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隠しダンジョンの隠し部屋


壁沿いに五体の5mもある巨人型ゴーレムが、グレイ達三人がこの階層に降り立ったとたんに起動した。

ドシドシ音をたてて迫ってくる。


「おいシロエ。クロエ。お前らだけでこいつら倒せるか?」


「ん。わからない。たおせる。ようなら。たおす」

「ダメナラ。マスタ。ちから。カシテ」


「まあいいだろう。とりあえず。やってみろ」


グレイはいたいけな少女ふたりを残して、自分は敵から離れた壁際で寝っ転がる。

流石にヘルハウンド戦のように背中を向けてはいないが、これでは咄嗟の危機に対応できないだろう。


背負ってたザックを下ろし中から弁当を出すと、見物がてら寝っ転がったまま飯を食い出した。

完全に高みの見物をするみたいだ。


一体のゴーレムが白い少女に迫る。ゴーレムは少女を眼下にみおろすと拳を振り上げ、そして勢い良く振り下ろした。

少女が肉片と化すかと思われたが、少女は片手で食い止めてた。


「くろえ。おねがい。あとは。まかせた」

「シロエ。まかされた。こいつ。ザコ」


クロエはそういい放つと分身シャドウめがけてジャンプした。シャドウは両手を組んだ手でクロエの足を受け止めると、クロエを高く放り投げた!

クロエはちょうどゴーレムの胸の辺りで空中に滞空。

手をゴーレムの方へ向ける。指を広げると両手合わせて10本の指先が長いトゲ状の突起物と化し、目の前のゴーレムの胸を指し貫いた。


「ハゼロ」


ボン!

内部で爆発し、ゴーレムの胸あたりから崩れる。

胸部に引っ掛かって、黒い紋様がついた玉が現れる


「くろえ。それ。ごーれむの。かく。それこわせば。ごーれむ。こわれる」


「おーい。シロエさん。クロエさんよー。ゴーレムの核は高く売れるから壊しちゃダメだかんねー」


グレイが横になりながら、要望を叩きつける。


「アイサ。壊さず。取る」


クロエもう一度シャドウにジャンプ!シャドウの組んで交差した指の上に乗る。するとシャドウの指がゴムみたいに伸び、クロエを高々と跳ね上げる。

クロエはムーンサルトをかまし、空中からゴーレムの核へトゲの指を伸ばす。核の周囲のゴーレムの岩石を粉々にし、核を取り出す


「くろえ。かく。よこして。かいじょ。する」

「ラジャ。ほれ。カク」


クロエは空中からシロエに核を投げつける。

シロエは右手をかざすと核は空中で止まり、ボトリと落ちた。

すかさずシロエは核に直接さわり


「かいじょ」


と呟く。これでゴーレムの核は魔力を失い、再び岩石を呼び寄せゴーレムを形作ることは失くなった。

もしまたゴーレムを作りたければ、術者か核に魔力を注ぎ込むと核の機能が回復する。


「はい。ますた。かく」


ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ

シロエはゴーレムの核を投げ転がして、上手い具合にグレイの眼の前で止まる。

グレイはザックに核を放り込む。

この小汚ないザックも実は魔法の袋になっていて、腰の小袋の口径より大きな物を入れる。

総重量で100kgまでは収納出来る優れものだ。

もちろん普通に軽いので背負える。



「ウー。めんどくさい。また。よんたい。くりかえすの。イヤ」


クロエが愚痴る。


「クロエ!テンプレいったれ!」


グレイが吠える


「マスタ。てんぷれ。って。ナニ?」

「あーそれな。岩石おじさんにはな、熱くして冷たくしてやると脆くなるっていう昔話だ」


「いいこと。きいた。くろえ。こっちきて」


シロエはクロエを招き寄せる。

ゴーレム達ももうすぐ近くまで来ている。シロエはクロエを抱き寄せると


「しぇるた。かまくら」


ふたりを半透明なドームが覆う

クロエのシャドウはドームにはいらず、ゴーレムの周りを走りまわる。

ゴーレム達はシャドウを追っているうちに、いつの間にかひとかたまりのように密集してしまう


「かまくら。いちぶ。かいほう」


ゴーレムがひしめいている方のドームの壁に一部あながあく。そこへクロエの手が伸びる


「ゴウエン」


その掌から赤い魔力の塊が放出され、ゴーレム目掛けて飛んでゆく。

ゴーレムにぶち当たると密集したゴーレム達は瞬く間に大きな炎襲われた


「だいかんぱ」


クロエに代わったシロエの掌から出た白い魔力塊が、ゴーレムに接触するとゴーっという音と共に、ゴーレムの周囲だけ猛吹雪になる


そしてクロエの[ゴウエン]とシロエの[だいかんぱ]が短期間に後二回繰り返される


「シャドウ。イケ」


避難していたシャドウが密集するゴーレムたちの真ん中辺りへ走っていった。

ゴーレムが眼前に現れた敵に攻撃を加えようとする


「じばく」


その瞬間。シャドウは膨れあがり


ボン!


という衝撃と共に爆発した。


そしてゴーレム達はほんの僅か原形を保ったが、すぐにボロボロに崩壊した。

ドームが解除されクロエが飛び出した。ゴーレムの核を拾ってはシロエに投げつけ、シロエは片っ端からそららの魔力を解除する。

シロエとクロエは転がった核を二つづつ抱えると、グレイの元へ行く


「ますた。たおした。ほめて。ほめて」

「マスタ。かく。ぜんぶ。かいしゅう。した。ホメテ。ホメテ」


「良くやったお前たち!流石オレ様の奴隷だ!エライエライ」

「えへへへ。ほめられた」

「エヘヘヘ。ナデラレタ」


2人の頭を揉みくちゃになでる。たぶんめんどくさいんんだろう。

だが、撫でられたふたりは満足気だ。


そして黒と白は昼の弁当を食べ、グレイはその間昼寝していた。


「さてと」


三人ともしばらくまったりとした後、この階層奥の厳重に封印された扉の前にいく


「シロエ。どうだ?」

「ん。ほかのひと。むり。でも。くろえ。となら。あけられる」


「では、開けろ」


シロエはクロエの手をっ張って、その手を扉の封印に使われいる宝玉に触れさせた。


「ここに。まりょく。そそいで。たぶん。くろえの。まりょくに。はんのう。する」


いわれた通りクロエは魔力を注ぐ


ガチャン。ギギギギギギギー


音がして、勝手に扉が開きだした。


「ライト」


ランタンよりも明るい光源が出現し、部屋の中央辺りの天井近くで中空に浮かんだままより明るく輝き出した。封印が解けたばかりの奥の部屋の全容が明るみになる。


殺風景な全方位白い石で覆われた正方形の部屋。


その一番奥10m四方の壁の、床から3m位のところから女が生えていた。


生えているというより埋まっているが正しいか?


下半身を白い石壁の中に埋められ、腰から上の上半身が露になっている。左右の腕も二の腕から下がずっぽりと埋まっている。

剥き出しの上半身。

完璧な造形の絶世の美女がそこにいた。

漆黒のような黒い髪。

白磁のような透き通る白い肌。

その胸はふくよかでなめらかに隆起し、惜しげもなく晒している。


美女が長い睫毛の瞼を開いた。


黒真珠と輝く瞳は、グレイを見据え、言った


「さあ。人間。(わらわ)を解放せよ。さすれば汝の願いは何でも叶えてやろう。

溢れんばかりの黄金か?

位人臣を極め、贅の限りを尽くすか?

女は……必要あるまい。

お主の一生分くらいは妾は傍にいてやろうぞ。

少なくとも、そこの小娘どもよりはお主を悦ばす術は心得ているつもりじゃ。

さあなんでも望みは思いのままじゃ」



そして、その妖艶な笑みをさらに妖艶にして




「妾が欲しかろう?」




そして、赤赤しい舌で舌舐めずりをした。
















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