第一 焦土とならん
「駄作」の方の制作に疲れちゃったので息抜き程度に作った作品です。駄作作ったり、こっち出したりと一貫性のないムーブをしますが許してください飽き性なんです。
全て燃え尽きて、何もかもが消え失せていた。誰が生きて、誰が死んだのか分からない。だけど、状況把握も兼ねてとりあえず散策することにした。
私が地上に出てきた時、既に辺り一体は焦土になっていた。なんかの建物の瓦礫が散乱していて、人間だったような黒い物体もあった。だけど、どれも原型を留めてはいなかった。凄惨な風景ではあるのだけれども、それを見た私は、あまり何も感じなかった。
何が起こっていたのか、どうしてこうなったのかは分からない。ここ最近ずっと地下で暮らしていたから。生きてる人がいるのなら、ここで何が起こったのか聞いてみたいな。きっと、良い事が聞けるんじゃないかな。
辺りを散策している、子供っぽい泣き声が聞こえてきた。無性にそちらの方へ向かった。生きている人がいるということに驚いたし、何があったのか聞けるかもしれないと思ったから。だから、気の向くままに泣き声が聞こえる方向へ歩いて行ったんだ。
泣いているのは、案の定子供で、男の子だった。その男の子は誰かの手を握っていたけど、その手はもう黒ずんで誰かも分からなかった。どうして泣いているのか何となくは察した。だけど、確信じゃないから男の子の目の前まで歩いて行った。
「ねぇ、僕。どうして泣いているの?君が手を握っている人は誰かな?」
男の子は泣きじゃくりながら、上を向いて私のことを見た。何だか可哀想だった。だけど、その男の子は強かったんだ。
「お願いします...。ママ、ママを助けて...。うぅうう....。」
やっぱり。この子の親だったね。・・・さて、私はどうするのが正解なんだろう。助けられはするけど、痛いんだよね、あれ。まぁいいか。この子は一人じゃ生きていけない。それも、こんな所で。流石に見捨てるなんて選択はできないよね。
「いいよ。助けてあげる。」
そういうと、男の子は顔を上げて、本当?みたいな顔をしていた。だけど、その時の私は胸に手を突っ込んで、思いっきり心臓を引き摺り出した。はぁ〜あ。久々だな〜、こうやって痛いことするの。かなり前に一回だけ、脳味噌を掻き出したことがあるけど、あれよりも痛いかな。あれはあれで、きつかったんだけどね。思考ができなくなっちゃって、最終的に生徒が助けてくれたんだよね。
「は、はは。痛いなぁ。あ、僕。心配しなくていいよ。お姉ちゃんは強いから、こんな事をしても死なないよ。だから、まぁ、そんな怯えないでよー。・・・まぁ、無理だよね。ま、いいや。」
私の手の中にある心臓を、少年が握っている人の胸に入れてあげた。それから手で器を作って、私の胸から止めどなく吹き出る血液をその人の口の中へ入れてあげた。
「鮮血は体に浸りてその身を癒さん。」
体が熱くなる。本当に燃えそうなぐらい。目が血走って、思考もまとまらなくなってきた。立ってるのもやっとで、今すぐ倒れそうな感じがしちゃう。だけど、格好付けなきゃね。こんな小さい子供が、自分のためじゃなくてママのために頑張って私に縋ってくれたんだから。
ちなみにこの作品の道筋は作ってます。なおエンドは考えてません。何とかなるの精神。




