復讐へ〜三下カップル編
復讐物語って書くの難しい…
てか小説って書くの難しい!
でも頑張って完結まで書くので応援よろしくです\\\\٩( 'ω' )و ////
俺はアンクの腕を掴み宙吊りにしたまま空を飛んでいた。
後ろにはルーシーとアーシャが続く、アーシャはルーシーに掴まって移動している。
「ひっひぃぃぃぃ、死ぬ死ぬ死ぬ!」
高いところが苦手なのかアンクは宙吊りになりながら喚き散らしていた。
「うるさいぞアンク、声を出せば誰かに見つかるかもしれない。変な噂が立つと面倒だから黙って飛んでろ」
「そ、そんなぁ」
俺とアンクのやり取りを見てルーシーとアーシャは微笑んでいた。
今から復讐しにいく雰囲気では決してないが、俺にはこれが心地良い。
「さて、もうすぐ例の森だ、どうやらあいつらはまだヤッてるみたいだな」
目を瞑り神経を集中すると、2つの魔力源が一箇所に留まっている事が分かった。
白雪達が帰ってからかれこれ一時間は経っているが未だによろしくしてるみたいだ。
まぁその方が都合が良い。
「アンク、お前は後ろで見てろ、勇者がどれほど穢れた存在かをな」
アルカディアの王城で見せたあの畜生共の顔、あれはその一端に過ぎなかった。
喜持然り、奴等は死の直前にその本性を現す。
「お前が受けた悲劇は奴等にとってどうでも良い事だ、虫を潰す感覚と同じなんだろう。
もうお前の村の事さえ覚えていないかもしれん」
人格破綻者、狂人、異常者。
どれもあいつらにぴったりな言葉だが、その枠に収まらない存在もいる。
桜花…あのクソ野郎だけは一回殺すだけじゃ生温い。
「さて、もうそろそろだ、ここからは降りるぞ」
俺は真剣な顔になったアンクをゆっくり地面に降ろした。
「もう声が聞こえているな、どうやら俺たちには気づいてないみたいだ」
嬌声が聞こえてくるがなんの感慨も浮かばない、耳障りなだけだ。
「勇者…待ってろ」
アンクもその耳障りな音に憎悪を膨らませる。
「ルーシーとアーシャは不測の事態が起きたら対処出来る様にしておいてほしい」
「了解だよ、十六夜君」
「わかりました」
「さて、行くか」
俺は3人を連れ嬌声が響き渡る方へと歩みを進めた。
★★★
少し歩くと白雪越しに見た広場に出た俺たちは盛っている唯我と椎名の前へ姿を晒した。
穢らわしいモノを見せやがって、吐き気がする。
「久しぶりだなぁ?唯我、椎名?」
「オラッオラッもっとだ!」
「あっいいよぉ、もっとぉ」
どうやら2人の世界にどっぷりと入り込み俺の声が聞こえていないみたいだ。
「はぁ、アンク抑えろ、死ぬぞ」
「殺してやる、殺してやるぞ」
殺気を垂れ流し目を血走らせたアンクを手で制す。
奴等は行為中で隙だらけだ、しかし周りには結界の様なものが張り巡らされている。
【魔眼】で見てなきゃ俺も突っ込んでた所だ。
「まっ、情熱的なのは良い事だけど、俺の事無視してんじゃねぇよっと!」
俺は結果まで一足飛びで近づき力ずくで叩き割った。
瞬間バリィーンとガラスを割った時の様な音を立てて砕け散る。
「脆いな、お粗末なんじゃないか?唯我、椎名?」
ようやく俺に気づいたのか、全裸の2人は大きく跳びのき服を纏った。
一瞬で服を着れるのか、異世界さまさまだな。
「お前は、霞か?なんで生きてやがる」
「かすみぃ?あの空気の?なに覗きにきたのぉ?きもぉ、趣味悪くないかなぁ?」
相変わらず馬鹿で下品な奴等だな。
「うーん、とりあえずその顔目障りだな、潰すか」
「はぁ、なにいってぶぐがばぁ」
俺は一瞬で椎名の目の前に行き、思い切り殴りつけた、喜持を殴った時よりも数倍強くだ。
そのせいで椎名は言葉半ばで森を半壊させながら吹き飛んでいった。
ズドォーンとかなり離れた場所から聞こえて来た、人間ってのはあんなに飛ぶんだな。
「でもやり過ぎたか、顔を潰そうとしただけなのに、クククッ気分が良い最高の気分だ」
「え?ちょっとぉ、達海?えっ?」
なにが起きたか分からないと言った表情の唯我を見ながら俺は高らかにこう宣言した。
「今日はお前らを殺しに来た、そう所謂復讐って奴だ。喜べお前らには形容し難い苦痛を与えて喜持と同じところへ送ってやる」
「はっ?喜持?……まさかあんたがやったの?やばーい助けてぇ」
唯我は甘ったるい声を出しながら命乞いを始めた。
胡散臭い芝居だな全く、これで俺が騙されるとでも思っているのだろうか。
「なーんちゃって?ふふっ死んじゃえ」
唯我がそう言った途端体が急に重く怠くなった。
「……これは重力ではないな、俺の体……毒か」
「せいかーい!私の能力はちょっと特殊でさぁ、対人戦闘に傾き過ぎなんだよねぇ」
俺の姿がよっぽど面白いのか唯我はくすくすと笑っている。
「随分と余裕だな、彼氏がやられたってのに」
「達海?あんなのでやられる訳ないでしょ?」
そんな会話をしているうちに先程吹き飛んでいった椎名がケロッとした顔で帰ってきた。
へぇ、あんまり効いてないな。
そのうち無駄に高い耐久値の高さを呪うことになるだろうけどなぁ。
「痛いなぁ、歯が折れちまった、桔梗治してくれ」
「それ、はい治ったよ」
唯我が椎名の口に手をかざすと先程まで無かった歯が復活していた。
回復魔法…この毒も唯我の能力って訳か。
「便利な能力だな」
俺がそう口にすると2人は心底驚いたと言うような顔でこちらを見下して来た。
「あれぇ?まだ死なないの?ゴキブリみたいだねぇ」
「そう言えばステータスだけは馬鹿みたいに高かったな」
おかしいな、奴等のステータスが見えない。
【魔眼】は問題なく使えている、なのに何故だ?やつらの名前以外全く見えない。
ゲームとか小説でおきまりの隠蔽能力?いやアクセサリーか。
首にかかってるお揃いのネックレスが怪しいな。
俺が2人を観察していると、椎名と唯我が俺の後ろにいる3人に気づいた。
「あれお前の仲間か?随分と可愛いなぁ、どうやって誑かしたんだ?クククク、お前が死んだ後俺が精々可愛がってやるよ」
「ん?あの金髪の少年、何処かで……あーーあの子私が拷問した子だぁ、逃げたから探してたんだよぉ、久しぶりだねぇ」
随分と余裕だな、まだ力の差もわからないのか。
100歩譲って俺を殺せてもルーシーには勝てないだろどう見ても。
「さて、お前らの遺言はそれでいいか?」
俺はゆっくりと立ち上がり、唯我と椎名に殺気をぶつけながら睨みつける。
2人はピクリと体を震わせるが、俺のせいだとは認めずにこう言い放つ。
「そうか、そんなに死にたいなら殺しやるよ霞」
「空気の癖にむかつくなぁ、次こそは死んでねぇ?」
「お前らに殺される程俺の命は安くないぞ?ゴミども」
さぁ、始めよう最高の復讐劇を。




