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コロシアエ


リリスがわたしを覗き込む


「うん。なかなかいいんじゃない?

ケッコーイケテルネ」


そして魔法で空中に鏡を出現させた


『ホントだ。結構イケてる』


鏡に映るわたしの姿。まだ12歳と幼い顔立ちは仕方ないとして。ボブカットの黒髪の耳の上辺りにグルンとした羊の角が生えている。

それにイッチョマエにスーツを着ている。

レザースーツ。テカってる。

色は黒。ネクタイはデモスとお揃いの赤。でもリボンみたい。

胸は……うん少年だね。

腕は細く袖は長い。手の甲まですっぽりと覆っている。

でもラッパではないよ。

細くても手が変形した武器の形状に合わせてくれるとリリスは言った。

そしてホットパンツ。

短か!

それにオケツがね半分はみ出てる。

そんなにお尻大きく無いけど、誰もいないのにすごく恥ずかしい。

そしてガーターベルト。黒い編みタイツ。

そして膝まであるブーツ。


─これで戦えるの?


って感じだけど、動きには支障がない。

これは魔法の服なので、身体の一部といってもいいみたい。

ぜんぜん動ける!

動きやすい!


「ありがとうリリス。ちょっと死に装束には不釣り合いだけど、すごく気にいった!」


わたしは微笑む


「どういたしまして」


リリスはちょっと気恥ずかしそうにしてる。

そんな顔もするんだ?ちょっと意外。


「いよいよおでましだよ」


リリスの声に夜の草原の向う側を見る。


三人いる。


一人はガタイの立派な小汚ない格好をした男。

マントの裏地は赤。

灰色の髪をしている。

なんか瞳が変だ。ここからはよくわからない。


そして白い髪の少女。顔立ちがわたしに似ているのに、ぜんぜん違う。すごい美少女。ピンクと白のゴスロリメイド服を着ている。


そして真ん中。


ゼロがいた。


黒と白のゴスロリメイド服。たぶん白い少女とお揃い。


そして同じ顔のはずなのに……妬けるほどの美少女。

髪がつやつやと月光に乱射し、幽玄。

瞳はどこまでも黒く深い。


そして。


わかるよ。


強い。



「よお!リリス!そいつか?

なんかスゲーちんちくりんな格好してるな?

堅物デモスの妹みたいだ」


なんだこいつ馴れ馴れしい。


リリス様になんて口の聞き方!

それに堅物だって?


─デモスに潰されろ!


灰色の男!嫌い!


「グレイ!いいでしょこの()

クロエとそっくりだけど、人格は全然ちがうのさ!

いいよいいよいいよいいのさ!」


男はズカズカとわたしの前に来て、ワシャワシャ頭をなでる


─子供扱いしやがって!


「お前。名前あんだろ?なんてんだ?

あっと。オレはグレイ。クロエのご主人様だ。

よろしくな」


わたしはブスッとむくれてる


「ちゃっちゃっとコタエナヨ」


リリスがいつになくイラついている


「イチ」


「そっか。イチか?

で、クロエを知っているんだって?

イチとは会ったことないと言っていたが?なあ。クロエ?」


クロエはぽっと頬を染める。

色気づきやがって!


「ツナガリ。は。かんじてた。いきていてくれて。ウレシイ」

「ゼロ。わたしは馴れ合いにきたんじゃない!殺し合いに来たんだ!

お前がのうのうとそいつと惰眠を貪っている間。わたしは地獄の中にいたのだ!

絶対殺す。殺して殺して殺し尽くす!」


わたしは歯を剥き出しにし、威嚇した


「モウ。あともどりは。できない。の?たたかう。しか。ナイノ?」


「あたりまえだ!ゼロ。おまえはずっと眠っていた。

あの透明な筒の中で……。

でもわたしはみんな見送った。昨日まで生きていた子が次の日の朝には体がバラバラになっていた。

ヨンなんてわたしの目の前でわたしに助けを求めながら、死んでいった!

なのに……なのになのになのになのにお前は!ずっと!ずっと!眠っていた!

あの狭苦しい部屋を見たことあるか?

隣の筒の中には頭の無い二がずっと体だけで浮いていた!

お前は眠っていただけだ!

なのに黒い人たちはみんなみんなお前ばかり見ていた!

わたしは誓ったよ!

絶対お前を殺す!ゼロ!お前を殺すと!」


「ワタシ。ゼロ。ちがう。クロエ」


うるさいうるさいうるさいうるさい!

お前はゼロだ!


「お前はゼロだ。クロエなんかじゃない!

お前の姉妹たちはわたしイチ。二。サン。シ。ゴ。ロク。ナナ。ハチ。ク。

ただの数字の羅列。そしてお前は特別。

ゼロ様だ!お前はわたしと同じただの数字。

ゼロなのさ!」


クロエは目を瞑り、そして(まなこ)を開いた


「モンドウムヨウ。もう。たたかう。わたしは。クロエ。マスタ。が。つけてくれた。さいこうの。ナマエ」

「おい!クロエ!ゼロに改名してやろうか?」


空気を読めよグレイ


「シナイ。わたし。クロエ。。。シロエ。と。クロエ。マスタ。の。ドレイ」


そしてクロエはイチから距離を取った。


イチもクロエから離れた。


そして草原の真ん中で、見合う。


ここでもグレイ


「あー皆聞け!

今からクロエとイチ。戦いをはじめる。

ルールは相手を殺すか降参させれば勝ち。

負ける条件は逃げるか降参しろ。

そうだな

『マイッタ』とか『あなたの勝ち』

と言え。

勝った方。それ言われたらもう攻撃すんなよ!

勝ったからといっても何もでないぞ。

後。はじまりの合図はリリス。

お前がしろ!」


そしてリリスが進み出る


「それではーゴショーカイに預かりました。

リリスと申しますー。

これより開始の合図を致しまーす。

コホン

……

レディース アンド ジェントルメーン

今宵満月!

咆哮せよ!狼共よ!姉妹達よ!

本能を剥き出しに!命をぶつけ合え!

さあ!イノチノヤリトリ!

いってみようかあ!

ジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガ

……

コロシアエ!!!」


瞬間!


わたしは飛び出した!












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