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無限に死ぬ私  作者: お菓子い
第三章 大潜入・秘密編
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第四十四 裁判、旅行気分

 一悶着あった次の日の朝。全員が食堂で朝食を済ませた後、会議室でアイラを縛り上げていた。

ソル 「えー、ではこれより断罪裁判を行います。裁判長は処刑のソルが担当をします。どうぞよろしくお願いします。また、本裁判では被告人の弁護人は不在なため、被告人は自己弁護を要します。構いませんか?」

アイラ 「いやちょっと待て!なんで私がこんな風にならなきゃいけないだよ!」

ソル 「構わないということで、検察官側、被害者の状況及び被告人に求刑する罪状を提示してください。」

マートン 「はい。まず被告人は、昨日飲酒をした後、周囲にいた人間に樽ごとお酒を飲ませるという暴行に走りました。その後、その様子を見て笑い、そのまま記憶を失ったようでした。他者に対する横暴、また、過去数回に及ぶ類似した事例に基づき、被告人に対して2年間の飲酒禁止及び酒類売買の禁止を求刑します。」

ソル 「では被告人。検察側に対する反論等を許可します。もし事実と異なる発言があったのならば、訂正することも可能です。」

アイラ 「あれは酒を飲んでいたから私にも記憶がないんだって!だから横暴とか言われても知らん!」

ソル 「とのことですが、検察側、被告人に対する反論等はありますか。」

マートン 「酒を飲んでいたからと仰っていましたが、カメラの映像では多少なりとも理性的な部分が見られます。このことから、被告人は故意に飲ませたと言わざるを得ないと思います。」

ソル 「わかりました。えー、ではあまり時間がないので判決を行います。」

アイラ 「おいふざけんな!こんな裁判、正当じゃないぞ!やり直せ!」

ソル 「アイラ。僕の魔法、知ってるでしょ?残念ながら君がどれだけ足掻こうと無駄だよ。えー、というわけで、被告人に判決を言い渡す。飲酒の禁止並びに酒類の売買を2年間禁ずるものとする。これにて閉廷します。」

アウネ 「はいナイスー。」

クロン 「よくやってくれた。」

ハンソン 「流石だソル。」

ミラベル 「良かったですね〜。」

ベル 「いやはや流石ですね。」

ジャン 「おもれー。」

ラフォ 「フッ、面白い見物ができた。」

メビウス 「いやー良かったな!ありがとなソル!」

アイラ 「嘘だろ...酒が、飲めない...2年間も...。」

ソル 「まぁ妥当でしょ。自分の行いが別の形になって跳ね返ってきたんだから。因果応報ってやつだから諦めて受け入れてね!」

アウネ 「いやー、やっぱソルの魔法便利だね〜。こういう使い方もできるだなんて。」

ソル 「最近覚えた!今回は簡易的なものだけど、それでも効果は保証されるよ。アイラさんはお酒を飲もうとした瞬間、お酒が空中で蒸発して消える呪いがついたから、2年経つまではどう足掻いても消えないからね〜。呪いというか烙印に近いのかな?」

アウネ 「まぁその辺はいいよ。とりあえずさっさと本題に入ろう。どこかの誰かさんのせいで昨日は何もできなかったからね!とりあえず、西の国々の中で行きたいとこある人いるー?」

クロン 「いや...旅行に行く訳ではあるまいし、もっと念入りにしろ。世界地図を出せ。」

アウネ 「はい...。」

クロン 「とりあえず、行く場所は1つだけ確定している。西の国々の中央、ヒュブリス帝国。分断戦争で西の国々を率いていた最大の武装帝国だ。可能性としては一番高いだろう。」

アウネ 「確かにね〜。まぁここへ行くことは確定するとして...後はどうしようかな。個人的に魔法関連の国行きたいんだけど。西側がどんぐらい魔法を研究していて、どんな技術を持ってるのか知りたい。」

クロン 「ふむ。となると、ロマルスか?あそこは西の国でも最先端の魔法技術を有していたはずだ。そこに行けば何か手かがりを掴めるかもしれんな。」

アウネ 「・・・クロンって西の国々に詳しいんだね。」

クロン 「過去に色々あってな。政治とか国王とかは知らんが、地理には詳しいんだ。」

アウネ 「へ〜。」

クロン 「それで、他にどこか怪しいと思う国はあるか?」

ジャアル 「1つあります。」

クロン 「言ってみろ。」

ジャアル 「ダトル王国です。」

クロン 「あぁ、あそこか。確かにそうだな。そこも行った方がいいだろうな。」

アウネ 「どこそれ?」

クロン 「宗教国家。ただ...正直行きたくはない場所だな。噂だが、あの国家が信仰している宗教に関わると生贄として捧げられてしまうらしい。」

アウネ 「国家がそんなことをする訳ないでしょ。噂程度なんだからそんな気にする必要はないと思うんだけど。」

ジャアル 「いえ。実際に生贄を捧げている場面を目撃したという証言、そしてその実際の写真があります。一度、この国の図書館にてその写真を拝見したことがありました。また、事実確認のために幾つかの文書も読みましたが、事実のようです。」

アウネ 「・・・マジかぁ。」

クロン 「どのみち胡散臭いことには変わりない。あの国にも何か裏がある可能性は大いにある。あまり乗り気ではないが、やらざるを得ないだろう。さて、他に怪しいと思う国はあるか?」

ベル 「クロン。残念ながら貴方達以外で国を知る者はいないのです。西の国なんて戦争の時以外関わっていませんし、第一、関わりたくない者もいます。つまり、どこへ行くかはクロン、アウネ。貴方達が判断してください。私達は貴方達の意思に従います。」

クロン 「・・・どうするアウネ。」

アウネ 「とりあえずこの3カ国を調べよう。あれこれ調べようとすると逆に面倒事が発生する可能性がある。ある程度固まって動くのなら、この3つが限界だろうね。」

クロン 「分かった。では、この3カ国それぞれに行くメンバーを決めようじゃないか。」

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