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喜持の計画

こういう語り口調難しいな(╹◡╹)


俺喜持 悪忌は異世界であるアースに来てから全てが変わった。

そう勇者になったんだ、素晴らしい人外な力を手に入れ圧倒的なステータスを誇り、英雄と持て囃される存在に!

日本にいた時にずっと読んだいた、異世界物の小説の主人公になれたんだ!ずっと憧れていた!


俺は昂ぶっていた、この力を使えばなんでもできるんじゃないか!と。


だがアースに召喚されたその日、ステータス確認で化け物みたいなステータスを持つ奴がいた、クラスメイトの霞 十六夜とか言ういけすかない奴だ、あいつのステータスはカンストしユニークスキルを複数持つと言うあり得ないものだった。

それを聞いた時恐れてしまった、せっかく俺も異世界に呼ばれたのに、霞に全て手柄を取られるんじゃないかと。


でも神は俺に味方した、そう霞はその場で捕らえられ、牢に幽閉され拷問を受けることになったのだ、俺はその時連れて行かれる霞に最大限の嘲笑を送った。連れて行かれた時の霞の絶望した顔は笑いが止まらなかった、あの何処か達観したいけすかない奴が拷問されているなど、いい気味だと何度も思った。


まだ日本にいる時、クラスで助けてくれる奴なんていなかった、イジメられていた俺を助けてくれるやつなんて…

一度だけ隣の席になったことのある、霞に助けを求めたがこう言われた『そんなもの、自分でなんとかしろ』と、そんなの出来るならとっくにやっている!

と心の中で何度も叫んだ、叫び続けた。


そしてイジメられる日々に嫌気がさし、死のうと考え始めた時に異世界召喚が起こったんだ!


これは神の救いだと思った、いやそう感じた。


不幸な俺を助けるための救いだと!



そして先ずはアルカディアの騎士団長という男に戦い方を教えてもらうことになった。


イジメはそこでも続いていた、俺だけ練習相手がいなかったり、模擬戦なのに死にかけたり、と散々な目にあったが、俺は目標のために我慢した、いくら苦渋を舐めさせられても、異世界を楽しむために我慢したのだ。


そしてある程度強くなったある日、騎士団長から当分の間自由に過ごしていいと言われ、俺は早速行動に出た。


他の奴らは迷宮に潜ったり、冒険者になって依頼をこなしたり、と好き勝手にやっていたが、俺は違った。


俺はまず奴隷商に行き、可愛い女の子の奴隷を購入した。

正直自分でもきもいとは思うが、背に腹は変えられない、それにハーレムを作るのが俺の目標だからな。

そして奴隷を買った日にすぐ童貞を卒業した、奴隷というのは本当に素晴らしいそう思った、最初買うのに少し躊躇いがあったが、1人を買ってから抑えが利かず金があれば、どんどん買っていった。

これで奴隷ハーレムの完成だ、でも俺は奴隷ハーレムだけでは満足できなくなった。


そしてその感情を埋めるために始めたのは、気に入った女を自分の物にするという事だ、どうやろうか悩んだ結果、弱みを握り、脅迫に近い手段を取った、弱みが握れなかった女は、金で雇った連中を使い自分の物にした。


俺は興奮の最高潮だった、もうここより素晴らしい所なんて無いと思えるほどに。

もうこの時には既に霞の事なんか頭から消え去っていた。


そして奴隷や妻たちと快楽に溺れた生活を続けていると、生活費が無くなってしまった。

王から付与された資金が底を尽きたのだ、流石にやばいと思った俺は冒険者になり、依頼をこなす事にした、幸い俺が買った奴隷には性奴隷意外にも戦闘奴隷がいたので、依頼達成には難儀しなかった。


そして冒険者ギルドで俺は稲妻に打たれたかのような衝撃に陥った。


俺の目の前には、異世界物でずっと好きだった種族そう金髪エルフの少女がいたのだ!

あの美しい金髪、金の瞳、整った顔、控えめな胸!全てがどストライクだった。

嫁や奴隷には人間から獣人まで幅広くいたが、エルフだけはいなかった、そうこれは運命なんだ。


そして俺は勇者という絶大な名前を盾にアーシャというギルド職員を口説きにかかったが、全て惨敗、俺は怒りでどうにかなりそうだった、そうして振られる度に俺は家で奴隷と嫁を抱き、怒りを鎮めた、そうしなければおかしくなりそうだったから。


日を改めてまた口説きにいったが、その日1番恐れていた事を言われてしまう。


『気持ち悪いので、もう来ないでください!』


気持ち悪い、そう、日本で言われ続け聞きなれた言葉だ、なんて事はないその一言が俺は怖かった。


もう正攻法では俺の物には出来ない、そう結論付けた俺は早速行動に出た。

先ず奴隷にアーシャの身辺を徹底的に調べさせ、身内がいるか確認させた。

調査結果は、アルカディアから少し離れた森に両親と妹が住んでいるという事だった、それを聞き俺は歓喜した!

アーシャの妹!素晴らしいじゃないか!是非とも俺の物にしたい!

小さい子は正義だよ、ククククク、俺は大人な女より少し幼い女の子の方がそそられるのだ、これは早く行動に移す必要がある。


そして俺はアーシャに悟られないように、奴隷を操り、両親と妹を拉致する計画を立てた、人質を取られれば流石のアーシャも従うしかないだろう、俺はアーシャ達が手に入った後の事を想像し小躍りしそうになった。


そしてその計画を伝えるために部屋に呼んだ、部下に気になる報告をされる。


「キモチ様、アーシャに付けていた監視が無力化され使い物にならなくなりました、どうしますか?」


「なに?確かAランク冒険者の腕利きだった筈だが?」


「はい、ですが報告を聞く限り、監視は一撃で打ちのめされています、あの体ではもう動くこともできないでしょう」


「なんだと?そんなに酷いのか?」


「なんでも、指だけで吹き飛ばされ無力化された様です、相手は相当な実力者かと、その人物の人相は割れています」


「どんなやつだったのだ!」


俺は内心かなり焦っていた、Aランク冒険者など冒険者の中でも指折りの実力者だ、それが指だけで無力化?あり得ないぞ!くぅ…雇うために大金を積んだと言うのに、これなら無理を言ってでもSランク冒険者を…いや無理だな。


「金髪の兄弟らしいです、兄は金髪に紅の瞳、妹も金髪と紅の瞳との事、捜索隊を出しますか?」


「あぁ、そうだな、とりあえず捜索させろ、そしてそいつらが計画の妨げになりそうなら、始末しろ、方法は問わない、俺がアーシャを物にするまで邪魔をさせるな」


「御意に」


部下の男が去った後、俺はベッドに寝転がり、例の金髪兄弟がどんな人物か考えていた。


金髪で紅い瞳の兄弟なんて見たこともない…何故俺の部下を吹き飛ばす必要があった?

俺が今まで奪い取ってきた嫁の関係者か?いやそれは無い筈だ、では誰が?


クソ、今こんな事に時間を割いている暇は無いのだ、俺は一刻も早く計画を成功させなければダメなんだ!


もし邪魔をするなら俺が直々に殺してやる!

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