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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

拝啓あたしを殺したあなた。今から会いに行きます。

作者:真仲穂空
「そういう訳でネフェリアさん。あなたはもう不要です。神子ではなくただの愚民です。この毛玉と一緒に出てってくださいまし」

 清らかな天使の加護を受ける白神子《しろみこ》と、闇に携わる堕天使の加護を受ける黒神子《くろみこ》。両者の神通力に支えられて国は栄えてきた。
 しかし白神子シビリアーナは、己の力があれば十分だ、汚れた力は要らぬのだと、黒神子ネフェリアを追放した。
 ネフェリアはとにもかくにも、これだけは叫びたかった。

「いや黒神子はあんたの方だから! イメージ悪いの嫌だからってどっかの誰かがピーピー泣くから、本当は白神子であるあたしが黒神子ってことにしてあげてただけだから!」

 思うも後の祭り。高飛車猫かぶり腹黒女に親切にした自分が悪いのだと諦め、ネフェリアは愛犬パトリックと共に神殿を去った。田舎にでも帰って静かに暮らそうと。
 しかしそんな彼女に、さらなる災難が降りかかろうとしていた。

◇ ◇ ◇
【同お題・異種ジャンルの三題噺】
 お題:「追放」「天使」「苦痛」/ジャンル:「コメディー」と「シリアス」の二作……より「コメディー」作品。
この作品はラノベストリートにも掲載しています。
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