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序章 大葬儀



     一



 富士山頂に向かうマリーン・ワンが羽田空港の第4ターミナルからあわただしく飛び立った。 30人乗りの大型ヘリなのに乗客は12名のみだった。 乗客のひとりは第4代USAN大統領のミン・ムーチェン(敏沐宸)で、他はその補佐官と護衛官だった。


 「ジン・ミツルは本当に死んだんだろうな?」

 と、ミン大統領は補佐官のひとりに言った。

 でっぷりと太っていたため、頬の肉がゆれた。


 痩せぎすの補佐官はギクリとし、声をふるわせつつ答えた。

 「今のところ偽装の可能性は否定されています。FBIの調査によりますと、山頂の神殿に安置された死体は本人にまちがいないとのことです」

 

 ミン大統領は補佐官の顔を見ながら頷き、窓の外に視線を転じた。


 富士山は標高4千メートルの巨大なピラミッドになっている。

 山頂には円錐形の神殿があり、その頂点には大きなアンテナが5本あった。五合目から上はソーラーパネルで覆われており、日が当たると直視できないほどにまばゆい。


 このとき、その山頂の神殿では盛大な葬儀が催されていた。

 被葬者の名は、

 ジン・ミツル(神光)、

 といった。

 その男は、富士山を本尊とする浅間神宮の大宮司であり、宗教家であるが、本業は投資家であり、世界をゆるがす富豪のひとりであった。その信者は7千万人と言われていた。



 マリーン・ワンが着陸したのは山頂直下の西斜面に特設されたヘリポートで、そこでは多数のシャトルヘリが離着陸していた。参列者の数は凄まじく、運び込まれる供物の量も膨大であった。それらの雑踏の中に分け入ったマリーン・ワンはローターが止まらないうちに参列者に取り囲まれたが、降り立った大統領の護衛官たちが即座にそれらを押しのけた。


 「ちょっとどけてください」

 と、その人垣を分けてミン大統領を出迎えたのは5名の禰宜ねぎであった。


 ヘリを降りたミン大統領はそれらの顔を見て、

 「少宮司はどうした?」

 と不満げに言った。 禰宜のひとりは申し訳なさそうな顔をして、

 「ただいま天皇陛下がいらっしゃいまして・・・・・・」

 と言った。

 

 天皇は民間人ではあったが、神道を束ねる宗教法人のトップであり、その地位は神職たちにとっては大統領以上のものであった。


 が、中国生まれのミン大統領は気に入らず、

 「おまえたちは勘違いしている。天皇という地位はもはや存在しない。USANの統治者はわたしである。この国に君臨しているのはわたしだ」

 と言った。


 禰宜のひとりは血相を変えて少宮司を呼びに走った。


 やがて、

 少宮司が天皇を連れてやってきた。


 「お忙しいなかを申し訳ありません」

 と、少宮司が頭を下げると、天皇もそれにならって一緒に頭を下げた。


 ミンは機嫌を直し、

 「いやいや、お顔をお上げください」

 と、天皇に言った。




     二




 少宮司はミンを案内して歩き出した。ミンとその補佐官や護衛官たちがぞろぞろと従った。

 が、天皇はその後ろには従わなかった。


 「個室を用意してありますが、まずはそちらに入られますか?」

 と、少宮司は歩きながらミンに尋ねた。

 「いや、その必要はない」

 と、ミンは言った。

 

 ヒノキを組み上げた通路を抜けると金属の装飾を施した大きな扉が開かれていて、中は大広間になっていた。

 護衛官や補佐官は中には入らず、入口の横に並んだ。そこには他国の護衛官や側近たちもすでに並んでおり、互いに黙礼を交わしたが、言葉をかけあうことはなかった。 

 大広間の天井の高さは10メートルほどもあり、正面の壁はすべてガラスでできていた。その中央にステージがあり、その上に幅が30メートルほどの菊の祭壇がつくられていて、その中央にジン・ミツルの遺影が飾られていた。その祭壇の左右には楽員が4名ずつおり、雅楽を演奏していた。

 テーブルの配置はパーティー会場のようになっており、中央の大きな円形テーブルにはすでに英国首相、ドイツ連邦首相、フランス共和国大統領、イタリア共和国閣僚評議会議長(首相)、欧州理事会議長、カナダ首相、イスラエル国首相などがすでに着席していた。そして、そのテーブルの祭壇側の上座にミン大統領が着席すると、その横に中夏民主主義共和国の国家主席が腰かけた。

  

 「沐宸、還好嗎?(ムーチェン、元気か?)」

 と、国家主席はミン大統領を格下あつかいで呼んだ。

 ミンは立ち上がって深々と頭を下げ、

 「はい

 と返答し、

 「天将們身体都好嗎?(天将さまたちはご健勝でしょうか?)」

 と言った。


 ミン・ムーチェンは国家主席の部下ではなく、その上の5名の天将の直属の部下であった。人民解放軍での階級は中将であった。


 「天将さまたちはご健勝だ。そなたのことを気にしておられる。そなたは来年には大将に昇格になるかもしれんぞ」

 と、国家主席は言った。

 ミンはこれを聴いて満面に笑みを浮かべ、

 「私に代わって天将さま方にご挨拶をお伝えください」

 と言った。


 広間には50ほどの座席が用意されてあった。 それらが埋まると、雅楽の演奏が唐突に止み、入り口の大扉が音もなく閉鎖された。

 進行役が、

 「時間ですので祭詞をはじめます」

 と言うと、斎主さいしゅ祭員さいいんが登壇した。


 「ご起立ください」

 と、進行役が言うと、その場の全員が立ち上がり、祭壇の方を向いた。


 祝詞と玉串奉奠が終了すると、弔辞になった。 ミン大統領が代表者として弔辞を読んだ。

 

 「・・・・・・我々は、我々がもっとも必要とする人間を失った。混迷する世界情勢の導き手のひとりを失った 」


 と、ミンが弔辞を読み終わると、

 「大統領、ありがとうございます」

 と、広間の背後から声がした。

 参列者は一斉に背後をふり返った。




    三



 堅牢な金属製の大扉の前に男がひとり立っていた。

 背丈はさほど大きくない。細身だが筋肉質な身体を上質なダークスーツにつつんでいた。年齢は46歳であるが、頭髪はグレーであった。その頭髪が短く刈り込まれており、ギョロリとした目玉には力がみなぎっていた。

 男は、ジン・ミツル、であった。


 「皆様、遠路はるばるわたくしの葬儀にお集まりいただき感謝申し上げます」

 と、ジン・ミツルは穏やかな声を発した。

 各国の首脳たちは一斉に目を見開いた。


 「なんのつもりだ!」

 と言ったのはフランス大統領であった。

 「こんな冗談はありえない!」

 と言ったのはイタリア首相であった。

 「わたしをだれだと思ってるんだ!」

 と言ったのはミン大統領であった。

 「大中夏を愚弄するなどゆるされん!」

 と言ったのはその横の国家主席であった。


 室内が騒然となったのを見たジン・ミツルは、ステージの左右にいた黒い背広の大男4名に目配せした。 プロレスラーのような体格の黒服の男たちはミン大統領とその隣の国家主席の横に立ち、いきなり2人を羽交い締めにし、両手と両足に粘着テープを巻きつけ、椅子に座らせ、粘着テープで口をふさいだ。


 大広間は静まりかえった。


 「皆様に危害を加える予定はありません。どうぞご着席ください」

 と、ジン・ミツルは言った。

 そして、

 「皆さんのテーブルの上にイヤホンが置かれています。それを耳に入れてください。わたしの話の翻訳が聴けます」

 と、さらに言った。一同はぶつくさ言いながらも従った。 すると、ジン・ミツルの左右の壁を覆っていたカーテンが上がり、そこに大きなディスプレイが現れた。

 「これは、わたしの研究所に集まっていただいた1,120名の予知夢を画像として取り出し、それをコンピュータで統合したものです」

 と、ジン・ミツルが言うと、ディスプレイにニューヨークの自由の女神が映った。

 真っ黒く汚れたその構造物の両腕は朽ちて失われていた。

 次に映った画像はパリのシャンゼリゼ通りであったが、そこに通行人の姿はなく、道路には草や木がはえていて、野生化したイヌやシカが闊歩していた。

 次に映った画像はベルリンテレビ塔であった。タワー中腹の球形の展望台は金属パネルが剥落して骨組みだけが残っている。

 次の映像は渋谷ハチ公前のスクランブル交差点。朽ち果てたビルの谷間はジャングルのようになっている。

 次にドバイの人口島の映像が出たが、島はすでに海面に沈んでおり、朽ちた建築物が水面に浮いている。

 画像は次々と切り替わったが、どこにも生きた人間の姿がなかった。


 「わかりますでしょうか? 人類はあと100年ほどでほぼ絶滅します」

 と、ジン・ミツルは言った。



 ジン・ミツルは予言者とも言われていた。株式市場や為替レートの変動を事前にキャッチし、大胆な投資を行い、必ずその投資を成功させていた。一般に投資はAIで行うものとなっていたのだが、ジン・ミツルは常にAIの予想の先を読んでいた。一代で巨万の富を築いたことがその予知能力の証明になっていた。ジン・ミツルに関する報道が流れるとき、日本圏のメディアは常に、

 —— 神がかり、

 という言葉を使った。

 このため、そこに集まった世界の首脳たちはジン・ミツルの言葉を笑い飛ばすことができなかった。


 一同が困惑していると、ジン・ミツルは腕時計をチラリと見た。

 「これから面白い余興をお見せします。今、サッカーのワールドカップが開催されています」

 と、ジン・ミツルが言うと、ディスプレイにフランスとドイツの決勝戦が映った。1対1の同点となっている。

「わたしの研究所の予知情報によれば、このゲームはフランスが勝ちます。まもなく、フランスの選手がゴールを決めます」

 と、ジン・ミツルが言うと、しばらくして劣勢だったフランスチームがドイツのパスをカットし、速攻でドイツゴールを割った。


 「トリックだろう。通信のタイムラグを使ったのだろう」

 と言ったのは英国首相であった。

 ジン・ミツルはこれを受けて、

 「タイムラグはございます。ただ、20秒程度のものです。みなさん、ご自分の時計を見てください。ディスプレイの映像に映っている時計と見比べてください」

 と言った。


 「オーケイ」

 と言いながら英国首相は唸った。 ジン・ミツルは明らかに20秒以上まえにそのゴールを予測していた。



 「人類を滅ぼすものは核兵器でも隕石でもウイルスでもありません。国際金融市場です」

 と、ジン・ミツルはさらに言った。

 

 「そんなバカな」

 と、欧州理事会議長は小声で言い、隣にいたカナダ首相に笑いかけた。

 カナダ首相は、しかし、愛想笑いをしてディスプレイの映像を見続けた。


 左右のディスプレイに金融市場をあやつった歴代の人物の顔が次々と映った。

 ネイサン・ロスチャイルド、ジェームス・ド・ロチルド、デイヴィッド・ロックフェラー、ジョージ・ソロス、ビル・ゲイツなどの顔の次に映ったのは体育館のような部屋の中に整列しているマシンであった。モンスターコンピュータ、略してモスコンと呼ばれるもので、レジスレイターver1.03などがインストールされている。


 「我々人類は実体経済の中で生きています。水路をつくり、農作物を育て、家畜から肉をとり、岩を掘り出して金属をつくり、工場で製品を組み立て、それらを流通させることで生活が成り立っています。しかし、今はそこに金融経済というヴァーチャル空間が成立しており、実体経済を完全に支配しています。金融経済で動くカネの額は実体経済で動くカネの5百倍になっています。そして、その金融経済が崩れるとき、実体経済は破綻します」


 ディスプレイには手首に埋め込まれたチップを決済端末にタッチしても赤い点滅が出て決済ができない映像が映り、現金で支払おうとしても店側に拒否される映像が映り、子どもが冷蔵庫のドアを開け、中に何も入っていないのを見て泣き出す情景が映る。


 「クリスチャンの皆さんには終末についての考えがおありでしょう。使徒のパウロは、終末の裁きがはじまる前にメシアを信じる者だけが天空に舞い上がって不死の肉体を得ると説きました。また、ヨハネは終末において全人類の約4分の3が死滅すると説きました。ただ、生き残った人類は神の支配下で千年王国を迎えるとしています。お集まりの皆様はだいたいクリスチャンでいらっしゃるので、そのように思っておられる方が多いでしょうが、それらは顧客を脅して絶望させて、それから希望を持たせる営業トークと同じ手法の話です。実際には、人類は生き残れません。千年王国はやってきません」


 ディスプレイには宇宙に浮かぶ地球の映像が出た。


 「100年後でも人類はいくらか生き延びているかもしれませんが、狩猟採集民に戻った人たちはもう生態系のトップに立つ動物ではありません。知識も技術も失って川や湖のそばで細々と生きながらえるだけの者となり、それらが再度農耕文明を発展させるということはないようです」


 ディスプレイにはホームレスのような風体の人間が川べりで焚き火をしながらネズミのような動物を焼いている映像が出た。


 「生き残る者がいれば原始時代から再度やり直せるはずだ」

 と真面目な顔をしたのはドイツ連邦首相であった。 賛同する者が多数あった。


 だが、ジン・ミツルの解説は明快であった。

 「あなたは、この映像のような境遇になったときに川で魚をとったり、山でシカやクマを狩って生きられますか? 釣り竿や網や銃が使えるうちは可能でしょうが、それらは何年もしないうちに使い物にならなくなります。自分でツル草の繊維を撚って糸や網をつくれますか? 石を割って槍をつくれますか?」

 と尋ねられ、ドイツ連邦首相は黙った。 「旧石器時代の生き方にはそれなりのノウハウがありました。今のわたしたちにはそのノウハウはありません」

 と、ジン・ミツルは穏やかに語った。


 会場は再び静まりかえった。




     四




 「皆さん、黙りましたね。実は、自分が死んだあとのことなどどうでもいい、と思ってらっしゃるのではないでしょうか?」

 と、ジン・ミツルが言うと、げらげら笑う者が数名いた。


 「キリスト教は輪廻転生を語りません。キリスト教は砂漠地域の宗教でしたので、死後には何も残らないという気分が内包されています。しかし、実はそうではないようです。生物には自我というものがあります。この自我は空間でできています。宇宙空間を構成する粒子の一部が独立したものであり、我々の記憶はその粒子の衛星軌道を回転する波動でできています」


 ディスプレイに空間をモデル化した映像が映る。無数の粒子が等間隔に整列していて、それぞれが波動の輪を持っている。その波動の輪は超弦理論のヒモである。そして、そこに円盤状の波動のかたまりがフレームインする。円盤は空間のすき間を通り抜ける。そして、その円盤の解体図が画面いっぱいにズームされ、スローモーションとなる。円盤の中心にはひとつの粒子があり、その衛星軌道を4つの粒子がまわっていて、その粒子と粒子の間を波動の輪が埋めている。それら5つの粒子のワンセットが回転している様子は曼荼羅の図形が回転しているようにも見える。で、その円盤状のものが何兆個も集まってひとつの集合体を形成する。それが通ると、その周辺の空間粒子の波動に大きな変化が起きる。


 「人の細胞のひとつひとつには微小管というものがありますが、自我はその微小管で肉体と接しています。自我と肉体はその微小管で一体化しているわけです。ちなみに、バクテリアには微小管はありませんが、微小管の原型と思われるフィラメント(糸)状の構造を持つタンパク質があります。最初の生物はおそらくそのフィラメント状のタンパク質です。DNAはそこからつくられたのだと思われます。人間の細胞は成年男子でだいたい36兆個だそうですが、自我の数もそれと同じだけあります」 スペイン国首相は話についていけずに下を向いた。が、フランス共和国大統領はニヤニヤしながらも画面を見続けた。


 「ただし、我々が自分だと思っている自我は1個です。肉体が死ぬと36兆個の自我はバラバラになりますが、自分は1個の自我になってさらに生き続けます」


 ディスプレイには、1個の自我が猛スピードで空間を通り抜ける映像が映る。


 「残念ながら、1個の自我となったものがどのようにして受精卵にとりつくのかはわかっていません。人間の自我が必ず人間として生まれ変わるのかどうかもわかっていません。逆に、イヌやネコやウシの自我が人間に生まれ変わるということがあるのかどうかもわかっていません」


 ジン・ミツルの話を聴いていて黙っていられなくなったのはフランス共和国大統領であった。

 「その自我の話はすべて仮説だろう。生まれ変わるという現象が証明されたとは聞いたことがない」


 ジン・ミツルはニコリと笑い、

 「そうです。仮説ですが・・・・・・」

 と言いながら、内ポケットからシルバーの円盤状のものを取り出し、掌の上に乗せて皆の方に差し向けた。円盤はふわりと宙に浮かんだ。


 「これはわたしの投資先の企業につくっていただいた自我の模型です。空間を形成している粒子を空間から取り出して回転させているのですが、空間をねじまげると重力が発生し、それによって空間の中を遊泳できることがわかりました」

 と、ジン・ミツルが言ったとき、円盤はフランス共和国大統領の鼻先で静かに止まった。

 大統領はそれを手でつかみ、糸で吊られていないことを確かめた。


 「この原理と技術についてはすでに150カ国で特許権を取得しています。この技術はモノを運ぶだけでなく、発電にも使えます。兵器に利用すると核兵器よりも強力なものをつくれます」

 

 静かなざわめきが広がった。

 メインテーブルの隣のテーブルについていたインドの首相が大声を出した。

 「ジンさん、あなたは何をするつもりですか!」


 ジン・ミツルは答えた。

 「わたしは生まれ変わったときにも希望のある人生を送りたい。それだけです。そして、そのためには国際金融組織を一掃し、世界のマネーを統一し、その統一通貨を発行する世界中央銀行をつくりたい。人類絶滅を防ぐにはそれしかありません」


 インドの首相は驚き、しばらく考えて拍手した。 しかし、他の首脳たちは黙して固まった。


 「世界のマネーを支配したいということか?」

 と言ったのはイスラエル国首相であった。

 広間は騒然となった。



 ジンはまた腕時計を見た。そして、言った。

 「あと数分でアフガニスタンがミサイルを発射します」

 すると、

 ディスプレイにアフガニスタンの山岳地域の衛星画像が映った。 ひとつの山にズームインすると、そこには、山の中腹をくり抜いてつくられたミサイル基地があった。 ディスプレイの右側にはイスラエル国首相の顔が映った。

 驚き、動揺していた。


 ミサイルの発射口が開き、ミサイルの先頭が見えた。 すると、

 そのミサイルの先端に何かが撃ち込まれ、ミサイル基地ごと山の一部が爆発した。


 「皆さん、わたしの研究所の予知情報によれば、今のアフガニスタンのミサイルはエルサレムに向かって飛んで行くはずでした」


 ディスプレイにエルサレムが炎上する映像が映った。


 「それで、わたしは、そのミサイル基地の上空に攻撃用のドローンを待機させ、発射口が開いたところで内部にそれを突入させました」

 

 しばらくざわめきが続いた。

 ざわめきが収まるのを待ってジン・ミツルは言った。


 「皆さん、未来は変えることができます」

ご一読いただきありがとうございます。本作は、金融が実体を凌駕する現代社会への、私なりの一つの『解答』として執筆しました。ジン・ミツルという少年の戦いを通じて、皆さんと『未来』を共有できれば幸いです。もし面白いと感じていただけたら、下の【☆☆☆☆☆】やブックマークで応援いただけると、執筆の大きな励みになります!

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