それと……樹くん!」

大学のキャンパスに入ると、さっそく周囲からの熱い視線が集中した。

本日の涼香も遠慮ゼロだ。私の腕を両手で抱え込み、胸の柔らかさを隠すことなく押し当てながら、優雅な足取りで並んで歩いている。

「ねえ……噂は本当だったんだね」

「何が?」

「一時期『冷戦中』とか言われてたけど、復縁してから夏目さんの甘やかし度が桁違いになってるって……」

「見てよあの距離感、もう『夫婦』とかいうレベル超えて『飼い主と愛玩動物』じゃん……羨ましすぎる……」

周囲の学生たちのひそひそ声を、涼香は「ふふん」と誇らしげな笑みを浮かべながら聞き流している。

「聞きなさい、愚かな有象無象たち。樹くんは私の手の中で幸せに溶けているのです。余計な邪魔を立てる者は、法学部の判例通りに裁きますからね」

「講義室の外でも物騒な発言をしないで涼香……っ!」

私が小声で突っ込むと、涼香は愛おしそうに私の頬をすりすりと撫でてきた。

「冗談ですよ、樹くん。私にはあなたしか見えていませんから、他の者など路傍の石と同義です。……さあ、今日の講義も私の膝の上で快適に過ごしましょうね♡」

講義室に入ると、今日も今日とて私の周囲八席には『立ち入り禁止』のアクリルスタンドが鎮座していた。

だが、もう誰も文句を言わない。誰もが『あの氷山妻の絶対領域(サンクチュアリ)には関わらないのが吉』と察しているからだ。

「はい、樹くん。お膝の上へどうぞ」

「……うん」

私は素直に彼女の膝の上へと頭を預けた。

太ももの柔らかさと体温、髪を撫で上げてくれる甘い指先。

「……ふふ、良い子ですね、樹くん。……ずっと私の膝の上で、私だけに甘やかされていてくださいね♡」

耳元で奏でられる涼香の甘い囁きに、私の心と理性がトロトロと溶けていく。

全校生徒に見守られながら行われる、甘美で過保護な『絶対愛寵』。

大学という新しい舞台で、私たちの絆は誰にも引き裂けないほど深く、甘く、そして永遠に結ばれていくのだった――!

いちゃいちゃ度・過保護度を上限突破させた甘々なエピソードをお届けしました!

引き続き物語を展開したいシチュエーションや、特定のキャラクター(葵や白鳥先輩、学友たちなど)を交えたイベントなどのご希望があれば、いつでも教えてくださいね。

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