DLC14 限定衣装
俺たちはクエストを成功させ、大金を稼いだ。
そして、たくさん食ったりして、今後の心配もなくなった。
さて、それじゃあホテルに戻って、またDLCを確認してみるか。
「スキル発動:DLC一覧――! ってなんじゃこりゃあああ!!!!」
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使用可能なDLC一覧
・装備DLC一覧
・魔法DLC一覧
・食品DLC一覧
・特殊DLC一覧
・
・
・
・大型DLC一覧
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なんと今までよりも大幅にDLCが増加している……!
ど、どういうことなんだこれ……!?
まさにやりたい放題じゃないか……!
まさか全部のDLCが一気に実装されていたりはしないよなぁ……?
すると、例のガイド音声から回答がもたらされる。
【一定数クリアランスポイントが溜まったため、DLCの一挙開放が行われました】
「ほう……ってことは、マジでこれで全部のDLCってことか……?」
【部分的にはそうです。ですがこれは、シーズンパス第一弾のDLCになります。よって、今後もDLCのリリースは継続します】
「へぇ……すっげぇ……」
ということは、これでもまだまだ一部ってことなのか。
それにしてもシーズンパスまであるなんて聞いてないぞ……?
ますますゲームじみた世界観だなぁ。
「でも、これだけのDLC使いこなせないなぁ」
いきなりこんなに大量に追加されても、ないがどこにあるのやらわからない。
複数の大きな項目の中に、さらにそれぞれのアイテム。
全部で500種類くらいはコンテンツがあるんじゃないかというくらいだった。
まあ、一気に把握するのはやめておこう。
今後も、必要なときに必要な個所を見ていけばいいだろう。
「でも、せっかくだからとりあえず。なにか使ってみたいなぁ」
俺がそんなことを一人でぶつぶつやっていると、ルミナとシャルが戻ってきた。
二人はちょうど、お風呂に行っていたのだった。
風呂はこの宿にはなく、町の大浴場にいかねばならない。
なのでさすがに俺がついていくわけにもいかず……。
俺はこうして宿でまっていたのだった。
「ねえドルク、戻ったわよ?」
「ん、ああ……」
「なにしてるの……?」
「いや、ちょっとな。またスキルを……」
そのとき、俺はルミナの顔を見て、ひらめいた!
そうだ、ここに、ちょうど風呂上りのルミナとシャルがいるじゃないか。
「にゃあ……?」
「ちょっと二人とも、服を脱いで待っていてくれ!」
俺はそんなことを言いながら、DLCの衣装一覧を見る。
なにか限定の衣装があるに違いない!
DLCの限定衣装っていったら、きっとすごい効果をもっていたりするはずだ。
二人になにかあってからでは遅いからな。
なるべく効果のいい防具を着させてやりたい。
だが、ルミナはなにを勘違いしたのか、顔を真っ赤にして、怒り出した。
「ど、ドルク! さ、三人でそんなのって……ま、まだシャルには早いわよ! そ、それに……お風呂から帰ってきていきなりなんてそんな……!」
「え……? なにを言ってるんだ?」
「へ……?」
俺はDLCから選んだ衣装を、ぽちっと押してこの世界にダウンロードする。
あ、俺はこの世界にDLCを具現化させることを、そう呼ぶことにした。
いったいどこからどこにダウンロードされているのやらというかんじではあるが……。
「じゃあルミナ……これを着てもらえる? シャルも。きっとかわいいぞ」
俺は新装備を二人に手渡した。
「って……そういうこと……はぁ、もう」
「で、ルミナはなにを勘違いしたんだ……?」
「な、なんでもない!」
どうやら結構ああ見えて、むっつりさんなようだな。
清楚なところとのギャップがいい……!
二人は衣装を受け取ると、隣の部屋へ行った。
その間、俺はおとなしくベッドルームで待機する。
ちなみに二人に手渡した衣装は、いかにもなファンタジー衣装。
DLCには、アニメの衣装とのコラボDLCと書いてあった。
俺の好きなアニメ『デスランドマーチ』、通称『デスラ』の登場キャラの衣装だ。
ヒロイン『リナ』と『リム』の衣装。
とても肌面積の多い、ちょっとえっちなファンタジー装備だ。
だが、効果や防御力には優れているので安心だ。
いかんせんこの異世界の住人は、いまいち肌の露出が少ない。
もっと異世界ファンタジーといえば、こういう奇抜な衣装があってしかるべきだ!
俺はそう思うなぁ。
というわけで、さっきの衣装を二人に手渡したのだった。
「さて、そろそろ着れたかな……?」
俺が隣の部屋にいくと……。
シャルは元気満々で、しかし、ルミナはスカートのすそを抑えて、とても恥ずかしそうにして立っていた。
「ってドルクぅ……! なんなのこの装備! ちょっと派手すぎない……?」
っくぅ……!
俺は心なのかでガッツポーズを決めた。
ルミナのコスプレ姿、可愛すぎるぜええええ!
もちろん、シャルもかわいいぞ!
だが、恥ずかしがっている女の子というのは、とってもいいものだなぁ。
「そんなことないぞルミナ! めっちゃかわいい!」
「へ……!? そ、そうかなぁ……?」
俺がほめると、ルミナはまんざらでもない感じになった。
ふふ、ちょろい。
「じゃあ、今度からその服でよろしく頼む!」
「えぇ……!? ほんとにこれで街を歩くのぉ……!?」
「まあまあ、そのうち慣れるって!」
シャルのほうはまったく恥じらいなどなさそうだ。
だが、ひとたび街に出ると……。
「にゃあ……みんなが見てくるのにゃあ……」
と、恥ずかしそうにもじもじし始めた。
ほう……これがギャップ萌えというやつか。
「ねえドルクぅ……やっぱこれ露出すごすぎ……」
「ルミナ! そんなことはないぞ! 俺は今後、これをこの世界のスタンダードにしていくべく、いろいろ活動をしていくつもりだ……! だから今のお前たちは、最先端ファッショニスタなのだ!」
「えぇ……そんな活動しなくていいから……」
そんなふうにふざけながら、街を歩く。
すると、そのせいで目立ってしまったのか。
変な輩に絡まれてしまった。
「おい、そこのお前! とまれ! とまるんだ! おい、お前だお前!」
俺は肩を後ろからぐっとつかまれる。
「え……? 俺?」
いったい俺がなにをしたというのだろうか。
振り向くと――。
「見つけましたよ……ルミナ様――!」
そこにいたのは、白銀の女騎士。
重厚な鎧に身を包んだ、麗しい金髪赤眼の気の強そうな女性。
いったい俺に、いやルミナに、なんのようなのか。
というか、ルミナ……さま……!?
前々から、ルミナにはなにか秘密がありそうだとは思っていたが……。
どうやらそれが明かされる時がきたらしい。




