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みなさまの生首欲しくて堪らないの


この村外れで赤黒く燃え上がる【跳ねる子馬亭】から兵士達に助けを呼びに行った少女。

先程特設無理矢理な駐屯地、村の中央付近の飲み屋兼宿屋に現れた美少女。

黒髪に白いワンピース。

清楚で儚げな15歳の美少女が、この目の前の人を平気で

殺害する同じ人物とは思えない


「何ですかみなさん。その訝しげなお顔は?

もしかして疑っていまして?」


兵士達は気持ちとは裏腹に首をブンブン振る。

ほんの僅かでも機嫌を損ねれば、この首が飛びかねない。すでにもう指揮官も含めて七名の兵士が殺されている。

そしてこのヤバイ奴等は、ひとの命などなんとも思っていない。今までの行動でそれは明らかだ。


「まあねぇー。みなさまがお疑いになるのも無理はないわ~。でもね。みなさま。真実ですのよ~。

わたくしあの場所で大人しく待っていましたら、兵士の皆様がね二階の部屋でお話しあるからと連れていかれまして……そこで……わたくし襲われましてね」


シクシクと嘘臭く悲しそうに泣く真似してる


「そこを助けてくださったのが、リリス様なのよ。

わたくしお願いしました。

『強くなりたい!』と。

だってそうでございましょう。

あのままならきっとグレイが死のうが生きようが、慰め物になるのは変わらないでしょう?

下手をすればみなさま大勢に陵辱されるかもしれなくてよ。もう弱い女のままは沢山……いい加減もう誰かの奴隷になってこの身体を好き勝手されるのは嫌なのよ!

それでリリス様におねがいして、悪魔にしていただいたの」


そしてリーダは兵士達の眼前で妖艶なポーズをとった


「これでもね、初めは人を殺すのが怖かったのよ。

わたくしを襲ったあの場所の三人は今記憶を抜かれて眠っておりますの。だってその頃わたくしまだ人の心が残っていましたから『殺していい』と言われたのに殺せなかったのよ。

でもね。今は違うわ。

だってあんなに可愛かったわたくしの妹達の生首見ても、なんとも思わないのですもの。

そして今はリリス様に止められているけどわたくし……みなさまの生首欲しくて堪らないの。

どう?誰かわたくしに首を切らせてくださらないこと?」


リーダは微笑み皆を見回した。

兵士達は目が合うと、皆逸らした


「リーダ!そろそろ行くよー!

この村にいい女いないからね。探しに行くよー!

サキュバス三人くらい欲しいンだよねー。

ほれ。デモスくん。掴んで!」


「御意」


そういうな否やデモスはリーダを掴み、そして羽ばたき、大空へ舞い上がった!


「じゃねー!みなさん。ボク行くねー!

ここ燃え尽きるまでちゃんといるんだよー!

あっ。殺されたかったら追いかけてきてもいいよー!

直ぐに殺してあげるから。

じゃ。行こうかリーダ!」


リーダは掴まれながら身をクネクネくねらせて


「はあ~ん!わたくし欲求不満ですわ~。

殺させてくださいな~」

「後からさ。いっぱい可愛がってあげるからさ~。

今はガマンしなよ。

ガマンした方がさ食べ応えあんだよね。

じゃ。みんな。そーいうことで!」


そして呆気なく飛んで行ってしまった。

兵士達はボーっとしていたが皆我に返ると燃え上がる【跳ねる子馬亭】を囲んだ。

リリスの言うとおりにしないと、いつ舞い戻り皆殺しにされるやも分からない。


そして【跳ねる子馬亭】が跡形もなく燃え尽きるまで、眺めていた。

燃え尽きるまでたっぷり五時間も掛かった。




そして【跳ねる子馬亭】でのグレイの捕獲も、母娘の保護も何も成果がなかった。

グレイ、マレーヌ、シェリルの三人は死亡。死体はグレーターデーモンの腹の中。

指揮官の取り巻き達はぶち殺されて、グレイと少女三人の胴体と共に燃え尽きたと思われる。




こうして一連の騒動は終了した。









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