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魔弦の使徒 目指せ一流、魔族少女の冒険者ライフ!  作者: ゆん。
第六章 魔弦の糸

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入り口発見、ミノス洞窟!

「あっ、あそこかな?」


 スノウが僅かに動き、振り下ろされた短剣は、深々と地面に突き刺さった。


「……いいや、違うでござるよ。ここを見て欲しいでござる!」


「えっ!どこです?」


 短剣が刺さった場所は他の地面と比べても、何も違いが無い様だった。


「あの、ここのどこが……。」


「ここでござるよ!お宝の気配!」


 クナイは刺した短剣を握り地面を掘る。すると出て来たのは、地面に似合わない白い外壁だった。


「セイン殿!レイ殿!こっちに来て欲しいでござるー!」


「おっ!見つかったか?」


「見つかった!?待ってて、今行くから!」


 セインとレイが慌ててやって来て、外壁を確認する。すると彼はレイに向かって、何故か肩を叩いた。






「なあレイ、分かんないならすぐ言ってくれよ?俺で良ければ相談に乗るぜ?」


「なによ……本当に来たんだからぁ……。確かに地上にあったのよ……。」


 顔を伏せているレイを座らせ、セインは聖なる十字剣(エックスカリバー)を抜く。


「だが、ある場所が分かれば問題無い!俺がこの地面を吹き飛ばしてやる!」


「お二人共!伏せて下さい!」


「「えっ?」」


「行けー!」


 セインは十字剣に魔力を込め、地面に叩きつけると、その地面がヒビ割れ、一気に崩れ出した。




「ちょっ、馬鹿!?足元崩してどうすんのよーー!!!」


「危ない!クナイさん!」


「あっ!スノウ殿!?」


 崩れる地面に巻き込まれ、一気に落ちてゆく四人。どんどんと地下深くまで落ち続け、やがて地面が見えてきた。








「まずいな、このままじゃ激突だ!」


「お先に行くわよ!唸れ、アクセルブースト!」


 レイがハルバードの背中からブースターを取り外す。そしてブーツに手早く取り付け、魔力を放出。すると落ちるスピードは一気に緩やかになり、地面にそっと着陸した。



「凄いな……でも俺も負けられない!新技を使おう!十字剣展開!」


 セインも十字剣を取り出し魔力を送り込む。すると剣が光り輝き、バリアのような膜を形成する。そしてそのまま地面に直撃し、ぽよんと一回跳ねる。


「危ねえ!今のはやばかったぞ!スノウはどうだ!?」


「心配ありません!スノーショット!」


 スノウは雪の弾丸を地面に撃ち、落下の勢いを和らげつつ雪のクッションを作る。そこにクナイを抱きながら飛び込んだ。


「ありがとうでござる……スノウ殿は大丈夫でござるか?」


「はい!問題ありませんよ!」










「それで、ここがミノス洞窟か。地面にあるなんて驚きだよな?レイ。」


「私の時は本当に外にあったのよ……私も驚いてるんだから……。」


「でもでも、これでいよいよダンジョン突入でござる!」


「しかし、レイさんの事前情報と違うと言う事は……セインさんの買った地図も、役に立たないかもしれませんよ。」


 スノウは不安そうに皆を見る。セインも少し顔を曇らせていた。


「確かにな。一度撤収するか?そんな急ぐ必要も無いし。」


「それは上を見てから言ってくれない?」


「上?……あっ。」


 セインが上を見ると、太陽の日差しが地下にまで射し込んでいた。それはいいのだが……


「誰かさんが力加減を考えないから、脱出しようにも出来ないのよ。」


「俺のせいか……誰か上まで飛べないか?」



「うーん……どうするでござる?それなら魔力を込めてジャンプ出来ないでござるか?」


「試してもいいけど、駄目なら魔力を大量に消耗するわね……。」



 四人の上には届かない地上。眼の前には巨大なダンジョンの入り口。選択肢は一つしか無かった。






「しょうがない、ここを進むぞ!」


「何言ってるんですかセインさん!?この先何があるか分からないんですよ!?」


「ここで止まってたって助けは来ない!一か八か、ダンジョンの中から脱出出来ないか調べてみた方がいいと思うぞ?」


「それはそうですが……。」


 すると不安そうな顔をするスノウの肩を、後ろからぽんと叩くレイ。


「大丈夫よ!皆で行くんだから!それに、ここは私が見たのとは違うダンジョン……これって私達が初めて突入するんじゃない!?」


「おおっ!お宝ザクザク、ロマンがたくさん詰まってるでござる!スノウ殿も、さあ!」


 クナイはスノウへ手を差し出し、一緒に行こうと促す。三人の様子を見て、彼女の顔には笑顔が戻って来た。


「……そうだよね!私も一緒に!はい、よろしくお願いします!」


 スノウはクナイの手を取り、隣に立つ。それを確認したレイが号令を出し、ダンジョンへ突入する。


「行くわよ皆!ここから脱出して、お宝も見つけてやりましょう!」


「「「おおー!」」」

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