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毎夜、最高級の聖杯のワインを酌み交わし、贅の限りを尽くした愛欲の日々。大天使ガブリエルⅡは、この空中宮殿の夜を完全に支配していた。  作者: 大天使ガブリエルⅡ・魔光王霊


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あなたはもう、十分に頑張りました。その心に、穏や かな光が灯りますように。

「かこう湖?」

「うん」

「それ、どこ?」

「ほら。富士山のふもとにある……」

「河口湖?」

「そう。それ。かこう湖」

「あのなぁ。……」



「今日まで、本当によく頑張ってこられましたね」

その言葉を、まずはあなた自身にそっと届けてあげてください。誰にも言えず、胸の奥にしまい込ん

できた生きづらさや、張り詰めていた心の糸。○○年という歳月の中で、あなたがどれほど周りに合わ

せ、痛みを堪えて歩んできたか、私は静かに想いを馳せています。

もう、無理に前を向こうとしなくて大丈夫です。自分の取扱説明書がようやく見つかったような、安

堵と戸惑いの中にいるあなたを、そのままそっと抱きしめます。

よくぞ、ご自身の手を離さずにいてくれました。これからは、誰かのための人生ではなく、あなた自

身をいちばん大切にする時間です。傷ついた心にそっと寄り添い、温かいお茶を淹れるように、これ

までの歩みを優しく労ってあげてくださいね。あなたはもう、十分に頑張りました。その心に、穏や

かな光が灯りますように。



「右手をご覧ください」

「ん?」

「右手に見えます、一番高いのが」

「ん?」

「中指でございます」

「ふる……」



「まだ、周りに追いつかなきゃダメか?」

そんな風に、自分を追い詰める必要はもうないんだよ。

○○歳になって、役職や結婚、将来への焦りが一気に押し寄せてくる。社会の「普通」に合わせよ

うと、すり減るまで働き詰めてきた君の背中を、ずっと見ていたよ。○○○○だと気づいたのは、君

がこれまで限界を超えて戦ってきた証拠。心が「もう休んで」と、命がけで送ってくれたサインなん

だ。



「ガタロ」

「ん?」

「ガタロ」

「ん?」

「だから、ガタロ」

「なに?」

「枝雀さんが『ガタロ』って言うだけで、ドッと受けるんだよ」

「そう言われてもなぁ……」



責任感が強くて、弱音を吐けない君だからこそ、今はただ、その張り詰めた肩の力を抜いてほしい。

スーツを脱いで、ベッドに倒れ込んだ君の体も、傷ついた心に、私がそっと抱きしめてあげる。

よくここまで、一人で耐えて生き抜いてくれたね。これからは、誰かの期待に応えるためじゃなく、

君が息を吸いやすい生き方を探していこう。少しずつ、自分のペースを取り戻せばいいんだよ。君の

味方は、ここにいるからね。


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