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女神ってやつは底無しか!


あの決闘の夜はデモスに一晩中抱っこされて、くんかくんかされて終わった。


朝方連れていかれた先、なんか森のはずれには家があった。

土が石でできたような不思議な家。

なんでも以前クロエとシロエが作ってそのままにしていたのを、貰ったらしい。

中はシングルベッドとダブルベッドの2つの寝床。


日中はなんとなく過ごした。昨日の夜の内にリリス様が食べ物を置いてくれてたらしくて、それをむしゃむしゃ食べたり、寝っ転がったりほとんど一人で過ごした。


リーダは来たけど、日中寝てた。

そして暗くなると出て行った。


デモスはいなかった。


夜になってリリス様がやって来て、一緒にお風呂にはいってそれからダブルベッドの上で……。


リリス様の御褒美だ。


『三日三晩可愛がってあげる』ってあれ。


あれは本気らしい。


あんなとこやこんなことされて。


なんて……それ以上は言えない。

……恥ずかしいから。


で。わたし。無事リリス様に可愛がっていただきました。




そして気が付いた時には朝になっていた。




隣にクロエが寝ていた


─それも裸で!


でもなんか雰囲気が違う。

クロエって着痩せすんのかな?

胸なんて、そこそこある。


ん?


目が合った。


「そなたがイチかえ?」


変なしゃべり方をしている


「昨日殺し合ったばかりでしょう?」

「はて?身に憶えはないが……さてはあのガキと勘違いしておるのかや?

ほれクロエとは全然違うじゃろ?」


確かにクロエよりは全然色気があって、裸が美しくて胸の先端も桜色で体も女らしく成長していて、お姉さんのよう


「もしかして……わたしの知らないわたしのお姉さんですか?」

「ん?違うぞよ。強いていえばおぬしらは子供かの?

いや。分身じゃな。違うの?試作品かの?

わからんが、身内みたいなものじゃな。

ところでその体。ずいぶんと醜悪じゃが好きでそんな(なり)をしておるのかや?」


わたしの体をしかめっ面をして見ている


─誰が好き好んでこんな姿になるかっての!


「わたし……腕無くなっちゃって、新しい腕を付けられたらそこからこんな赤黒くなっちゃって……リリスは色々混じっていると言っていました。

それにいずれ全身赤黒くなって人間でなくなってしまうって……」


黒髪の美しい女は、わたしに良く似た顔を赤黒い肌に近づけて


「たしかにの。いろいろ混ぜ込んでおるわ。だが、そなた。ずいぶんと抑え込んでおるようじゃのう。

ふむふむ面白い。混ざったままにして、組成を変えてやればリリスの言うように化ける可能性もあるの。

そしてデモスに喰われればもしや……少しは楽しみが増えると言うものじゃ!

今は一人でもアヤツに対抗できるものが欲しいのぉ。

そなた。そのままの体でいたいかや?

それとも我らのようにこの滑らかな(ぎょく)のような肌になりたいのかや?

答えよ」


そんなの決まっている


「あなたのように美しくなりたい」


そうすれば、デモスもわたしを振り向いてくれるかもしれない


「あいわかった」


美女は微笑んだ


「立ちや」


わたしは立たされた。

美女も目の前に立った。

そしてわたしを抱き締めた。


─わたし達は裸で抱き合った─


美女は目を瞑り何やらゴニョゴニョ言っている


「ふむふむ。なるほどなるほどのぉ。人間とはかくも浅ましいものかのぉ。混ぜ込んで継ぎ接ぎだらけにしても、新しい命は生まれんのじゃ。

肉体は魂にとってただの宿り木に過ぎない。

この小さな宿り木に沢山の魂を縛り付けおって。

これも因果じゃが……そちはその体に多くの不浄の魂を飼っておった。だからその魂を肉体のくびきから解き放ち、肉体は全てそちの物にしてやろう。

ひとつの肉体にひとつの魂。それが健全じゃ。

じゃが、その混ぜ物もそのひとつに組み込んでやろう」


そしてぎゅぎゅぎゅっと抱き締められた


「ほれ。終わったぞ」


─えっ。なにが?


美女の目線が下を向いた。

それにつられてわたしはわたしの体をみた。


それはいつもの見慣れた赤黒い身体ではなかった。

白く美しい滑らかな清らかな裸をしていた。


涙が自然に溢れてこぼれた。


止めどなく止めどなく溢れこぼれ落ちていった


「なにを泣いておる?嫌だったかの?

なんなら元にもどして進ぜようか?」


わたしはブンブンと激しく首を振った!



─戻されてたまるか!



でも夢のようだよ。

こんなにも呆気なく綺麗にしてくれた。


一体この目の前の美女は誰なの?なんなの?


「あんまり嬉しくて、泣いてしまいました。

あと……あなたの名前を聞いていませんでした。

よろしければ教えていただけますか?」


感謝してもしきれない


「ルルワじゃ」


ルルワ。どこかで聞いたことがある。

誰にもいってはいけない秘密の名前。

黒き教団の最高機密。

封印され捕らわれている女神の名前。

そして。

わたし達が作られた目的。


女神ルルワになること。


もしくはそれに準ずる力を得ること。

もしかしてその女神?

いやそんな筈はない。

封印されもう千年は経つといっていた。

いまや誰も封印は解くことができないと……。


「あの……不躾ですが……もしかして……女神のルルワですか?」


んなわけないよね?

なに言ってんだろわたし?


リリスにルルワ。神話の女神が都合よくふたり、こんなところにいるわけない。


「そなた!妾をしっておるのかや?

そうじゃ妾はルルワじゃ!女神ルルワじゃ!

人類最初の女であり、この世界に蔓延るおおくの人間共の祖じゃ!

そなた()いやつじゃの!」


わたしは女神を目の当たりにしている!

そして女神は信じられないことを口走った


「リリスにそなたを好きにして良いといわれておる!

妾は欲求不満じゃ!リリスに男と交じれんようにされたからの!だから女でガマンせねばならんのじゃ!

そして……そなたが千年ぶりの快楽じゃ!」



「えっ?」



そしてわたしはギラギラした女神に襲われた。



……皆まで言わない。




後はご想像にお任せします……




……ったく、女神ってやつは底無しか!
















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