24 完
豈図らんや、またぞろ捉え難き唐突の妙。
無季の心中にいらぬ波を打ちたるは、果たして意味深への誘いか。将又、曲解へと通じん墓穴にあらんや。
泰然を冠したる彼の莞爾、いと憎らしくも愛しらく此の胸を騒つかせたり。
張り子の節度に雪崩れ込まんは、夢現なる即席のロマンス。此処へと至れし鈍重の連続性を麻痺せしめん。
内なる迷走、藁をも掴みて「此れは如何に?」を問いに乞う声。心根の隅々へと響き渡らせど、肝心要に限りて解する気配はさらさら無しが常。
内省さんとは誠に面白きことかな。
「僕はハイボールにしようかな、右城さんは?」
「あ、あの、えっと、私は……」
人間万事塞翁が馬。
禍福は常とおぼつかなきて、あざなえの縄を紐解かんは甚だ難儀の事なれど、世は須らく手探りの解なれば、此の一刻もまた然り。
手渡されしメニューに伏せ隠れたり、年甲斐もなき真紅の面目。
夜半も序の口、無季の刻も此れからなれば、虚実を見定めんと藻掻くも良し。あわよくばを見誤るもまた一興。
(すべては無季ちゃん次第だね)
さてさて、赤裸々なり振り子、如何とも道半ば。
果たして無季が有季の句になるやならんや。尻切れトンボも甚だしき感あれど、浮世に事成るは非ざらんが我が心得なり。
前置きにも一刻と縛りて記したり。斯くなる冗漫の綴りもそろそろ暇乞いせし頃合いであろう。
些か強いての結びとなりたるは重々承知なれども、此処にようよう尽きたり安堵の気色。
ともあれ末尾までの御目汚し御礼奉りて、ほどなく締めと相成り申さん。
「つか、唐揚げはどうなったんだ?」
これにて了。




